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モデルシナリオ「黒い石の洞窟」の紹介です。
駆け出しの冒険家数名で探索するのが適切なシナリオです。
ゲームマスターはまず、概況を理解して下さい。
1.シナリオの前提概況
4人〜10人程度の冒険家が集まり、主としてお金目当てで冒険をしている前提です。
ベガスティーン(
Begasteen)の村が舞台です。まず、ゲームマスターはこの村へ来させる理由を決めなければなりません。面倒ならば単に「金儲けができる話があるらしい」でも構いません。
あるいは、ゲームをこの村から始めることにしても構いません。この場合、村人と意思疎通が図れないことによるトラブルは発生しません。
2.地理概況
ベガスティーンはどこにでもあるような辺境の村で、周囲を山で囲われています。近くに舞台となる洞窟があります。村から歩いて20分程度です。
村には宿屋、雑貨屋の他、地元民向けの食料品店、鍛冶屋も兼ねる農機具店があります。
雑貨屋に置いてある中古品(夢破れた冒険家の装備を持ち帰り、換金したものです)を例外として武器や防具について新規に購入はできません。しかし、農機具店で修理を頼むことはできます。
村人と冒険家は同じ言葉を使いますが、訛が強いため、時々聞き取れないことがあります。(これは重要です。)宿屋の主人と雑貨屋の女主人は冒険家たちにも聞き取りやすい言葉で喋ります。
村人はよそ者に疑い深く、常に警戒しています。例外が宿屋の主人で、彼とは比較的コミュニケーションがスムーズにいきます。その代わり、持ち物には警戒をする必要があります!宿屋の主人は手癖が悪いのです。ただし、村人の持ち物には決して手を出しません。村人は宿屋の主人を信用しているため、よそ者が盗まれたと騒いでも冷たくあしらわれてしまいます。
村の治安は良く、村人にとっての泥棒は例外なく外から来る者です。そのため、村人はよそ者を警戒しています。
村は決して裕福ではないため、高額な宝石を現金に換金することはできません。
冒険家の気を引くのは近くにある洞窟だけです。何の変哲もない洞窟のはずですが、なぜかここが「宝の眠る洞窟」として知られています。
村人に洞窟のことを尋ねると決まってうんざりした顔をし、こう言います。「行きたけりゃあ行くがいい。だが、何もないぞ。」
3.洞窟について
洞窟は240年ほど前の山賊の拠点と言われており、現在も罠が残っているとされています。
現在、洞窟に人間は住んでいませんが、野獣や魔物が棲んでいます。
宝物が隠されているのは洞窟の最深部で、一番手前の層には何もありません。壊れて機能しなくなった罠が残るだけです。そこは新米の冒険家やベガスティーンの村の若者がしばしば度胸試しに訪れています。
4.「黒い石」について
洞窟の最深部に鎮座している「黒い石」は不思議な力を持っています。しかし、その力を鑑定できる人物がベガスティーンの村にはいません。よって、村で換金することはできません。
5.記憶喪失の男の子について
穴に落ちている男の子は大きな怪我をしています。村に到着後、すぐに医者か魔術師、僧侶を見つけて治療を頼まない限り、落命してします。村には病院がないことを、冒険家たちは良く知っておくべきです。
命が助かっても、男の子の記憶は喪失しています。実はある貴族の令息で、誘拐された場所から脱出したものの、迷って洞窟へ来てしまい、落とし穴の罠に落ちてしまったのです。
もし、貴族の元へ送り届けることができれば、郊外の家が1軒、土地つきで買える程度の報酬が手に入ります。ただし、最大5軒分までで、それ以上については冒険家で分ける必要があります。報酬は現金、宝石、あるいは居住可能な家屋のうち、冒険家が望む形で手に入ります。
このミッションは大変骨が折れるもので、ゲームマスターは簡単に見つけさせてはなりません。男の子は成長すると戦士としての能力を持ちます。また、何らかの方法で魔法が学習できる環境があれば、これに加えて魔法を習得できます。
もし、魔法を習得して貴族の元へ送り届けた場合、報酬については倍額になりますが、払える上限(家5軒分)は変わりません。加えて、この貴族のとりなしにより身元の保証が得られるようになり、王城への出入り、町の有力者との会見、叙勲や爵位の取得などが格段に楽になります。万が一、冒険家の中に犯罪の嫌疑(冤罪を含みます)がかけられている者がいた場合、重罪でない限り、この貴族のとりなしにより恩赦の対象になります。
これらを踏まえて
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