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著名なテーブルトークRPG

テーブルトークRPGが出て、30年以上の歳月が経過しました。日本では自己主張をしない国民性故に(テーブルトークに限らず)RPGそのものが普及しないのではないかと言う意見もありました。しかし、ファミコンのドラゴンクエストによりRPGの大衆化が進み、現在ではゲームの1ジャンルとして不動の地位を築いています。

これから紹介するRPGはいずれも歴史的価値が高いものですが、入手が困難なものもあります。比較的入手しやすい場所などもあわせて紹介したいと思います。

Dungeons and Dragons (ダンジョンズ&ドラゴンズ) 

テーブルトークRPGの嚆矢で、RPGの歴史はここから始まりました。当初、TSR社が発売をしていましたが、後にマジック・ザ・ギャザリングで有名なWizards of Coast社が買収しました。

舞台は中世ヨーロッパをイメージしたファンタジー世界です。ダンジョンとは現在、地下迷宮と言う意味で使いますが、この意味で使い始めたのはこのゲームからです。ちなみに、本来の意味は城にある地下牢のことです。

初期のRPGなので遊びやすさについては後述のものに比べて劣りますが、RPGのリファレンスとしての価値は揺らぎません。

現在、第4版(イエローサブマリンなどでは発売の際「3rd Edition」と呼んでいますのでご注意下さい)のWizard of Coast社版(当然英語)は比較的入手が容易ですが、これは以前の版とルールがかなり異なっていますので注意が必要です。これはベースとなっているのは実はD&Dではなく、その拡張版のAD&Dだからです。

200212月、待望の日本語版がホビージャパンより発行となりました。

TSR社発売の第3版(英語)も大型のホビーショップに行けばまだ、あります。しかし、第2版や、かつてボックスセットの日本語版もあった第1版は入手が非常に困難です。(それ以前の第0版は国内入手はまず無理です。)第1版については発売しているのを目撃したのが2回しかありません。第2版についてはRules Cyclopediaが3万円のプレミアがついているのを見て、驚愕しました。さらに最近では5万円に暴騰しています。(発売当時は定価ベースで$24.95でした。約10倍のプレミアがついているわけです。)

こうした書物は英語力さえあればamazon.comから取り寄せる方が吉です。アメリカ本国ではここまで暴騰していません。

一方、日本語版は第1版を新和が発売していましたが、現在は絶版になっています。当時1箱4,800円したセットは中古で1万円以上のプレミアがついています。第2版は電撃ゲーム文庫で出版していましたが、やはり現在は入手が極めて困難です。市場に出ても4倍程度のプレミアがついているようです。

Rune Quest (ルーンクエスト)

アメリカのAvalon Hill社の作ったファンタジーRPGです。グローランサと言うゲーム世界を持ち、緻密なルールが特徴です。遊びやすいとは言えませんが、緻密なルールは他のゲームに新しい要素を持ち込む際、大いに参考になります。

現在、英語版の入手は比較的楽です。しかし、ホビージャパンが発売していた日本語版は絶版になり、これも1万円以上のプレミアがついています。

Tunnels and Trolls (トンネルズ&トロールズ)

アメリカのFlying Buffalo社の作ったファンタジーRPGです。比較的単純で、しかも豪快なルールが特徴です。舞台は中世ファンタジー世界が中心です。アメリカ的なジョークに満ちており、初心者向けでもあります。箱売りのセットは絶版になりましたが、その後2005年に第5.5版が出ました。また、ペーパーバック版(イギリスCorgi社版)も発売しているようです。

しかし、日本国内での入手は困難です。Flying Buffalo社ではインターネットの直販(要英語力)もしているようですので、そちらで入手する方法が比較的容易です。

日本では当初社会思想社が発売していましたが、後にグループSNEが改訂版を角川書店から発売しました。角川書店版、社会思想社版とも絶版になっています。新古書店で棚に並んでいれば比較的安価に入手できますが、在庫がなかなかありません。

社会思想社は20026月末、事業清算をするとの発表がありました。今後の増刷は絶望的です。確保は早めにした方が良いと思います。

Fighting Fantasy(ファイティングファンタジー) 

単純明快なテーブルトークRPGで、キャラクターの能力を決める数値は2種類しかありません。1980年代中頃に流行したゲームブックのルールを元に拡張したもので、初心者向けと言えます。手軽にできるので集まったその日からできますが、年単位の長いシナリオをこなすには少々力不足です。

日本語版は東京創元社が出していましたが、入手は簡単ではありません。さらに追加資料(タイタン、モンスター事典)は社会思想社が出していますが、こちらの入手も難しくなってきました。

また、社会思想社からは拡張版のアドバンスドファイティングファンタジー(原題Dungeoneer)があり、こちらの方がお勧めです。ただし、前述のように社会思想社は事業清算をしました。入手は早めにする必要があるかと思います。

ソードワールド

国産最高峰のテーブルトークRPGです。グループSNEが作り、富士見書房から発売しました。

日本国内では普及度も高く、それだけ熟練者からのアドヴァイスも受けやすいメリットがあります。

初期のシナリオ集は入手が困難で中古品にプレミアがついていることがあるのですが、実はBook offのような新古書店で同じものが300円以下(定価は600円程度なのでアンダープレミアです)で売っています。100円均一コーナーに鎮座していることもありますから、ソードワールドに関してはホビーショップよりは新古書店が狙い目です。「ファンタジー文庫」のコーナーをお店の人に聞きましょう。

なお、ルールブック自体は現在も出版しており、ハードカヴァーの「完全版」も存在し、入手も比較的容易です。今となっては安定して入手できる数少ないテーブルトークRPGの1つです。

この他にMERP(指輪物語RPG)、ウォーハンマー、ガープス、トラベラーなどがあります。このうちガープスは富士見書房版を今日でも入手することができます。

 

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