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「りいちゃんぺいじ」トップ>鉄道>鉄道シーンに物申す鉄道シーンに物申す
様々なメディアに登場した鉄道シーンについて事実と違うもの、納得のいかないものを並べたものです。
あくまでも鉄道シーンで納得がいかないだけで、作品そのものの良否を議論したり、悪いと決めつけたりするものではありません。(むしろいいものもあります。)
TV編
君の名は(連続テレビ小説)
鉄道のシーンにおいて不満がたくさんある連続テレビ小説です。(映画版のファンからはシナリオが悪いと言う批判も当時、ありました。)
まず、都電4000系が出てくるシーンがありますが、戦後しばらく経過した後と言う時代設定にも関わらず塗色が戦前の水色と白で、しかも真ん中の両開きドアがそのまま(戦後、改造を受けて真ん中のドアはなくなり、一球さんのあだ名で有名な6000系と同一のスタイルとなりました)でした。この指摘は当時の鉄道ジャーナルにも載っていました。
また、同じく戦後の駅コンコースのシーンで、電車進入の音が旧型車の「釣り掛け仕様」ではなく、103系のそれでした。103系やその先輩格に当たる101系が出る前の時代設定なので、かなり違和感がありますが、放映当時すでに73型旧型国電は全車引退していたので、やむを得ないのかも知れません。
ちゅらさん(連続テレビ小説)
シナリオそのものは明るく、近年の連続テレビ小説にあってはヒット作に近いものです。
主人公が上京するシーンで、東京の鉄道のイメージ映像が出ます。そこには山手線の205系、中央・総武緩行線の209系500番台が登場します。しかし、主人公の上京の設定は
1991年で、この年には209系500番台はまだ登場していません。(SF用語で言うところのオーパーツと言うわけですね。)連続テレビ小説は高度なCGを駆使する予算がないでしょうから、103系や201系が引退した現在、撮影を行うのでしたら時代の違う電車を映しても「情状酌量」の余地はあります。(または大阪で撮影する方法もあります。)しかし、ちゅらさんの収録をしていた時はまだ、103系も現役でした。小道具の時代考証が比較的良好なだけに、詰めの甘さが残念でした。
プロジェクトX
技術者の苦労話などが感動的なシナリオに仕上げてあるドキュメンタリーでした。
ただ、再現映像では現代の機材で代用すること多々ありました。
国鉄時代の映像なのに、JR化後に出た車両が出ると言ったことなどもあります。
ゲーム編
現在準備中
映画編
ALWAYS
三丁目の夕日昭和30年代の東京を描いた映画です。本物のオート三輪を出すいかにもな演出を含め、徹底的なリアル志向でも話題を呼びました。この映画の話題の一つに都電がありますが、出てくるのは全て6000系です。
お母さんを探しに高円寺へ行くシーンでも都電が登場しますが、ここに問題があります。系統番号が14で、これは新宿から西へ行く杉並線の番号で問題ありません。しかし、ここは都電の中でも特殊で、6000系は走れません。(ゲージが国鉄在来線と同じで、都電の馬車軌道と違うのです。これは元々、西武鉄道が運営していたことが理由です。)しかし、映画の中では何食わぬ顔で6000系が走っていました。
杉並線を走っていたのは2000系や2500系で、2000系の方が6000系に近い風貌をしています。しかし、車体幅が狭いので、見る人が見れば違いは分かります。2500系に至ってはバスに似た丸っこい車体です。
高円寺に中央線ではなく都電で行くのもシナリオとして不自然な気がしないでもありませんが、旧型国電がなかなか確保できないこのご時世ではやむを得ないのかも知れません。
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