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ストレージデヴァイスとして比較的古くから普及しているMO(
3.5inchMO)ですが、現在は2.3GBのものまで出るようになり、初期のDVD-RAMに迫る容量になっています。最近は価格面から
CD-R/RWに、容量面からDVD-R/RW/RAM等にやや劣勢の感があるMOですが、使い勝手は抜群なのです。まず、多くのマシンやOSが対応しています。
PC/AT互換機は当然として、PC-9800シリーズやMacにも対応しています。さらに、X68000にも対応しているのです。現在、X68000に対応している入手可能な大容量ストレージデヴァイスはMOだけと言っても過言ではありません。(実はJazなども対応しているらしいと聞きました。しかし、Jazのドライヴやメディアもまた、簡単には手に入らなくなってしまいました。なお、CDの場合はライティングソフトの問題もあり、簡単にはいきません。)対応OSも
Windows系全て、Mac OSの大半、MS-DOS Ver5以上(Ver3シリーズは制限があります)、Human68(X68000用OS)と幅広く、さらにWindows、MS-DOS、Human68のMOフォーマットは同一ですので、相互にデータのやり取りができます。Macはフォーマットが違いますので、少し厄介なのですが。さらに、
PC-9800シリーズではMOから起動することも可能です。これにより、起動ディスクとしてFDを確保する必要はなくなります。そして、何より「焼く」手続きなしに書き込みができるのは大きな魅力です。FDの感覚そのままに使えるのです。追記も自由自在です。
耐久性の高さもMOならではです。傷に強く、FDと違って磁石に当ててもデータが壊れることはありません。書き換え回数は
100万回以上とCD-RWの1000倍以上です。(実際、1000回を越える書き込みをしているMOがあります。CD-RWではできない芸当です。)MOは初期の
128MBから最新の2.3GBまで6容量9種類のディスクがあります。MS-DOS、Windows(95より前のWindowsについてはMS-DOSと同じ制限を受けますのでご注意を)系OS使用時の使い分けのヒントを記しましたので、参考にして下さい。なお、230MB、540MB、640MBにはOW(オーヴァーライト)仕様のものがありますが、これは書き込みが高速になるもので、HDD並の書き込みレスポンスが必要な時に使うといいでしょう。(私は余り必要性を感じませんでした。)なお、クラスターサイズについては、
Windows9x系の場合です。WindowsXPですと540MB以上のMOはFAT32でフォーマットしてしまうので、クラスターサイズは4kBです。蛇足となりますがMOが普及しているのは日本だけです。アメリカでは
Zipが普及しています。しかし、こちらはFD技術の延長上にあるので磁気に弱い問題があります。加えて、容量が100MBと250MBの2つしか、まだありません。最近になって750MB仕様のものができたようですが、MOはほぼ同じ大きさで今や2.3GBです。(ただし、技術的な限界に達しており4.6GB級のものは、もう出ないでしょう。)FD技術の延長にあるものとして
Zipの他にSuperDiskや最近は見なくなったフロプティカルディスクなどがありますが、いずれもギガバイト級の容量は持っていません。また、MOの対抗馬としてPDがありましたが、
CD-R/RWの普及に伴い姿を消しました。MOが容量的に追いついてしまった(PDメディアの容量は650MBのみでした)こと、メディアの価格ではCD-R/RWに負けてしまったことに加えて、読み書きの遅さが災いしたようです。最後に、MOと似て非なるものにHSがあります。これはMO技術を応用してソニーが開発した規格で、MOとは互換性がありませんので注意が必要です。また、
5inchMOも細々と存在していますが、3.5inchMOが容量的にも追いついてしまったこと、5inchMOがWindowsのサポート外になってしまったことから、ここでは話題にしていません。前のページへ
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