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ハードディスクレコーディングの研究

1.録音に当たって

以前は録音手段と言えばカセットテープだったものですが、現在はパソコンを利用した録音手段が広く使えるようになりました。

ハードディスクを利用した録音は「大容量」で「良好なアクセス性」が売り物です。最近は民生用のハードディスクレコーダーも出ています。

ところが、民生用ハードディスクレコーダーではほとんどの場合、圧縮をかけて保管します。著作権保護のため、意図的に音質劣化をさせる必要があるのだと思いますが、オーディオの本質からは明らかに外れています。

現在、音質劣化のないハードディスクレコーディングをするには、パソコンを活用するしかありません。

そこで問題となるのがハードディスクレコーディングの環境です。

CD品位の音質を確保するには莫大な容量が必要です。現状では十分な容量がないためにMP3などに圧縮するのが一般的です。

CD1枚(74分)をWAVファイルに保管すると、およそ700MBが必要です。(650MBではないところがミソです。)お気に入りの曲を800曲も集めると、大体25GB程度が必要になります。

現在、内蔵ハードディスクにはMP3で保管していますが、外付けにはWAVで保存しています。容量が一杯になったため、160GBのハードディスクを増設しています。

ここで問題になるのがインターフェイスです。基本的にSCSIならば問題ありません。一番低い規格のSCSI-1でも転送速度は5MB/s即ち40Mbpsがあり、CD品位の曲を転送するビットレートである1.4Mbps(正確には1376kbps)を余裕でクリアします。IEEE1394でも最低ラインが100Mbpsなので問題ありません。

しかし、USBの場合は気をつけなければなりません。USBの場合は低速モードでは1.5Mbpsしか出ません。理論上は問題ありませんが、実際は理論値そのままが出ることは稀で、良くて70%程度の能力しか出ないと考えた方がいいのです。そうとなると、低速モードではデータ転送が間に合いません。USBでも高速モード(12Mbps)とUSB2.0(最大480Mbps)ならば大丈夫です。

古いパソコンの場合、USBがあっても低速モードしかサポートしていないことがありますので注意が必要です。

2.ハードディスクごとの傾向

手持ちのハードディスクの台数が増えてきましたので、音質評価をしようと考えました。しかし、残念ながらパソコン内部の雑音の影響の方が遥かに大きく、有意な差は出ませんでした。

しかし、実験の中で分かったことがあります。まず、PC/AT互換機ですが内蔵のハードディスクがシーク中はなぜか雑音が出ます。これに対して外付けの場合はそれがありません。この原因がオンボードのサウンドに起因するものなのかは分かりませんが、PCIサウンドカードを導入した際には再評定をしようと思います。

PC-9800シリーズにおいてはサウンドボードをPC-9801-86の場合で評価しましたが、音質はそもそも良くなく、常にハムノイズが入っています。(PC-9801-86の存在価値はPCMではなくFM音源部分にあるのですが…。)こちらは新規にサウンドボードを換装する機会はまずないため、再評定はしません。

 

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