★ジオジオからのメッセージ
473号
![]() とりあえず、前に進みましょう! 新しい世界は予想通りにいかないことのほうがむしろ多い。人生、生きてみないとわからなかったことばかりです。 親にとっても、その覚悟は必要です。
生きてみることに意味があるし、つまずきも失敗も自分の人生です。けっこう生きてみれば、面白いものかも…です。
しんどいときには立ち止まって、泣きたい時には振り返って、そこで足踏みしてもいい。
今、世界がもし100人の村だったら、戦争をしたい人は何人いるのでしょうか…。 村の99人の人は、平和を望み、子どもたちの安全と穏やかな暮らしを望んでいるにちがいありません。
大きな権力が、分断を企て、人民を煽り、いつのまにか正当化されていく時代はもう終わりにしたい。そして、99人の力を信じたい。
私たち世代の人生が、残り少なくなってきました。願いは、この時代が是正され、平和に向かってほしい、その思いだけです。
「子どもから読める童話」を基準として構成された作品群。
もう30年以上前ですが、詩人の工藤直子さんとともにジオジオに来てくださったことがあります。
「ヨイヨワネ あおむけ編」 「ヨイヨワネ うつぶせ編 」(文庫) 各840円+税 「あおむけ編」は、魂が疲れ気味のあなたを励ましてくれる一冊。
時には、弱音をはいて、ふて寝もし、から元気もだし、それでいきましょか。
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新刊より
![]() ブロンズ新社 |
「まてないの」 ヨシタケシンスケ ヨシタケシンスケさんが描く、せっかち人生応援歌。 あかちゃんからおばあちゃんになるまで、まてない人のまてない絵本です。 「ほかのこだったら まてるのに ウチのコだったら まてないの」 「ほかのおじいちゃんだったら まてるのに じぶんのおやだったら まてないの」 (わかりますが…笑) 「ずーっといそいできたけれど、もうちょっとゆっくりしてもいいのかも…」 (はい、そうも思います) 1300円+税 |
![]() 福音館書店 |
「どうぞ どうぞ」 こさかまさみ 文 山内彩子 絵
はたけにたくさんのいちごがなりました。 ねずみは「どうぞ どうぞ」とうさぎさん、きつねさん、くまさんにつんでもってかえってもらいます。 ふとみると、のこったのは、ちいさないちごがたったひとつぶ。 ねずみがしょんぼりしていると、ドアをたたくおとが…。 つぎつぎとおちゃのじかんにやってきたのは…。 1000円+税 |
![]() 教育画劇 | 「にくの くい~ん」 はらぺこめがね 前作、「にくのくに」の王さまとなかよくくらしている“くいーん”たちが、じまんの にくりょうり をもちよってランチパーティです。 ローストビーフ クイーン、カラアゲ クイーン、ハンバーグ クイーン、テリヤキチキン クイーン…。 おなかがぺこぺこのクイーンたちは、がまんできずに、「いただきまーす」 迫力満点で食欲をそそる絵、目がはなせません。 そしておくれてやってきたクイーンがもってきたのは…。 さすが…です。まいりました~。 1400円+税 |
![]() あかね書房 |
「イソップねずみのイソップものがたり うさぎとかめ」しもかわら ゆみ 文・絵 「キツネとぶどう」「ライオンとねずみ」に続くシリーズ3作目になります。 古代ギリシャのイソップが作ったとされるイソップ寓話を、おはなしのじょうずなねずみのイソップが子ねずみに語るという形をとっています。 お話しを聞いた子ねずみたちとの会話もあり、それがとてもいい余韻を残します。 作者のやさしい語りと何より繊細で温かく、美しい絵とともに、よく知られた名作寓話を、あらためて楽しんでみてください。 1500円+税 |
![]() ひさかたチャイルド |
「もういっかい」 ブリッタ・テッケントラップ 作・絵 木坂 涼 訳 やっと冬のあいだの眠りからさめたおおきなハリネズミとちいさなハリネズミ。 さあ、森は春です。 なつかしくて、あたらしい森のようすに、ふたりはわくわく。 ふくろう、かめさん、てんとうむし…たくさんのなかまとまたあえました。 そのうれしさは、何度も何度も…。「もういっかい、もういっかい」 ちいさなハリネズミは夢中で遊びます。 その気持ちによりそうおおきなハリネズミの愛。 春の美しさがいっぱいの絵。いい一日です。シリーズの3作目です。 1400円+税 |
![]() パイインターナショナル |
「みんなのプレートテクトニクス どうして地球では地震や火山のふん火が起こるの?」 小田島庸浩 作 ウエタケヨーコ 絵 地震が多い日本です。火山の噴火も起こります。 その原因は地球をおおう「プレート」と呼ばれる大きな岩石の板が動いているからです。 プレートとは、地球の表面(地殻)とその下のマントルの外側、かたい岩石を合わせた、まるい地球にそうようにゆるくカーブした板です。 地球は10枚くらいの大きなプレートでおおわれていて、それぞれがはなれたり、おしあったり、しずみこんだりしています。 日本列島は4つものプレートの境目の近くにあり、火山が多い原因です。 プレートがある星は地球だけ。 どうしてプレートが動くのか、そのしくみと地球という星のことを知る知識絵本です。 何億年か先の未来の地球はどうなっているのか…。興味あります。 1400円+税 |
![]() 小学館 |
「僕には鳥の言葉がわかる」 鈴木俊貴 人間には人間の言葉があるように、鳥には鳥の言葉がある。 シジュウカラの鳴き声にメッセージがあることを突き止めた研究過程のエッセイです。 その情熱とシジュウカラへの愛にただただ感嘆します。 フィールドワークによる研究論文が世界に認められ、動物言語学という分野を創設。 「言語を持つのは人間だけだ」という人間の思い上がり、著者によると人間の"井の中の蛙"に、人間が知らないだけで、生きものは、言葉をもち、 豊かなコミュニケーションをとっているにちがいないと確信したくなります。 これからの研究に期待です。 ちなみにシジュウカラは文もつくります。 ピーツピ(警戒して)・ジジジ(集まれ) 1700円+税 |
![]() 福音館書店 |
「ヤービと氷獣」 梨木香歩 小沢さかえ 画 既刊「岸辺のヤービ」「ヤービの深い秋」 各1700円+税 ![]() ![]() 寄宿学校で教師をしているわたし、ウタドリとの出会いから始まった物語のシリーズの3冊目です。 季節は冬。ヤービ族は冬眠に入ります。 それは大昔、一族の長が冬は氷獣の季節とするという契約を交わしたからという伝説があります。 冬眠前のパーティの後、ヤービは眠ろうとしますが、木のウロにいるナミハナアブの幼虫、ヨンが気になり部屋を抜け出します。 一方、クリスマスの休暇で、生徒たちがいないはずの寄宿学校で幽霊騒動が持ち上がります。 小さい人、ヤービたちと大きい人、人間たちは、それぞれの世界に伝わる"ふしぎ"に向き合うことに…。 2000円+税 |
![]() 偕成社 |
「カルディコット・プレイスの子どもたち」 ノエル・ストレトフィールド 作 尾﨑愛子 訳 孤児たちがたくましく生きていく物語「バレエシューズ」もそうでしたが、映画を観ているような感覚を楽しみながら読みました。 1960年代、ロンドン郊外の一軒家で幸せに暮らしていた一家が、父親の事故で生活が一変。 頭を打ち、ぼんやりとして気力のないお父さん。 経済的な問題を解決するためにお母さんは、ロンドン市内のアパートに移り、働くことを決意。 3人の子どもたちは生活の変化にとまどい、不満をつのらせますが、同時に疲れたお母さんを気遣います。 末っ子のティムは、面会できないお父さんにこっそり会いに病院にでかけ、部屋をまちがえて入院中の貴族の老婦人に出会ったことから、田舎の大邸宅カルディ コット・プレイスを相続することになります。 一家の暮らしは、またまた大きく変わることになります。 ハッピーエンドが嬉しい物語です。 1700円+税 |
![]() ポプラ社 |
「さみしい夜のページをめくれ」 古賀史健 ならの 絵 前作「さみしい夜にはペンを持て」で日記をつけはじめたタコジローくんも中学3年生。 思い入れのある志望校もなく、なんとなく過ごしていたある日、拾ったカード。 "「遠くへいってはいけないよ」子どものきみは遊びにゆくとき、いつもそう言われた。いつも同じその言葉だった。誰もがきみにそう言った。きみにそう言わなかったのはきみだけだ" カードに書かれていたことばだ。 くじらの大神さまのお祭りの日に出会ったヒトデの占い師に差し出された一冊の本。 そこから、本の世界への冒険がはじまった。 なぜ本を読むの?何のために読むの?本の何を読むの? 本を選ぶってどうゆうこと?ゲームとは何がちがうの? そして、さらにカードが見つかり、ことばが続いていく。 あらためて本とは…を考えさせられます。 本は別れがない友であり、そこでは自分自身を選んで、生きることもできる。 カードの最後のことばとは…? 1600円+税 |