★ジオジオからのメッセージ
470号
1985年に開店したジオジオ、今年で40年になります。 いろんなことがありましたが、たくさんの出会いに助けられてきた40年だったことをあらため
て実感しています。 年齢的にも、いつまで続けていけるのかなあという思いもあるのですが、
一年前の能登半島地震。被災地の復旧の遅れも含めて、たくさんの課題が持ち越された一年の始まりです。
今年の干支はヘビ。 日本国憲法第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない
憲法が保障している私たちの自由や権利をまもるために、
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新刊より
![]() 福音館書店 |
「だれかがきたよ」 得田之久 文 垂石眞子 絵 ピンポーン げんかんにだれかがきたよ。 あひるさんがうきわをもって、「いっしょにおふろにはいろう」 いっしょにおふろにはいっていると ピンポーン パンダさんがパジャマをもってたっていた。みんなでパジャマにきがえていると、ピンポーン わにさんがはぶらしをもってたっていた…。はをみがいていると、ピンポーン…。 なんとも愛らしいおやすみの絵本です。 900円+税 |
![]() 絵本館 |
「トランポリンがありました」 楓 真知子
森の中にトランポリンがありました。 いちばんのりでポーン。 いっしょにポーン。 あさにポーン。ゆうやけにポーン。まよなかにポーン。 あめのひも、ゆきのひも、ポーン。 しっぱいしても、またとんで、ポーン…。 どうぶつたちが、ポーン、ポーン、ポーン…。 みんなでポーン。 めっちゃ楽しくなる絵本です。 きょうはだれもいない…。すると、ポーンと とんだのは…。 1400円+税 |
![]() 小学館 | 「あれ?」 unpis おはよう。いつものあさだ。そのはずなのに…。 水をのもうとして、コップをたおす。あっ! あれ? 顔を洗うと、目や鼻が…あれ? ねぐせをなおそうとドライヤーをかける…あれ? めだまやきをしようとたまごを割ると…あれ? いつものあさとは、ちがう…きょうはなんだかおかしい…。 ユーモラスなその意外性。 シンプルな絵から予想をくつがえすおもしろさが伝わります。 いや、気がついていないだけで、こういうこともありかも…なんて。 1600円+税 |
![]() 偕成社 |
「いかあげ たこあげ」 高畠じゅん子 作 高畠 純 絵 タコがたこあげ。「いくぞー」ところが いっこうにたこはあがりません。 そこに大空にたこをあげたイカが はしってきました。 「おーい、そこのイカ、たこをおろせ!たこあげするな」とタコ。 「たこあげ? これは いかあげ ですよ」とイカ。 みると空にはイカのかたちをしたたこが…。 「いかあげだー」「たこあげだー」とふたりは もみあい へしあい。 どうぶつたちがあつまってきて、ナンセンスなことばあそびが始まります。もう笑うしかない…。 1300円+税 |
![]() 岩波書店 |
「こいぬのがっこう」 きたむらさとし ルーシーは、まいあさ、学校にいきます。ぼくは、おるすばん。つまんないなあ…。 がっこうってどんなところなんだろう。 ある日、ぼくも、はじめてこいぬのがっこうへ…。 おとなの犬の先生がやってきて、からだのかゆいところのかきかた、しっぽをふってあいさつをすること、さびしいときのなきかたなど、たくさんのことをおしえてもらう。 そしていちばんたいせつな、じぶんのにおいをのこすことも。 そのあと、先生といっしょに街にでて、ぼくは、いつかみんなとはなればなれに…。 ここはどこなんだろう。おうちにかえりたい。ルーシーが心配している。 そんな時、先生のことばが…。そうだ、におい…。 ルーシー、ぼく、がっこうってなにか、わかったよ。 1600円+税 |
![]() 文研出版 |
「せかいいちのおおどろぼう」 みき つきみ 作 菅野由貴子 絵 ありとあらゆるものをぬすんだ世界一のおおどろぼうは、もうぬすめるものはない、とたいくつしていました。 そこに女の子がやってきて言います。「私の村の貧乏をぬすめる?」 そんなこと朝めしまえだと おおどろぼうは村のぜんぶの家に100万円の札たばを置いてきました。 村人はおおよろこびでぜいたくな買い物。ところが家にこそどろが入り、 買った物や残りのお金を持って行ってしまいます。 そこでおおどろぼうは、毎日1000円のお金を村人の家に置くようにします。 やがて村人は働かなくなりました。 今度は村人のなまけ心をぬすまなくてはなりません。 さてさて、おおどろぼうは、どうやって村から貧乏をぬすむのでしょうか…。 1500円+税 |
![]() 福音館書店 |
「「植物」をやめた植物たち」 末次健司 文・写真 植物ではあるけれど、植物としての一番大事なことをしていないちょっと変わった植物。 多くの植物は緑色の葉の中の葉緑素を使って光合成をして自分で栄養を作り出します。 ところが光合成をやめて、動物のように他の生きものを食べて生活をする植物がいます。 光合成をやめたので緑色である必要がなく、様々な色をしています。 地球上の約30万種の植物のなかで1000種が光合成をやめた植物です。 その生き方、その工夫、昆虫や他の生きものとの関係などを解説する写真絵本です。 自然界のふしぎにせまります。 1300円+税 |
![]() 偕成社 |
「いつまでもとともだち」 仁科幸子 もうすぐ春。切り株にすわっていたハリネズミの前にあらわれたのはモグラ。 お互いのことを話すうちにすっかりふたりは友だちに…。 土の中でくらすモグラの生活は、ハリネズミにとっては驚くことばかり。 ふたりは少しずつ、お互いの違いを知り、お互いを思いやってともだちを続けていきます。 命の長さも違うことを知るモグラは、ハリネズミを悲しませないようにとメッセージを残します。 「死は終わりではない。「育てる」ということでもあるのです」 モグラの死を知ったハリネズミは…。 ふたりの温かい思いが伝わる物語。 1500円+税 |
![]() 偕成社 |
「しじんのゆうびんやさん」 斉藤 倫 牡丹靖佳 画 ちいさな街にあるちいさな郵便局。ゆうびんやはふたり。 ひとりは街灯のように背の高いガイトー。もうひとりは鳥の巣のような髪のトリノス。 ガイトーは窓口。トリノスは配達。 トリノスから灯台守のじいさんが手紙をもらったことがないという話を聞いたガイトーは「とうだいもりさま」と いう宛名で手紙を書く。 読んだじいさんは言う。これは詩だ。 それが一通め。 ガイトーの詩の十一通めは、トリノス宛てに。 ガイトーはいなくなったけれど、詩人の郵便屋は、"そして一通め"を書く…。 柔らかな光でつつまれるような物語です。 1600円+税 |
![]() 講談社 |
「ワルイコいねが」 安東みきえ 「悪い子はいねがー」恐ろしい声でやってくる秋田の男鹿半島に伝わるなまはげ。 それは、子どもに、悪い子ではないと信じてくれる人がいる。守ってくれる人が必ずいることを気づかせてくれる行事だという。 秋田からの転校生津田アキトは変わっている。美海とはちがって思ったことをはっきり言う。 書道教室で一緒になったことからアキトと親しくなった美海だが、葬儀とか年寄りに興味のありそうなアキトに不信な気持ちを抱く。 「もうそろそろ天国に行きますか?」と老人ホームでおばあさんに聞いた、というアキトの本心とは…。 孫の世代に伝えたい"なまはげ"の思いが伝わります。 1500円+税 |
![]() 偕成社 |
「呼人は旅をする」 長谷川まりる 呼人。何かを寄せてしまう特殊な人。 自然現象。動物や鳥、虫…。呼人とわかれば、一か所に留まることはできず、旅を続けなくてはいけない。 呼人証明書なるものを発行され、呼び寄せるものによって最大滞在期間も決められている。 定住することが普通なら、呼人はやはり人とはちがう存在だ。誤解や偏見の中で少数派として生きていかざるを得ない。そして、いつ何かの呼人になる可能性は誰にもある。 雨、たんぽぽ、鹿、男、渡り鳥を呼び寄せる呼人たちの理解されがたい孤独な世界を描きます。 一万年以上前、人々が、移動生活をしていた時代は、呼人なんていなかったはず…。考えさせられるテーマです。 1500円+税 |