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★ジオジオからのメッセージ
           




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466号


今年もまた連日の猛暑の中で過ごした強烈な夏でした。 まだまだ体にも頭の中にも夏の疲れを引きずりつつの9月です。
やるべき夏の宿題をなんだかたくさん残してしまっているような…そんなモヤァっとした気持ちが抜けません。

まっいいか…で「明日できることは今日やらない」など勝手な理屈で、日々自分を甘やかしている私も、夏の終わりのけだるさと やる気のなさは、どうしたものか…と、ちょっと自分を持て余しています。やれやれ…です。

また学校が始まるんやなあ…とちょっとゆううつな気持ちもあることと思います。きっと先生たちも…でしょうか…。
しばらく、ゆらゆらと気持ち、漂わせておきましょうか…。そのうち じんわりとなにかが湧いてくるかもしれません。


なんの才能にも恵まれていないことが理由と言えば理由ですが、勝ち負けという意識が苦手…というより避けて生きてきました。
その上に地道な努力もしない怠け者です。おおかたは自己満足のなかで、ハードルを下げ、自分で自分を甘やかせ、なぐさめ、 励ましながらきたように思います。
他人に認められるという存在意識から距離をおいて、いいことなのかどうかはわかりませんが、マイペースな自分が一番楽なようです。

うまくいかないことが続いても、もしかして明日、なんかおもしろいことがおこるかもしれない、そういう気楽な期待もなぜかいつもかすかにあって、少しずつでも前に進み、年を重ねてこれたような気がします。


しんどいことは、ずーっとは続きません。しんどい時はしんどい自分を一番大切にしてあげてください。避けて、逃げて、かくれるのもありと思います。
見方を変えてみれば、そういう自分という存在もけっこうおもしろいかも…。後には話のネタにもなります。

"アンパンマン"に出てくる"バイキンマン"のように、ドジを繰り返しても カッコ悪くても  「ハヒフヘホ―!」 と行きましょか…。



         

「新装版  わたしが 正義について 語るなら」   やなせたかし        890円+税 


「本当の正義の味方は、戦うより先に、飢える子どもにパンを分け与えて助ける人だろうと。そんなヒーローを作ろうと思った。」
戦争で飢えを体験したやなせさんならこその思いから生まれたアンパンマンです。
顔がアンパン、ボロボロのマント、あまりかっこよくない…そんなアンパンマンが見事に子どもたちの心をつかみました。
高知県での子ども時代から、東京の学校に進学、そして戦争。宮城まり子さん、手塚治虫さんとの出会い。
54歳でアンパンマンの誕生。 半生と思いを辿ります。


善と悪にむけるまなざしから生まれるキャラクター。相手を殺さないヒーロー。そして正義とは何か。
戦争で感じた正義のあやふやさ。本当の正義とは愛と献身。その思いはアンパンマンマーチの詞にこめられています。


11年前、やなせたかしさんの訃報を報じる新聞記事に、「私は不完全なままでよかった」 というの最後の言葉が書かれていた のを記憶しています。
心を打たれた忘れられない言葉です。

日本の国旗の赤い丸の部分を、アンパンマンの顔にすれば世界中の子どもたちが喜ぶのに…と思います。
国歌がアンパンマンマーチだったら楽しいのに…とも思います。
来春から始まるNHKの朝ドラは、やなせたかしさんをモデルとした「あんぱん」です。



「中学生から知りたい パレスチナのこと」   岡 真理  小山 哲   藤原辰史     1800円+税   既刊「中学生から知りたい ウクライナのこと」


私たちが学んできた歴史とは、いったいなんだったのか…そういう思いにとらわれています。
日本から遠く離れた地での戦争。パレスチナに対して、そういう捉え方でいいのか、問われているのは私たち日本人の歴史観もです。
イスラエルという国の成り立ちから見えてくるのはパレスチナの問題ではなく、ヨーロッパの500年の植民地主義の歴史。
植民地政策によって人種という概念が作られレイシズムが生まれ、非ヨーロッパ人に対する民族浄化、ジェノサイドにつながっていきます。
パレスチナは、ヨーロッパの歴史の尻ぬぐいの代償として消し去られようとしているのです。


アラブ、ポーランド、ドイツをそれぞれに研究する3人の学者の講座と対話が収録されています。
西洋中心主義の分断された歴史ではなく、今の世界を理解するためのグローバルな世界史として、アップデートしてほしいという願いがこめられています。

力をふるわれてきた側からの目線の歴史が、今必要です。日本の現代史も同様に…です。



今年も! また! やります! やりましょう!    ハロウィン こども まつり 食料支援 チャリティバザー  ★ すべての子どもたちに希望ある未来を ★ 

10月19日(土)20日(日) 午前10時~午後4時  ★ ジオジオバックスペースにて

絵本 ライブやマジック、落語など楽しいイベントも企画しています。くじ引きや楽しいワークショップも予定しています。ぜひご参加ください。

● 出品物は随時受け付けています。衣類、食器、日用品、手作り品、などなど      ● ひまわりバザーの会  問合せ ジオジオ079-426-6704 

    *イベントなど詳しい情報が決まり次第、店頭にてチラシを配布する予定です。  


 2024.9.


 ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、
配本に追加する、あるいは配本に入れる、 という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。         
不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。またブッククラブ以外の方のご注文もお受けします。  注文    



 新刊より
         


緑のゆび

「いるよ いるよ」      くまのひでのぶ          
幻想的で、豊かな色彩、そして自由な絵に惹き込まれます。
どのページにもたくさんの命の息づきが感じられる絵本です。 きみも、わたしもいる。ここにも、そこにも。
ひとりじゃない…と嬉しく実感させてくれる絵本のように思います。
吉祥寺の書店 緑のゆび が書籍出版をスタート。
作者は個展・行商で全国にて活動。店舗を持たないカレー屋さんでもあります。                             
1700円+税 


小学館

「うつくしいって なに?」    最果タヒ 作   荒井良二 絵  
詩人の最果タヒさんの詩と荒井良二さんの絵とのコラボ絵本。
女の子が窓からながめる世界。
日常の中にあるたくさんの美しさと驚き。
あかいそら あおいうみ 少女のひとみ ピンクいろのほほ よるのしっぽ むげんのほしぞら なみのおと…。
詩と絵が織り成すオーケストラのようです。
1700円+税


ポプラ社

「いちごりら」     麻生かづこ 作   かねこ まき 絵 
なんちゃって…なんですが表紙のごりらさん、表情が気になって…。
  いちごのすきなごりらさん、いっぱいたべたら いちごりら
 ぶどうのすきなうさぎさん いっぱいたべたら ぶどうさぎ
 もものすきなももんがさん いっぱいたべたら もももんが
まだまだ でてきます。なんちゃって…ですが、笑います。
1450円+税


あすなろ書房

「ぼくのひみつのともだち The Boy and the Elephant」  フレヤ・ブラックウッド 作     椎名かおる 文          
都会の街にある小さな森。そこに ぞう がいることを知っているのは少年だけ。
いつも一人で過ごす少年のひみつのともだち。
やがて秋がきて、冬になり、また春が来た。
その森が売られることになり、森の木は伐採されることになる。
ぞう はどうなるの?
夜、少年の部屋の窓をたたく音が…。
少年に、街に、森に、学校に奇跡がおこります。
淡い色彩のダイナミックな絵でその奇跡を描きます。
1700円+税


あすなろ書房

「ビーチサンダル号 海へ! プラスチックゴミから船をつくった少年」 L・R・ロッディングとD・パバリー 文 M・Mムワンギ 絵 千葉茂樹 訳 
2018年、ケニアのラム島でプラスチックゴミから作られた帆船、ビーチサンダル号が出港しました。
実話をもとにした絵本です。
海岸に打ち寄せられる大量のプラスチックゴミ。
ジュマと船大工のアリじいちゃんは、これで船を作ろうと思い立ちます。
村人たちの協力もあって10トンのプラスチックゴミが集められました。
船体をおおうのは15000足のビーチサンダルのシートです。
海の生きる生物や人間に影響を及ぼすプラスチックゴミの海洋汚染。
今わたしたちにできる海を汚さない方法とは…。巻末に
1700円+税


あすなろ書房
「空気を変える 地球で生きつづけるために、今わたしたちができること」  デビー・リヴィ 文   アレックス・ボーズマ 絵 
気候変動、地球や私たちの未来のために、今、とても大切な問題です。
化石燃料とは?温室効果とは?そのメカニズムの説明。
そして、その危機に私たちはどう向き合っていけばいいのか…。
地球の力、人間にできる力を解説していきます。
こんぶ、マングローブ、土などの保護と再生。
化石燃料から再生可能エネルギーへの変換など。
そして日々の暮らしでできること。
未来を変えていくためのわかりやすい知識の絵本です。
1700円+税


ほるぷ出版

「ぼくは くまのままで いたかったのに…」 イエルク・シュタイナー 文 イエルク・ミュラー 絵 大島かおり 訳  
名作の復刊です。
くまが冬眠から目をさますと、森はあとかたもなく消えていて、そこには大きな工場が建っていた。
工場長がやってきて「とっとと、しごとにつけ」
おどろいたくまは「ぼくは くまなんだけど…」
どうしても、くまだと認めてもらえなくて、しかたなく くまは工場で働くことになった。
くる日もくる日も…働いた。やがて秋が巡ってきて…。
大きな歯車の中で自分が自分であることを忘れてしまう…。
せつない風刺がこめられた絵本です。
初版が1978年。見事な絵です。
2000円+税


ブロンズ新社

「きみは、ぼうけんか」  シャフルザード・シャフルジェルディー 文  ガザル・ファトッラヒー 絵    愛甲恵子 訳   
戦火の中、避難民となって国を出なくてはならなくなった兄妹。
事情を理解できない幼い妹に、兄は冒険家になろうと言い聞かせます。
疲れや恐さ、風や雨、少ない食べ物、過酷な状況を、二人は想像力で何とかのり超えていこうとするのです。
今、世界でこういう状況下にいる多くの子どもたちのことを思うと心が痛みます。
大人が起こした戦争の一番の被害者は子どもです。
戦火が止むこと。
そして避難してくる人たちに温かい手を差しのべる日本であってほしいと願わずにはいられません。
1400円+税


徳間書店N

「魔女がやってきた!」 マーガレット・マーヒー 作  尾崎愛子 訳 はたこうしろう 絵        
たくさんのファンタジー作品を残してくれたニュージーランドの作家、マーガレット・マーヒーの魔女の物語集。
個性豊かな魔女が登場します。
デイビッドのお母さんの焼くカップケーキをねらう食いしん坊な魔女。
男の子に自分のかげの世話をたのむと、かげをくっつけるやっかいな魔女。
呪文をまちがって自分を戸だなにとじこめてしまったうっかりものの魔女など、5編が収録。
1800円+税


くもん出版

「girls」      濱野京子         
中高一貫校に通う紗奈、美森、宙は修学旅行をきっかけに仲良くなった。共通点は母子二人暮らしだということ。
それぞれの母のタイプは全く違う。
母の人生。母の仕事。幼い頃の記憶。母と二人で暮らす事情。生活。お互いのことを知るにつれて、母への思いも変わっていく。
男女の役割の古い考え方の中で、母親たちも懸命に生きてきた。
そのことがわかっただけでも、未来に向けての私たちの出会いの意味があったのでは…。
15歳、等身大のgirlsの物語。
1500円+税


小学館

「シンプルとウサギのパンパンくん」 マリー=オード・ミュライユ  河野万里子 訳       
ママが亡くなり、パパは再婚。17歳のクレベールは、知的障がいがある22歳の兄シンプルとパリで暮らすことに。
見つけた住まいは4人の若者が共同生活をしているアパルトマン。
相棒のウサギのぬいぐるみパンパンくんを片時も離せないシンプル。
知的障がいがあるシンプルとの暮らしは大変。
若者たちはとまどいながらも、シンプルの障がいとかかわっていくことで、彼ら自身もそれぞれに変わっていく。
パンパンくんもふくめた関係はちょっとフクザツ。
ストーリーもテンポよく、恋もあり、笑いもあり楽しめます。
そして、いつのまにかシンプルを共に受け入れていることに気づかされます。 
1800円+税


講談社

「少女ソフィアの夏 新版」 トーベ・ヤンソン 渡部 翠 訳      
フィンランドの多島海の孤島で過ごす母を亡くした少女ソフィアと祖母の夏の日々。
ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンの名作短編集。自分の中の最も美しい作品という言葉が"あとがき"にあります。
北欧の海や風と共にある厳しく美しい自然界の生き生きとした描写が、想像力を刺激します。
そして年齢を超えたおばあちゃんとソフィアの対等な会話。口げんかも含めて真剣で、ユーモラスで、何より楽しめます。
ソフィアはソフィアとして、今を生き、祖母もまた、今を楽しみ、今を生きている。
清々しい気持ちになる21編です。 
1800円+税




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