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★ジオジオからのメッセージ
           




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432号

一日一日、加速度がついてくる11月。
年を重ねた身には、ちょっとアクセルふかしすぎ…です。年末まで後、2か月です。

コロナウィルスも、今は小休止のようですね。
充分にとは言えなくても、子どもたちが、運動会や音楽会、修学旅行などを楽しめたこと、 よかったなあと思っています。

なんとか第6波を、国も、私たちも賢く乗り越えられたらと願うばかりです。
子どもたちが笑顔で過ごせる楽しい冬を迎えられますように…。


さてさて、衆議院選挙の結果が出ました。
私個人としましては、ちょっと期待通りとはいかず、残念な結果になったようにも感じています。

それでも、確実に国会に新しい風が吹くのではないかという予感もしています。今までの方向を正す力になってくれるのではないかと…。
すべての人の命を守り、そのために学問の自由を確立し、戦争に、温暖化に、向かわない時代にしなくてはなりません。

グレタ・トゥーンベリさんの15歳のときのスピーチの中の言葉です。 

「あなた方は、子どもを愛していると言いながら、その目の前で子どもの未来をうばっている 」 

子どもたちにこう言わせる大人であったことを反省しなくてはなりません。 

"これから"ですね。



🔶   さあ、クリスマス が やってきます!!   新刊だけど なつかしい クリスマスの絵   🔶    

               

「サンタクロースの冬やすみ」  マウリ・クンナス 作 いながきみはる 訳    どちらも 1800円+税


開店以来、ジオジオのクリスマスの定番、イチオシ!のサンタクロース絵本 「サンタクロースと小人たち」→
その続編として、こんなにゆかいな絵本がでました。
クリスマスイブに世界中のこどもたちにプレゼントをくばり終えたサンタクロースと小人たちは、サウナにはいり、ゆっくりと疲れをとったあと、 いよいよ13日間の冬休みにはいります。
25日のクリスマスから始まり、馬のそりに乗る日、劇を見る日、いたずらをする日、スポーツの日などなど。楽しい13日間を描きます。

ページごと、びっしり描かれた絵がほんとに楽しい!サンタクロースと小人たちが身近に…。



「コールテンくんのクリスマス」 ドン・フリーマン 原案  B.G.ヘネシー 作 ジョディー・ウィーラー 絵 木坂 涼 訳 1500円+税 


「クマのコールテンくん」  (まつおかきょうこ 訳 1200円+税)→
女の子のもとに買われていったデパートのおもちゃ売り場にあったくまのぬいぐるみ。もう40年以上前に出された絵本です。
「コールテンくんのクリスマス」は、このおはなしにつながる絵本になっています。
だから、まだコーデュロイのズボンをはいていないくまのぬいぐるみから 物語がはじまります。嬉しい納得です。
きっとなつかしく思い出される方も多いのでは…と思います。
買われるのをまっている ぬいぐるみなど たくさんのおもちゃたちに、コールテンくんのようなすてきな出会いがありますように。
そして大切にしてもらえますように…。



「解きたくなる数学」  佐藤雅彦   大島 遼   廣瀬隼也     1800円+税 

人間の脳は、数学に向き、不向き、数学を解くことが楽しいか、苦痛か…、どちらかに、分かれるのではないか、常々そう思います。
ジオジオのおじさんは数学が大好きな人でした。よく数学の本を開いては、ノートに図形や計算式を書いて一人で楽しんでいました。
私は数学を解くことに、さして喜びは感じませんが、この本を一緒に楽しみたかったな…と思います。 
ピタゴラスイッチは!大好きです!


「ピタゴラスイッチ」 制作メンバー "佐藤雅彦研究室"がつくる数学問題集。

"一目で 問題の意味がわかる   一目で 問題を解きたくなる      それが この本で やりたいこと"

数学の本ですが、ケーキやチーズ、紙コップやコインなどを使って、
数学を現実の身近なこととして捉えることで、問題を解いていく橋渡しをしてくれます。
論理の組み立て方を学び、そこから思考をジャンプさせる、そういう考え方を身につけるために、佐藤雅彦研究室による選り抜きの23問。
ぜひ、楽しみながら挑戦してみてください。
配本にも使わせていただこうと思っています。中学生以上になるでしょうか…。大人のかたもぜひ!!


<例>

ナットは全部で何個あるか。
はじめの重さ 360g
一個とると  357g
(これはすぐできました~笑)
3つの正方形のチョコレート。
3つとも厚さは同じです。
大きな1つ 小さな2つ
どちらをもらうのが、得で しょうか?
波止場です。
1つの杭に、2艘の船の ロープ。
左の船が先に 出港するにはどうすれば よいか。
ただし右のロープははずさない。


                               


                               

 2021.11.


 ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、
配本に追加する、あるいは配本に入れる、 という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。         
不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。またブッククラブ以外の方のご注文もお受けします。  注文    


新刊より


 


岩崎書店

「わたしたち」 パロマ・バルディビア 作  星野由美 訳   
チリの国民的絵本作家による親と子の深いきずなを描いた絵本。
どんな時でも、あなたはわたしのこども。
ある日、あなたはとびたっていく。ちがう場所で長い時間がながれた後に、
あなたは、なりたいあなたになってもどってくる。
たとえ、姿はちがっていても"わたしたち"は親と子。
これからもずっと。
1400円+税


イマジネイションプラス

「パパもママもボクがしんぱい」  神山ますみ   
「ボクはしっている」 の神山ますみさん。銅版画の絵が愛らしい。
パパとママは いつもボクが心配。
ボクは もう小さい子じゃないんだよ。いつまでボクのことを 心配するの?!
でも、ボクはわかったんだ。パパもおばあちゃんに心配されている。もう大きいのに。
おばあちゃんは言う。「それは大切な子どもだから」
ボクはこれからもずーっと、心配されるんだ…。
愛いっぱいの絵本です。
1300円+税


世界文化社

「きつねのぱん と ねこのぱん」  小沢 正 作   長 新太 絵   
50年前の作品です。
お話も、ですが、もうもう長新太さんの絵にふれるだけで、嬉しく心いやされます。
きつねのぱんやは、世界一 おいしいぱん をつくるのが夢でした。
でも やってきたお星さまに、「ねこのぱんやのぱんのほうが おいしい気がする」といわれ、ねこのぱんやに でかけます。
そこで、ぱんを食べたきつねは、「きつねのぱんやのぱんの ほうがおいしい」 とねこに言いますが、ほんとうは…。
いっぽう、ねこも きつねのぱんやへ…。
最後は笑顔でめでたし、めでたしです。
1500円+税    


くもん出版

「ちちんぷいぷい」  谷川俊太郎 ぶん  堀内誠一 え 
「ぐるんぱのようちえん」 などたくさんの作品を 残された堀内誠一さん。
まだ刊行されていない原画が見つかり、谷川俊太郎さんの文章で 新たに 絵本が生まれました。
"ちちんぷいぷい"のおまじないで きつねの帽子から、次々と どんぐりや りんごや 柿が出てきて動物たちは大喜びです。
最後に 楽しいタネあかしも…。
絵が 動きだしそうです。
"ちちんぷいぷい" 大きな声を 出してみましょう。
1200円+税


光村教育図書

「石ころのスープ  トルコのおはなし 」 ジュディス・マリカ・リバーマン 文  ゼイネップ・オザタライ 絵  こだま ともこ 訳     
石をスープにするお話は、いろんな所に 伝わっているようです。
まさか という思いから、だんだん村人たちが 協力していく様子が 嬉しくなります。
けちけち村は、おなかをすかせた旅人がたのんでも、誰も 食べ物をわけてくれません。
そこで 鍋だけを借りて 「おなかが すいたらよっといで♪」 と歌いながら、石ころのスープを 作り始めます。
やがて 村人たちが、スープに入れるお野菜をもって 集まってきます。
みんなで食べれば、うまさ100倍なのです。
1400円+税


光村教育図書
「おじいちゃんのねがいごと」 パトリシア・マクマラン 文 クリス・シーバン 絵 なかがわちひろ 訳           
鳥を愛するおじいちゃん。
「ほら、ごらん。ハクトウワシは 空をまるごと、世界を ぜんぶみているぞ」
あまりしゃべらない弟ミロは、いつも おじいちゃんの鳥のはなしを じっと聞いていた。
アシボソハイタカ、チョウゲンポウ、ヒメレンジャク…。
やがて、おじいちゃんは 目が見えなくなり、別れの日までのおだやかな時間が過ぎていく。
おじいちゃんが亡くなった日、空には ゆうゆうと飛ぶハクトウワシが…。
情感をたたえた絵が とても美しい。
1400円+税  


クレヨンハウス

「そらからおちてきてん」  ジョン・クラッセン 作  長谷川義史 訳 
「どこいったん」などのシリーズで、関西弁の訳の相乗効果もあって、不思議な読後感が残る ジョン・クラッセンの絵本です。
空の上には 大きな岩が…という奇想天外なはじまり。
地上には、お気に入りの場所にこだわるカメ。
なんかいやな感じがしてはなれるアルマジロ。
無口なヘビ。 そして空から岩が…。
さて日ごろの行いが よかったようで…。
2章は、その岩にのぼったカメが 落ちる…。
その後の展開も 楽しんでください。 
2200円+税 


童心社

「かせいじんのおねがい」  いとうひろし        
いとうひろしさんの描く世界、大好きです。
このおはなしも じんわり心に 届きます。
友だちの家からの帰り、ぼくは、ちょっとくたびれたおじさんに 声をかけられた。
「おじさんを 火星にかえしてもらいたいんだけど…」
おじさんは 自分が火星人だということ。なぜ 地球にいるかということ。
おじさんが 火星に帰るためには、ぼくが信じて、そう念じなければいけないこと などを話してくれた。
ぼくは念じたけれど、うまくいかなかった。
でも、数日後、ぼくが見たのは…。
地底に住み、うそをつけないという火星人。
地球にきて、する修行とは? 
1100円+税


文研出版

「体育がある」  村中李衣 作  長野ヒデ子 絵        
体育がきらいな亀山あこ。
引っ越して、花園小4年1組に転校してから、ママは、私だけの体育の鬼コーチに変身した。
とび箱、さかあがり(個人的には、なぜできなくてはいけないの?と疑問ですが) 遠泳、マット運動 とママの猛特訓は 続いていく。
ママの気持ちもわかるけど…。
そんな時、大好きなばあばが 訪ねてきた。それでも 特訓が続けられる。
ばあばの言葉がいいです。「子どもはやさしい。どんな親でも必死についてきてくれる。そのことに甘えたらだめだ」
そして、親も いろんな思いを重ねながら成長していくのだと思います。いいママなのです。
1300円+税


さ・え・ら書房

「#ハッシュタグ・マイネーム」  黒川裕子             
両親が離婚して 姓が変わり、おまけに中学校では、さんづけ運動が始まり、なじまない名前で呼ばれることになった明音。
離婚以来、精神に不安をかかえている母との暮らしの中で、SNSで"自分の名前がきらいなやつ集まれ#マイネーム"に出会う。
そして、そこに集まった中学生たちで、「さんづけ運動反対!学校の名札を自分が呼ばれたい名前にかえよう」という運動がはじまる。
学校側の反対もあり、ついには 学校投票をすることに…。
行動を起こす13歳たち、いいなあと…。
1400円+税


福音館書店

「すてきなタータンチェック」     奥田実紀 文   穂積和夫 絵          
いろんなタータンチェックの柄が 紹介されています。
私たちの暮らしにも身近なタータンチェック(海外ではタータン)。その歴史を辿ります。
赤毛のアンの舞台、プリンスエドワード島で みたタータンから、タータンはスコットランドからの移民によってつくられたデザインということを 知った著者は、 イギリスに渡ります。
イングランドとスコットランドの 戦いの歴史。
スコットランドのタータンは 羊毛の織物だということ。
織り方のルール。スコットランドの男性の正装に タータンのキルト(スカートとは言わない)がかかせないものだということ。 タータンの柄は 7000種類以上が登録されているなど。
タータンチェックについて 興味尽きない一冊です。
1300円+税




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