★ジオジオからのメッセージ
406号
![]() "でも 誰だろう 何だろう 私に私をくれたのは? "
かけがえのない私です。その私を生きてきたのはやはり私自身です。
生きることに急がなくてもいいと思います。どうぞ自分自身の心とペースを大切にしてあげてください。
夏が終わっていきます。繰り返された日常が戻ってくるようにも思いますが、毎日は新しい毎日です。
もう20年以上も前のことになりますが、昼間に、時々ジオジオに来ては、じーっと本を読んでいる女の子がいました。
時々思います。「よくぞ、こんな私に、長い間おつきあいしてくれました。大変だったと思います。 "私 ありがとう "」
とりとめもない文章になってしまいました。お許しください。
亡くなられても長田弘さんの言葉に、こうやって出会えること、嬉しく思います。
荒井良二さんとのコラボによる「森の絵本」 「空の絵本」 各1400円+税 に続く3冊目です。
★ 「ルドルフ」 シリーズ 5 「ルドルフとノラねこブッチ―」 斉藤洋 ● 8月発売予定が遅れています。
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今月の新刊より
![]() 大日本図書 |
「かみなのに」 たにうちつねお さく かみなのに はねる まるめて おって おさえて せーの! かみなのに のびる きって きって つまんで びよ~ん! かみなのに こわい! ほんとかな? かみなのに ちからもち かみなのに かたい かみってすごい! かんたんで楽しい工作絵本です。やってみてね。 1300円+税 | ![]() 講談社 |
「まよなかのせおよぎ」 近藤未奈 絵本のタイトルに、なんか、いいなあ、と。 眠れない夜に、窓の外を背泳ぎで泳いでいるあかちゃんが見えます。 ゴーグルをつけ、赤白ストライプの水着に白い帽子…。 街の中を、森を、星空を、すいすいと、ほんとに気持ちよさそうな背泳ぎです。 なんだか眠くもなる絵本です。 作者のデビュー作です。 1300円+税 |
![]() 絵本館 |
「あやしいぶたのたね」 佐々木マキ ロングセラー「ぶたのたね」のシリーズ4冊目。 ぶたよりも走るのがおそいおおかみ。 ぶたのまるやきを食べてみたいと思っていますが、かないません。 そしてまたまた、きつねはかせに、ぶたのたねをもらいますが、 なんと木になったのは、たくさんのおおかみ! そこにとおりかかったぶた。 どうなるのでしょうか…。 やっぱり、ちょっとまのぬけたおおかみです。 1300円+税 |
![]() 理論社 |
「るすばんかいぎ」 浜田桂子 家族みんなが、出かけている時って、家の中では何がおこっているのかな…。 実はねこだけが知っている"るすばんかいぎ" 時計のチャイムとともに、冷蔵庫のまわりに集まってくるのは ゆうきくんの部屋のイスと机とごみばこ。 まずはゆうきくんの最近の様子の報告です。 そこに押し入れからベビーベッドもやってきて…。 みんな、ゆうきくんの成長を見守ってきたのです。 1380円+税 |
![]() ほるぷ出版 | 「いっぽんのきのえだ」
コンスタンス・アンダーソン 作 千葉茂樹 訳 動物たちが使う道具の絵本です。 一本の木の枝を、ゾウははえたたきに、 アフリカのゴリラは沼をわたる時の杖に、 チンパンジーはスプーンに、ワニは木の枝をおとりにつかって鳥を捕まえます。 ダイサギは求愛のプレゼントに使い、それを巣作りにも使います。 動物たちも、必要に応じて便利に木の枝を使うのですね。 私たちも…です。 解説付き 1600円+税 |
![]() BL出版 |
「海ガラスの夏」 ミシェル・ハウツ 文 バグラム・イバトゥーリン 絵 島式子 島玲子 訳 海に落ちたガラスが年月を経て丸くなった海ガラス。 ひとつひとつに物語がある。 海辺で過ごした夏、トーマスは海ガラスを夢中で探した。 そして海ガラスがもつ物語を夢に見る。 夏が去り、海辺から家に帰る船の上で、 トーマスはおじいちゃんの使っていた大事な虫めがねを落とし、レンズを割ってしまう…。 やがて長い年月の後に…。 1600円+税 |
![]() 小学館 |
「ひとすじの光」 ウォルター・ウィック 文・写真 千葉茂樹 訳 佐藤勝昭(東京農工大学名誉教授)監修 光についての写真科学絵本になります。 光ってなに?なにからできているのだろう? 大地や水や空気、すべてのものは 原子でできています。 でも光は原子でできている個体でも液体でも気体でもありません。 光は電磁波という形のエネル ギーです。 電磁波のスピードは秒速30万km。太陽の光は8分20秒で地球に届きます。 そしてなぜ、色が見えるのか …。虹って? たくさんの実験、その写真で光の不思議を解説してくれます。 ふだんは考えない光の正体。でも、太陽の ほんの一部のエネルギーが私たちの命の根源です。 興味のある方はぜひ!美しい写真です。 既刊「ひとしずくの水」 2000円+税 |
![]() 汐文社 |
「八月のひかり」 中島信子 子どものせいでは決してない貧困。 目先の経済効果を語る政治家を前に17歳以下の子どもの7人に1人、およそ270万人の子どもが貧困状態にあるという現実に 言葉を失くします。 夏休み、5年生の美貴は働くお母さんのかわりに家事をし、弟のめんどうを見ながら毎日を家で過ごします。 離婚したお父さんからの養育費はありません。 エアコンをがまんし、主にキャベツの献立に工夫をこらし、食事はできるだけ弟にゆずる日々です。 お母さんの体調も気になります。 私たちに社会に、大人に突き付けられた問題です。 それでも、小さな喜びや幸せもあり救われます。 たくさんの美貴が、今、がんばっていることに心痛みながら…。 1400円+税 | ![]() 偕成社 |
「じいじが迷子になっちゃった あなたへと続く家族と戦争の物語」 城戸久枝 戦争の加害、被害もふくめて私たちはみんなあの戦争につながっている。そういうことを改めて意識させられます。 著者の父は、1945年8月、日本の敗戦後、3歳でたった一人、中国に残されます。 中国人の養母のもとで愛情深く育ち、日本人としての差別を受けながらも困難にくじけず、 25年後についに日本への帰国を果たします。 戦争のそれぞれの記憶と物語をかかえて生きてきた人たち、それはその後を生きる私たちの物語でもあります。 著者が息子に、じいじの戦争、そしてじいじの戦後を語ります。 1600円+税 |
![]() 小峰書店 |
「ゴースト」ジェイソン・レノルズ ないとうふみこ 訳 母親とおれに向けて銃を撃ったアル中の父親は刑務所にいる。 足が速くなったのは、あの銃声から逃げたときからだ。 心に大きなトラウマをかかえ、学校では疎外感を持ち、しじゅうもめごとを起こしていた少年ゴーストが、その足の速さを見込まれ、陸上に出会う。 監督との出会いでゴーストは変わっていく。いや変わろうとしていくが、 ゴーストは、必死に働く母に言えないで、ランニングシューズをスポーツ店からだまって持ち出してしまう。 監督、母親、心の痛みを受け入れてくれる雑貨店の店主。 いい大人の存在で救われてくゴースト。 新しいスタートラインに立つ。そして走る。 1500円+税 | ![]() あすなろ書房 |
「リスタート」 ゴードン・コーマン 千葉茂樹 訳 夏休みに、屋根から落ち、記憶喪失になった13歳のチェース。 鏡に写った自分の顔すら覚えていない。 どうやらアメフトのスター選手だったらしいが、学校に戻ると、 なれなれしいチームのアーロンとベア以外のみんなには恐れられ、避けられているように思える。 記憶を失くす前の自分を知って驚くチェース。 記憶を失くしたチェースの変わりようにとまどうクラスメートたち。 それぞれの一人称で語られていきます。 どうやら大変な悪だったチェースが、それを知ることでの新たな自分探しの物語。 少しずつ記憶を取り戻していくチェースに再び起こった事件。 唯一記憶に残る青いドレスの少女とは…。 物語の運びにとても魅かれて読みました。 1600円+税 |