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★ジオジオからのメッセージ
           



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377 号

新しい一歩を踏み出す4月です。

それぞれの一歩に、心からおめでとうございます。
たとえ、ちょっと不本意な4月のスタートであったとしても、 (私も経験がありますが)
人生、 あの時の、あのことが…と思う日が、きっと、いつか訪れます。
"生きていく"生きる"ってそういうことなのだと思います。

胸をふくらませた4月、希望を失っていた4月、喜びの4月、悲しみの4月、私もたくさんの4月を重ねてきました。
月並みな言葉ですが、その結果、今の自分があります。こういう思いが心をよぎるようになったのも、年のせいだとは自覚していますが…。

生きていくって、けっこう大変なこともありますが、生き続けて、自分の時間を重ねていく価値は、必ずあること忘れないでください。
自分を大切に、自分の心を大切に、ゆっくりでもいい、ていねいにがんばって下さい。
陰ながらですが、見守り、応援しています。



私が、毎日、目にしている"詩"があります。

我が家を訪れてくれたことがある方は、ご存知だと思いますが、実は、トイレに 額に入れ 飾ってあります。
開店した頃からですから、我が家の子どもたちは 「トイレの詩や。」と記憶してしまっていることでしょう。 (スミマセン)

谷川俊太郎さんの「テーブルの上」 という詩です。

"泡立つ海と歌う鯨"ここで、いつも心が、少し大きくなったような気になります。



 「生きる」         谷川俊太郎 詩     岡本よしろう 絵      1300円+税

"生きているということ いま生きているということ"

で始まる谷川俊太郎さんの詩が、家族のなにげない夏の一日を背景に語られていきます。
公園で遊ぶ子どもたち。商店街の風景。一人暮らしのおじいちゃん。夕餉の食卓。眠りにつく子どもたち。
そこには、たくさんの生きる"いま"があります。かけがえのない"生きている"一瞬、一瞬。
その一瞬は、空間と時間を超えて、生きているという様々な命への思いにひろがっていきます。


あとがきで谷川さんが書かれているように、

「私たちの心を束の間立ち止まらせて、さまざまな  いま  の情景から、ふだんはことさら意識することのない視点で、人生を俯瞰して見直させる働き」

が、この詩にはあります。声に出して読むことが、とても心地よい作品です。


  のどがかわくということ 

  木漏れ日がまぶしいということ 

  泣けるということ 

  笑えるということ 

  自由ということ 

  いまどこかで産声があがるということ 

  兵士が傷つくということ 

  いまいまがすぎていくということ 

  人は愛するということ           (一部を抜粋)



★ 神沢利子さん、林 明子さん、かこさとしさん の 嬉しい復刊です。 


「くろねこトミイ」      神沢利子 作    林 明子 絵      1600円+税

「くまのこウーフ」や「ふらいぱんじいさん」などの神沢利子さん。
「はじめてのおつかい」「こんとあき」などの林明子さん、
愛され続けてきたお二人による約40年前の作品です。新たな装丁で出版されました。

まこちゃんとなかよしのやさしいくろねこトミイ。
見知らぬ男にさらわれたまこちゃんを助けるために、
黒ひょうのように大きくなって、まこちゃんが乗せられた車をおいかけます。
無事にまこちゃんを救い出したトミイ。 知らない人についていくなんておばかさん、とまこちゃんを戒めます。



「こまった こぐま こまった こりす」     かこさとし     1300円+税

30年前、様々な事件が続き、人々に覇気を感じられなかった時代、
かこさとしさんがせめて子どもたちには、力に応じた共生助け合いの心と、 未来に生きる情熱を持ってもらいたいと 念じて作った作品だそうです。
山のなかで帰り道がわからなくなったこぐま。のどのかわいたこりす。めにごみが入ったことり、はだかになってしまったみのむし…。
こまったことをかかえた動物たちが、力を合わせることで、それぞれのこまったことが、なんとかいい方向に向いていきます。
助け合うこと、よかった、とほっとできるおはなしです。



 2017.4



 ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、
配本に追加する、あるいは配本に入れる、 という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。         
不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。またブッククラブ以外の方のご注文もお受けします。  注文    


今月の新刊より


    


廣済堂あかつき


「は・は・は」     せなけいこ さく・え        

子どもたちに人気のせなけいこさん。
楽しいことば遊びの絵本です。
のつくことばで軽妙にストー リーがすすんでいきます。
絵もほんとにぴったり。
はなちゃんのむずかしい顔が、最後は、お見事! は・は・は です。
880円+税


保育社
「からだ💙あいうえお」  中川ひろたか 文   佐々木一澄 絵   吉澤穣治 原案    
子どもたちが病院で診察を受ける不安を軽くするために、
体のしくみや診察方法の知識を楽しく知ってもらおうと 考えられた絵本です。
診察前の待合室で親子で読むのもいいですね。
しはだいにのしんぞうだ 
びょういは みんなをげんきにするところ
から まで。
はやく元気になあれ!
1600円+税


アリス館
「したじきくんとなかまたち」    二宮由紀子 作    山村浩二 絵 
入学式が終わり、いよいよ明日から授業が始まります。
文房具たちはランドセルに入って、学校へ行くことを楽しみにしていますが、
したじきくんは、元気がありません。学校にいくのがこわいのです。
ふでばこや、クレヨン、いろえんぴつ…
みんな、なんとかしたじきくんをはげまそうとします。
そこに、したじきくんを探しにやってきたのがノートたちです。
山村浩二さんの描く文房具たちの表情が愛らしい。
がんばれ一年生!
1300円+税


国土社

「いすに すわって たべなさい」   平田昌広 作    平田 景 絵    
ご夫婦で作ることばあそびの絵本シリーズ 4冊目。
ことばの"たし算"をして楽しみます。
「いすにすわってたべなさい」に をたすと
いすにすわってたべなさい」大変です。
「これが ならのだいぶつです」 をたすと…。
ことばのたし算、大うけしそうですね。
1300円+税


評論社
「あかちゃんの木」   ソフィー・ブラッコール さく   やまぐちふみお やく  
パパとママから、あたらしいあかちゃんが来るという話を聞かされた。
「あかちゃんはどこから来るのだろう」
上級生のオリーブは、「たねをうえれば、あかちゃんの木になるのよ」
学校の先生は「病院から」
おじいちゃんは「コウノトリがはこんでくる」
ゆうびんはいたつのロベルトさんは「たまごからうまれるんだとおもうよ」
そしてパパとママの答えは? 
パパとママより、もう少しくわしい説明が最後に書かれています。
あかちゃんができる奇跡をユーモラスに描きます。   
1300円+税 


WABE出版

「がっこうだってどきどきしてる」   アダム・レックス 文   クリスチャン・ロビンソン 絵  なかがわちひろ 訳         
新しいぴかぴかの建物ができました。
ドアには"がっこう"って書いてあります。
でも"がっこう"は不安でどきどきしています。
新学期になって子どもたちがぞくぞくやってきました。
なんてにぎやかなんでしょう。
いろんな子どもたちがいます。
なかには学校が大きらいと言っている 子どもも…。
でも"がっこう"はだんだん勉強も、給食も楽しく、子どもたちが好きになってきます。
学校ってこんなすてきな建物だったのです。
1400円+税


童心社

「わたり鳥」         鈴木まもる 作・絵  
鳥の研究家でもある鈴木まもるさんの「ウミガメものがたり」に続く"わたり鳥"の命の物語。
巣を作り、子育てできる場所を求めて、数百種類、何十億羽という鳥が、地球規模に移動しているのです。
日本も含め、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ、北極から南極に移動する鳥もいます。
地球の動きを感じとって安全な場所へと迷わず飛び続ける鳥たち。
それも人間があらわれるずっと前から変わりなく続いている行動です。
鳥たちの自由を奪うことのない世界でありますように。
 1500円+税


福音館書店

「いのちのひろがり」   中村桂子 文    松岡達英 絵     
あなたはどこからきたのでしょう。
始まりは一個の受精卵、世界でたった一個の細胞です。
この細胞が3兆個の細胞に増えて生まれてきたのです。
ところでその受精卵の前は…。お父さん、お母さんの前は…。
今、地球にいる73億人の人たちの一人一人が、20万年ほど前にアフリカに生まれた人たちにたどりつきます。
すべての人間は家族のようなものです。
そして、地球上の生きものすべてが38億年前の一個の細胞につながります。
生きものすべてが同じ祖先を持つことになります。
命のひろがり、すごいですね。
大陸移動の楽しい工作付録あり。
1300円+税


あすなろ書房

「子どもと作る スイーツ絵本 四季のレシピ」     辻口博啓     ふくまこ 絵   
お菓子作りを通して人を育てる「スイーツ育」を提唱する辻口博啓シェフが、
大人と子どもが楽しめる四季のレシピを教えてくれるとても楽しい絵本です。
おやつパンケーキ、もみもみクッキー、ふるるんパンナコッタ、かえるのオムレット、どらやき、などなど。
16種のお菓子のレシピが楽しく、わかりやすいイラストで紹介されています。
人を喜ばせたいという気持ちを原動力にしたお菓子作りは、子どもたちが成功体験を獲得できるチャンスだといいます。
成功体験がなく食べるのみの私ですが、お菓子、大好きです。
1600円+税


ポプラ社

「ぼくは上手にしゃべれない」      椎野直弥  
中学校入学の日、僕は、気分が悪いと自己紹介の場から逃げ出してしまった。
僕がかかえているのは、原因もわからず、確立した治療法もないという吃音という現実。
このまま、この現実から逃げ続けるのだろうか…。
帰り道、放送部の勧誘チラシに書かれた
「しゃべることが苦手な人でも大歓迎。練習すれば、あなたも必ず上手にはっきり声を出せるようになります。」
という文章に魅かれて、廃部 寸前の放送部を訪れる。
笑われないかという不安で将来を描けない日々。
そんな中、放送部で出会った先輩やクラスメイトによって、少しずつ自分を見つめなおすようになる。
著者自身の経験を踏まえた物語。
吃音への理解がふかまればという思いと、本に助けられた著者が、助ける側になれたら…と。
1500円+税


あすなろ書房

「3つ数えて走りだせ」   エリック・ペッサン    平岡 敦 訳  
いつもと同じ月曜日の朝、トニーは中学校と反対方向の公園に行き、ぼくを見た。
そしてトニーは大声で言った。「一」「二」「三」
ぼくとトニ―は走りだした。
あらかじめ相談したわけでも、計画をたてたわけでもないのに、ひたすら走り続けた。
ほとんど足を止めず、ゴールもわからないまま、何日間も…。
トニ―には、移民として退去命令に怯えて暮らす悲しみが、僕、アントワーヌには暴力をふるう父親と無関心な母への怒りがあった。
引き返したりするものか…と。380キロを走った二人の一週間。
疲れ、傷み、寒さ、飢え。そして、ついに二人が決めたゴールとは…。
自由に向かっての二人の家出マラソン。
解放されていく二人に胸を熱くします。
1300円+税




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