TOPへ


★ジオジオからのメッセージ
           



最新のBOOKLANDに戻る



367 号

はや6月です。

計り知れない宇宙の営みは、宇宙にあるすべてのモノに 淡々と、そして平等に“時”の経過を与えてくれます。
それは生きることによって、未来がいつのまにか過去になり、そして、まだ見えない未来を、後に続くモノたちに残していくことになります。

選書会のシーズンになります。人生の中で、過去が多くなった私にとって、子どもたちの笑顔はなによりの未来です。
たくさんの本を持って行って、いっぱい楽しんできたいと思っています。
今年もお声をかけてくださってありがとうございました。

谷川俊太郎さんの新しい詩集がでました。 「そして」 今までの作品の中からの自選詩集です。下村昌克さんの絵もいいなあ~。
その中の 「未来へ」 という詩は、今の私の気持ちにぴったりの詩です。
選書会にも、この詩集を持っていきたいな…と思っています。

選挙権が18歳からになりました。実は私はもっと年齢を下げてもいいのではないかと思っています。
これからのたくさんの時間を生きていく若い人たち、子どもたちの未来です。その未来のための選挙です。
初めての選挙に挑む人たちの投票を楽しみにしています。>




  谷川 俊太郎自選詩集      「そして」        下村昌克 絵         1600円+税   




  この本、楽しめます~!

 「翻訳できない 世界のことば」  エラ・フランシス・サンダース 作 前田まゆみ 訳       1600円+税 

さまざまな国に住んだことがある、まだ20代の著者はイラストレーターです。
国によって、こういう日常の機微や感情を一言で表す 言葉があること、驚くとともに、嬉しくなります。
異なった文化の、異なった言葉の中に、思いもかけず、自分の心の中にあった感情を、 認識したり、その国の人々の暮らしを想像したり…。
知らなかった言葉との出合いを、個性的なイラストとともに存分に楽しんで下さい。

日本語も出てきます。「THUNDOKU (積ん読)」や「KOMOREBI (木漏れ日)」など。 どんな説明がつけられているのでしょうか。


一部を紹介します。

「SAMAR」サマル アラビア語  日が暮れた後、遅くまで夜更かしして、友達と楽しく過ごすこと
「BOKKETTO」 ボケっと 日本語  なにも特別なことを考えず、ぼんやりと遠くを見ているときの気持ち。
「AKIHI」アキヒ ハワイ語  だれかに道を教えてもらい、歩き始めたとたん 教わったばかりの方向を忘れる。
「KUMMERSPECK」クンマージュペック ドイツ語 直訳すると「悲しいベーコン」食べすぎが続いて太ること。
「NUNCHI」ヌンチ 韓国語  他人の気持ちをひそかにくみとる、こまやかな心づかい。





 出ました! 第2弾  

 「 ヨーコさんの”言葉” それが何ぼのことだ 」  佐野洋子 文 北村裕花 絵         1300円+税   

嬉しいことに、NHK Eテレの日曜日の朝の番組もまた始まりました。待望の2冊目。
ほんとにまっすぐで正論です。と佐野洋子さんファンの私は思います。
真実ってなんだ。合理的、便利ってなんだ。豊かさってなんだ。それが何ぼのもんや(関西弁です。スミマセン)。
佐野洋子さんが、そう言ってくれると、気持ちがずいぶんと楽になるのです。
いやなことはいや、おかしいと思うことはおかしいと、媚びず、ぶれず、
でも、たまには寄り道もして、自分を甘やかしながら生きていこうと思うのです。


佐野洋子さんの4冊の著書より、9つのエッセイが北村裕花さんの雰囲気のある絵とともに収録されています。
“人は生まれて死ぬ“ 佐野洋子さんの人生観に実は励まされ、じたばたと生きて死んでいこうという覚悟もいただいています。
日常のささやかなことに、喜び、驚き、怒り、そうこうして日々が過ぎ、老いが訪れ、 悲しさも味わい、しみじみと寂しい時もあり、死に近づいていく。それが人生なんだと。
最後の 猫 フネについて書いている 「フツーに死ぬ」 は、心に残ります。



 2016.6



 ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、
配本に追加する、あるいは配本に入れる、 という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。         
不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。またブッククラブ以外の方のご注文もお受けします。  注文    


今月の新刊より




福音館書店


「きかんしゃ ホブ・ノブ」 ルース・エインズワース 作   上條由美子 訳   安徳 瑛 画  

初版が1985年こどものとも年中版です。
今は博物館でしか見られない機関車。燃料を入れる炭水車が連結されています。
でもお話は古さを感じることなく楽しめます。
機関車ボブ・ノブ、走っている途中で遊園地までのせてほしいと、いろんな動物たちにたのまれます。
貨車に動物たちをのせたまま、トンネルへ…。
まっくらなトンネルをこわがる動物たちに、ボブ・ノブは…。
 900円+税


岩崎書店

「おじゃまなクマのおいだしかた」   三辺律子 やく   エリック・パインダー さく   ステファニー・グラエギン え      
おじゃまなクマ、いますよねェ~。お兄ちゃんのつらいところです。
でもおじゃまなクマはお兄ちゃんが大好き。
トーマスは、クッションや毛布でほら穴を作りました。そこで本でも読もうと…。
でもいつのまにかクマが入っています。
あの手、この手で追い出そうとしますが、気がつくと、またほら穴に…。
とうとうほら穴はつぶれてしまいますが、そこはやさしいお兄ちゃんです。
1400円+税


ポプラ社

「もと こども」 富安陽子 作  いとうひろし 絵    
大人は自分がもと こども だったことをすぐ忘れてしまいます。
子どもは大人が もと こども だったなんて信じられないと思います。
でも、この世の中は こども と もと こども でできているのです。
だいくのじいちゃんも むかしはこども。いませんせいのママも もと こども。ナースのおねえちゃんも、まえはこども。
いま こどものわたしは、 これからなにになろうかな…。 
1300円+税


ポプラ社

「とうめいにんげんのしょくじ」  塚本やすし 
とうめいにんげんが食事をしたら、
トンカツやキャベツ、ごはんにおみそしるなどが、のどをとおって、おなかに入 り、
しばらくするとどろどろに消化され、いつのまにかウンチになっているのが、見えます。
そのウンチがトイレに行ってすっきりするのも。
びっくりの絵本です。
でもおもしろい。塚本やすしさんの絵も笑います。昨年末に出た絵本ですが。
1300円+税


偕成社

「バンブルア-ディ」 モーリス・センダック  さくまゆみこ訳 
センダックの死の前年に30年ぶりに発表された最後の作品です。
絵もエネルギッシュで、大人にこびない子どもの心が画面いっぱいにあふれています。
ブタのバンブルアーディは、生まれてから一度も誕生日のお祝いをしてもらったことがありません。
バンブルが8さいになったときに、パパとママはブタ肉にされてしまい、アデリーンおばさんに引き取られます。
9さいの誕生日。バンブルは、はじめて誕生日を祝ってもらうことになりましたが…。  
2000円+税 


小学館

「国生みのはなし ~イザナキとイザナミ~」  三浦佑之 監修  萩原規子 文  斎藤隆夫 絵     
日本の神話 古事記えほん【一】(全五巻刊行予定) 
私たちの国をつくった神々のお話が書かれた「古事記」。その最初の物語です。
まだ地上に海しかなかったところに小さな島をつくり、そこにおりて結婚した男の神イザナキと女の神 イザナミ。
二人は愛し合い、そこでたくさんの神々を生みます。
ところが火の神を生んだために 二人に突然の別れが…。
日本に伝わる神々の冒険や不思議なできごとを楽しんで下さい。 
1700円+税


ほるぷ出版

「すばこ」  キム・ファン 文 イ・スンウォン 絵  
最初は“ひな”などをつかまえるための鳥の巣箱でしたが、
100年程前、鳥が大好きなドイツのベルレプシュ男爵が、鳥が安心して住める家を、と森中に巣箱を置いたのです。
それは葉に害をおよぼすハマキムシの幼虫の大発生から、森を守ることになりました。
身近な自然保護として世界中に巣箱が広がりました。
その歴史をたどる絵本です。
巣箱の形も素材も、やってくる鳥たちもいろいろです。
ヘビや猫に教われない工夫も紹介されています。
ジオジオにも実は、巣箱をかけています。
1500円+税


童心社

「ウミガメものがたり」  鈴木まもる 作・絵      
ウミガメの太平洋を渡っての20000キロの旅を、力強い絵でドラマチックに描きます。
夏の砂浜、夜、ウミガメのお母さんは穴を掘り100個くらいの卵をうみます。
60日ほどででてきた5センチくらいの子ガメたちは海に向かいます。
旅が始まるのです。鳥やカニのえさになってしまう子ガメもいます。
海の中にもたくさんの敵がいます。2年位かかって、日本から10000 キロはなれたカリフォルニアの海へ。
そして2年で1メートルほどになったウミガメは再び、
卵を産むために、自分が生まれた日本の砂浜を目指します。
命をつなぐ不思議とその力を感じます。
1500円+税


くもん出版

「かんこうさんが ふってきて」 大阪市立豊崎小学校の子どもたち 作  おてつだい たじまゆきひこ うちべけいこ    
「じごくのそうべえ」の作家 田島征彦さんのお孫さんが通っている大阪 豊崎小学校の子どもたち全員による絵本 です。
総合学習で能楽体験をしている関係で、
天満宮にまつられている菅原道真の「雷電」という能をモチーフにし て、子どもたちそれぞれで考えたものからできたストーリーです。
冤罪で島流しにあい苦しんだ道真、“かんこうさ ん”が雷とともに、現代に落ちてきます。
いじめられているとしおは、かんこうさんの力を借りて、いじめている子 どもたちとも心を通わせてきます。
そして豊崎神社のお祭り、それから天満宮のお祭り。
どのページにも子どもたち のエネルギーが満ちあふれています。
何よりこの絵本の制作に費やした時間は、子どもたちにとって、また田島さん をはじめ、見守る大人の人たちにとっても、どれほど豊かで大切な時間だったか…。
絵本からも伝わってきます。
1500円+税
「オイレ夫人の深夜画廊」 斉藤 洋 作 森田みちよ 絵   「アルフレートの時計台」  偕成社  「ドローセルマイアーの人形劇場」 あかね書房

ドイツのベルリンに近い架空の町 イエーデシュタットを舞台にしたちょっとお洒落で大人の雰囲気を漂わせるファンタジーの3冊目。

ベルリンの大学生フランツは、ミュンヘンに向かう 途中、雪のために見知らぬ町で足止めされる。
駅の食堂で、夜しか開いていないという “オイレ夫人の深夜画廊”という古本屋を教えてもらう。
探していたものが見つかるというその 古本屋とは?
フランツは、予期しなかった過去と向き合うことに…。
「アルフレートの時計台」の クラウスも出てきます。
白狐魔記やルドルフシリーズはじめたくさんの作品、その才能に脱帽です。  各1200円+税





   ★上へ



子どもの本●ジオジオ  
〒675-0012  加古川市野口町野口119-9
TEL 079-426-6704 FAX 079-426-5660 ziozio@fan.hi-ho.ne.jp