★ジオジオからのメッセージ
355 号
6月、季節は夏に向かいます。 朝、ジオジオの斜め前の歩道に、登校する子どもたちが集まり、開け放した窓から元気な声が聞こえてきます。 「おはよう」で始まる一日を無事に過ごし、平穏に夜を迎える日々の暮らしが、今ほど大切に思える時はありません。
平和とは、いったい何を意味するのだろうと考えてしまいます。
武器も兵器も基地も、そして命をおびやかす原発も子どもたちの未来には、要らない。
長田 弘 さん
長田 弘詩集 「はじめに…」 は、長田弘さんの9冊の詩集からえらばれたものが収録されています。
一人の日々を深くするものがあるなら、それはどれだけ少ない言葉でやっていけるかで、どれだけ多くの言葉でではない。
「海を見に」という詩の一節です。
生きるとは、考えることができるということだ。本を読もう。もっと本を読もう。もっともっと本を読もう。
「世界は一冊の本」からです。
サヨナラ、友ヨ、イツカ、向コウデ会オウ。 「イツカ、向コウデ」」 より
■ 人気のシリーズ! お待ちかねの続編です ■
パパのほうのおじいちゃん、おばあちゃんはママがキツネだとは知らない。パパの故郷で過ごす夏休み。
「たたりめ堂」をオープンした少女よどみ。願いがかなう駄菓子を売る銭天堂の紅子の客をひきょうな手で奪おうとする。
仕事の依頼にやってきたのは、変装した校長先生と理科の森先生。夜の小学校でのお仕事とは?
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今月の新刊より
![]() 理論社 |
「えいっ」 三木 卓さく 高畠 純 え 信号待ちでお父さんが「えいっ」と魔法をかけると赤信号が青に …。 よくする遊びです。子どもには、「お父さん すごい!」と尊敬されます。 でもお父さんの魔 法がいつもうまくいくとはかぎらないし、子ど もは子どもで考えるのです。 ラストの子どもの 「えいっ」ににっこりです。 1200円+税 |
![]() ブロンズ新社 |
「ほんとはスイカ」 昼田弥子 ぶん 高畠邦生 え スを落としたスイカ、どうしてもイカにしか見えません。 そのスをみつけたイトウくんがスイトウに…。 スイトウはリサイクルショップのおじさんに拾われて…。 スイカ、イトウくんはどうなったのでしょうか? ナンセンスでシュールな笑いの絵本、花マル! 980円+税 |
![]() 保育社 |
「あおいちびトラ」 アリス・シャートル 文 ジル・マックエリマリー 絵 中川ひろたか 訳 元気なあおいちびトラの「ブッブー」のあいさつに、動物たちが 答えます。 「ケロケロ」「モーモー」「ヒヒーン」「ブーブー」 そこにやってきたのは「ブォーン どけ どけ!」と乱暴な運転の大きなダンプカー。 ダンプは泥にはまり、助けようとしたちびトラまで動けなくなります。動物たちは力を合わせて…。 子どもたちが好きな動物と車。表情豊かな絵がいいです。 1400円+税 |
![]() そうえん社 |
「おひめさまはねむりたくないけれど」 メアリー・ルージュ 作 パメラ・ザガレンスキー 絵 浜崎絵梨 訳 ねむりたくないおひめさま。 ねようとしないおひめさまのそばには おうさまとおきさきさま。「ねなさい。」とは決して言いません。 それでも、いつかしらおうさまとおきさきさまのおはなしは、おひめさまを眠りの世界へ…。 おやすみ絵本にぴったりのねむりのお話のくりかえしです。 うまくいくといいですね。 1400円+税 |
![]() 佼成出版社 |
「ともだちって だれのこと?」 岩瀬成子 作 中沢美帆 絵 お互いともだちだと思っていても、それって自分が思っているだけ?と不安になることありますね。 テンの家をたずねたネズミもそうでした。 「ともだちのうちにいくので いえをるすにします。」 というドアの張り紙を見たネズミ。テンはぼくのうちにいったんだ、と急いで帰りましたが…。 「ともだちって だれ?」悲しい気持ちになったネズミでしたが、でもテンは…。 1300円+税 |
![]() 講談社 |
「おんみょうじ 鬼のおっぺけぽー」 夢枕 漠 作 大島妙子 絵 真夜中、「おっぺけぽー のっぺけぽー ひとはいないか とっぺけぽー いたらたべちゃえ たっぺけぽー」 とやってくる鬼たちの 群れ。 いろんな姿をしたたくさんの鬼たち。この鬼の絵がとてもおもしろい! この鬼のおっぺけぽーに気がついたのは牛車の前を行く子どもの陰陽師 安倍清明。 お師匠さまの賀茂忠行はいねむりして起きない。 そこでなんとかしようと呪をとなえて結界をはるが…。夢枕漠さんの作品の絵本化。 1400円+税 |
![]() くもん出版 |
「たびいえさん」 北川チハル 作 青山邦彦 絵 長い間、からっぽでひとりぼっちの家。 「さびしいな」とつぶやき、声がでること、そして動けることを知った家は、話し相手を探して旅をする“たびいえさん”になることにしました。 冒険の旅が続きます。たびいえさんの願いは、光のすけるカーテン、せもたれつきのイス、布のかかったテーブル、 そしてさびしいきもちとさよならすることです。 でもそれだけではまだ足りないことに気がつきます。旅は続きます。お話も続くかな…。 1200円+税
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![]() BL出版 |
「わすれものの森」 岡田 淳・浦川良冶 作 絶版だった岡田淳さんの作品が40年ぶりに復刊されました。ご友人との共著になります。 音楽会でたて笛のソロの部分を演奏することになったツトム。ところが3日前から笛が見当たらない。 もしかしたら教室の机の奥にあるかも…と、もう校門のしまった学校へ。 机からはいろんなもの次々が出てきたのにたて笛がない。 もう夕方の教室でツトムが出会ったのは、わすれものを集めているという黒いマント姿のふしぎな男二人。 笛のことを聞くと…。忘れ物が多い子にぜひ!です。(笑) 1300円+税 |
![]() あすなろ書房 |
「イスラームのはなし 」 松原直美 文 佐竹美保 絵 世界にはたくさんの宗教があります。その中でも、世界の多くの人々が信仰しているイスラーム教。 日本ではなじみがなくても、これからいつかイスラーム教を信じる人との出会いがあるかもしれません。 ちがう文化や宗教を理解することはとても大事なことです。 アラビア半島のドバイに住む10歳の少年アフマドの暮らしを通してイスラームの考え方や行事などをわかりやすく説明した絵本です。 家族を大切に。困っている人を助ける。体を清潔に。男女ともに教育を奨励。 人と人が暮らしていく上で大切な ことは文化や宗教がちがっても同じです。 1200円+税 | ![]() 岩波書店 |
「リンドグレーンと少女サラ 秘密の往復書簡」 アスリッド・リンドグレーン サラ・シュワルト 石井登志子 訳 「長くつしたのピッピ」など子どもたちに多くの作品を残した作家リンドグレーンさんが 63歳の時から、51歳の年齢差を超えて12歳の少女との文通が続き、 秘密だったその往復書簡が時を経て出版されました。 そこには激しい感情をもてあまし反抗的で悩み多い少女サラの感性豊かな手紙。 対等な立場でサラを受け止めるリンドグレーンさんの手紙。 サラのもがきながらの成長と、なんとかサラの心に平穏をと願うリンドグレーンさんの深い友情が80通を超える書簡に見ることができます。 現在、サラは結婚しすでに50代半ば、ジャーナリストとして活躍。 リンドグレーンさんとは一度も出会わないままでした。 2300円+税 |