★ジオジオからのメッセージ
348 号
速すぎる時の歩みの後ろをついていくだけで、せいいっぱい。まだまだ今年一年を振り返ってみる心の余裕はありません。
温かく、いろんな失敗を見守ってきてくださったブッククラブの皆さま、そして友人たちに助けられ、励まされたからこその2年間でした。
大人は自分が子どもだった頃のことは語れても、今の子どもたちの気持ちになることはできません。 大人の社会にだっていじめはある。子どもの頃、いじめられた記憶のある大人もいっぱいいる。
どうしたら今、その中にいる子どもたちが、いじめにさよならできるのか、
この詩集から生まれた「いじめさよなら会議」という企画で、
この詩集は一冊目ですが、まだまだ続いて出る予定です。
東日本震災の後に起こった福島第一原子力発電所の爆発。
360頭の牛。エサ代もかかる。意味がないかな。バカみたいかな。いっぱい考えながら…。
確かなのは生きている命があるということ。意味があろうとなかろうと。この現実に心を打たれます。
そろそろフィンランドの山奥でサンタクロースや小人たちが、せっせとクリスマスの準備にかかっている頃でしょうか?
今月は、クリスマスやお年玉にご利用いただけたらとプレゼントのリストも同封しています。サンタさんのお役にたてますように…。
クリスマスやお年玉のプレゼントのリストをご希望の方にはお送りします。 |
■ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、配本に追加する、あるいは配本に入れる、
という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。 不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。またブッククラブ以外の方のご注文もお受けします。注文 |
今月の新刊より
![]() 絵本館 |
「アルパカ パカパカ やってきて」おおなり修司 文 丸山誠司 絵 アルパカ ポカポカひるねした と続きます。 ゆかいで、そしての~んびりとしたことばの遊び。 えっなになにと次のページをめくる楽しさ。 ページをはみださんばかりの絵。 カピバラ、チーター、マンボウ…。 何も理屈はいりません。絵本ならではのおもしろ さです。 1300円+税 |
![]() 白泉社「 |
「さがしえ12つき」 さかざわくみこ
1月から12月まで、その季節ならこそのなつかしい風景が描かれています。 食べ物、行事、遊び、花や鳥、生活、こうしてみると日本の一年のなんと豊かなこと。 季節の絵探しです。幼い頃から季節観が身につくこといいですね。 ご家族みんなで楽しんで下さい。 1200円+税 |
![]() 文研出版 |
「だいすき でも ゆめみてる」 二宮由紀子 文 高畠邦生 絵 二宮由紀子さんのお話の発想には、いつも笑わされます。 おばあちゃんは、ぼくの誕生日に迷子のきりんをくれた。 ぼくはきりんにウィリアムと名前をつけて寝るのも一緒。 でもウィリアムはどんどん大きくなってとうとう天井に頭がつかえ、ベランダに出されてしまった。 今では4階の女の子と仲良しに…。 ウィリアムの足としかあそべないぼく…。 このユーモラスなナンセンス絵本に高畠邦生さんの絵が見事にぴったり。 1300円+税 |
![]() 風濤社 |
「クヌギくんのぼうし」 古沢たつお すてきなぼうしをかぶっているどんぐりのクヌギくんのほのぼのとしたストーリーです。 絵もやさしいタッチで描かれています。 コナラくんやミズナラちゃんとすべり台をすべっているとクヌギくんのぼうしが飛んでいってしまいます。 とりさんがみつけてくれましたが、クヌギくんのぼうしをかぶってみたくてしかたありません。 ねずみさんやトカゲさんにもかぶらせてと言われ、 クヌギくんは、「ぼくのたいせつなぼうしなのに。」と…。 1500円+税 |
![]() 好学社 |
「4ひきのりっぱなこぐま」 アーノルド・ローベル さく こみや ゆう やく 「ふたりはともだち」や「いろいろへんないろのはじまり」など たくさんの絵本を残してくれたアーノルド・ローベルの絵本です。 おじいさんは4ひきのこぐまに、りっぱなくまのするべきことを教えてます。 でも、なんだかおもしろくない。 こぐまたちはそれぞれに、自分たちの楽しいことをやろうとします。 最初はおこっていたおじいさんでしたが…。 モノクロで描かれた絵がすてきです! 1400円+税 |
![]() ブロンズ新社 |
「ぼくのニセモノをつくるには」 ヨシタケシンスケ 「りんごかもしれない」で心くすぐられた人が多いと思います。 2冊目のこの絵本も期待を裏切りません。 宿題、お手伝い、部屋のそうじなどでゲンナリしていた僕は、 ぼくのニセモノを作ってそいつにやらせることを思いつきます。 おこづかいを全部使って買ったロボットに、 僕とそっくりになってもらうために、僕のことをいろいろ教えることに…。 僕って何?って考えることってけっこう大変です。 僕の内側には僕しか入れない。僕にしかわからないこともある。 でもなんだか楽しい! 1400円+税 |
![]() 福音館書店 |
「月へ行きたい」 松岡 徹 文・絵 一番身近な天体、月。でも地球から38万キロ。人類が行った一番 遠くの場所です。 男の子は考えます。どうやったら行けるのか…。 らせん階段で100年。ジェットコースターのスピードで3か月。 ジェット機で15日。 でも地球の重力を振り切り、空気のないところでも進めるものでなくては行けません。 この条件を満たして今まで12人の人が月へ行きました。 ここからがこの本のおもしろいところです。 ロケット以外に、月に行く方法を考えている人がいます。 奇想天外!でも実現するかも…。 1300円+税 |
![]() 岩崎書店 |
「おんなのしろいあし」 怪談えほんシリーズ 岩井志麻子 作 寺門孝之 絵 東 雅夫 編 男の子と女の白い足。艶っぽい怪談ですが、やっぱり怖い。 みんなが怖がる古い倉庫に入った男の子が見たのは、白い 足だけのおばけ。 「こわくないぞ」と強がっていたけれど雨の帰り道、 後ろからぺたぺたぺた、ぺたぺたぺたと足音がついてくる…。 僕は夢中で走った。 寺門孝之さんの絵は妖しく、そしてぞくぞくと怖い。 1500円+税 |
![]() 小峰書店 |
「サバイバーズ(1)孤族の犬」 エリン・ハンター 井上 里 訳 猫の物語「ウォリアーズ」の作者(2人)による犬の物語。2巻目「見ざる敵」も同時発売です。 “大地のうなり”が起こり瓦礫となった街。消えたニンゲンたち。 群れない“孤独の犬”ラッキーは生き延びるため食べものを求めさまよううちに、 飼い主に捨てられてもなおニンゲンを慕い、危険から身を守る術も持たず、狩りすら できない“囚われの犬”の集団に出会う。 その中にかつて兄弟だったベラを見つけたラッキーは、 彼らに犬の本能を思い起こさせるべく街を出て森に向かう。 1200円+税 |
![]() 「都ギツネの宝」 富安陽子 偕成社 1300円+税 |
![]() 「シロガラス 2 めざめ」 佐藤多佳子 偕成社 900円+税 |
![]() 「ほげちゃん まいごになる」 やぎたみこ 偕成社 1000円+税 |
|