★ジオジオからのメッセージ
327 号
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今月の新刊より
![]() 偕成社 |
「だっこれっしゃ《 春田香歩 だっこって、気持ちよくて大好きですよね。 だっこしてもらった男の子を見ていたおもちゃやぬいぐるみたちが、つぎつぎと「だっこー、だっこー《 それでは、だっこれっしゃになってしゅっぱつしんこう。 山へ、海へ、海底へ...。空も飛びま す。 だっこしてくれているのはおねえちゃんです。 お母さん、助かりますね。 おやつの時間。みんなはぐっすりお昼寝です。 (1050円) |
![]() すずき出版 |
「いじわる《 せな けいこ 作・絵 イソップの「北風と太陽《を思わすスケールの大きいいじわるです。 たあぼうが作ったゆきだるま、「おひさまあっちへいけ。《 おこった おひさまはゆきだるまをとかします。 たあぼうはたどんをおひさまにぶつけますが たどんはくもにあたります。 おこったくもはあめをざあざあ。 これくら いスケールが大きいといじわるも楽しい?! ん!?作者の意図に反しますか...。(笑) (1260円) |
![]() 金の星社 |
「オニたいじ《 森 絵都 作 竹内通雅 絵 「おどるカツオブシ《でびっくりさせられたの森 絵都さんとユニークで迫力ある絵を描かれる竹内通雅さんのコンビです。 オニは外!の豆。今年の豆は考える豆。 オニのおめんをつけているだけのおじさんに向かうよりは、ほんもののオニを退治 するぞ!とみずから飛びはじめます。 町の中へ、アフリカへ、宇宙までも。 豆の力をあなどるなかれ、です。 あっぱれ、あっぱれ。 (1365円) |
![]() 世界文化社 |
「おひなさまのいえ《ねぎしれいこ 作 吉田朋子 絵 訳 お店で売れ残ってしまったおひなさまたち。 みんなで飾ってくれる家を探しに行くことになりました。 こけし人形でいっぱいの家。五月人形に追い払われたり、なかなかいい家が見つかりません。 そこで川を流れてきた流しびなに誘われて、川くだりをすることに...。 やがて見つかったのは、ぼろぼろの家。 力を合わせて掃除をしたり、料理をしたり。なかなかやる!おひなさまたちです。 (1050円) |
![]() BL出版 |
「バナナじけん《 高畠邦生 奇想天外のおもしろさです。 たくさんのバナナを町へはこんでいる車。そこからバナナがひとつ落ちました。 そこへさるがきてバナナを見つけました。どうなるとおもう? もちろんパクッ!皮をポイッ!そりゃあ後からきたうさぎはすべります。 そこからは予想のつかない展開です。笑わせられます。 で、事件は解決したことになるのでしょうか...。 車は町に向かいますが...。いいですねェ。 高畠邦生さんの絵。ストーリーのおもしろさ倊増です。 (1365円) |
![]() イーストプレス |
「まんげつのこどもたち 《 軽部武宏 「のっぺらぼう《や「ちょうつがいきいきい《などのこわい絵本の軽部武宏さんが、大人たちが知らない世界で遊ぶ子どもたちの姿を描きました。 寝ている間、子どもたちはどこへ行っているのでしょうか。知る由もない大人です。 子ども達の満月の夜のひそやかな楽しみとは...。 夜、外の世界へ出るわくわく感。子どもには魅力ですね。 良い子はおやすみの時間だということですが...。 りんごの木の下の農夫の顔、表紙と裏表紙の表情の違いに注目。 (1365円) |
![]() 福音館書店 |
「富士山うたごよみ《 俵 万智 文 木U・G・サト― 絵 二十四節気と言われる中国から伝わってきた暦。 日本でもよく使われます。立春から大寒まで。 わかりやすい言葉とみずみずしい感性 で歌う俵 万智さんの短歌。 加えて歌に添えられたダイナミックでびっくりの富士山の絵。 とても楽しめます。 ことばと絵の表現の力が充分に伝わってきます。 俵万智さんの歌集「サラダ記念日《が出たのはもう30年近く前ですが、まだまだ新鮮です。 季節の移り変わりをこういう形で楽しめること嬉しい発見です。 (1365円) |
![]() あすなろ書房 |
「おにいちゃんの歌はせかいいち!《ウルフ・ニルソン 文 エヴァ・エリクソン 絵 菱木晃子 訳 エヴァ・エリクソンの絵はいいですねぇ。大好きです。 弟を喜ばすことが大好きなやさしいおにいちゃん。 でも学芸会で一言だけのセリフが言えない。 本番が近づき、かくれてしまったおにいちゃんを助けたのは弟。 気の弱いおにいちゃんを見守る弟と家族。そして先生。 ほのぼのとして素敵です。 (1260円) |
![]() 冨山房 |
「ふしぎな八つのおとぎばなし《 ジョーン・エイキン 文 クェンティン・ブレイク 絵 こだまともこ 訳 古典的な雰囲気をそなえた、でも新しい感覚のおとぎばなしが8編。 物語作りの吊手と言われるエイキンと 楽しい挿し絵のグレイクのコラボです。 さらった人をがちょうに変える魔女や日曜日にはピンクのへびになるという呪いをかけられた少女。 海の王さまネプチューンに求愛された船 乗り娘。宇宙でのサッカーの試合など。 個性的な登 場人物とユニークな物語運びが楽しめます。 (1995円) |
![]() 徳間書店 |
「緑の精にまた会う日《 オリンダ・ニューベリー 作 野の水生 訳 平澤朋子 絵 イギリス民話の妖精、炉端のロブとグリーンマンが一緒になった緑の精ロブ。 ロンドンに住むルーシーはその存在を田舎のおじいちゃんに教えてもらいます。 大好きなおじいちゃんの家に来るとルーシーはいつもロブの存在を感じますが、他の人には 見えないようです。 やがて、おじいちゃんが亡くなり、家は売られることに。 ルーシーは「ロンドン来て。《とロブに手紙を残します。 そしてロブは、主のいなくなった家を後に旅立ちます。 妖精、嬉しい存在です。 (1575円) |