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★ジオジオからのメッセージ
           



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315 号

2012年、新しい年です!!
みなさまにとって、どうぞ良い年になりますように! 今年もジオジオと仲良くおつきあいください。
 

辰年です。
伝説の 生きもの竜は邪悪な恐ろしいものとしても捉えられることもありますが、
人間の世界よりもはるか 大きな世界をかけめぐり、
人間の愚かさに対しては非情であり、人間の弱さに対しては時として希望でもあり、
畏怖すべ き神のような存在に思うことがあります。
空に駆け上るイメージは、私たち、子どもたちの未来であるのかもしれません。

いい年になりますように。日々の暮らしが平穏に続きますように...祈るような気持ちで思います。
そして私たちの国、日本が、また世界が、いい方向性を見出し、子どもたちが安心して笑える時代になりますように。


私の母は、朝、必ず、それがどんなに寒い日でも家じゅうの窓を開けて空気を入れ替えました。
昔のことです。そんなに 朝から家に暖房が効いているわけでもなく、
文句を言いつつ寒さにふるえながら朝の着替えをしたことを思い出します。
以前、テレビ番組で歌手の坂本冬美さんが同じようなことを言っているのを聞きましたので、
かつての和歌山の母たちの 朝は、多分気合いが入っていたのでしょうね。(笑)

「あさになったので まどをあけますよ」     荒井良二     1365円

「あさになったので まどをあけますよ やまは やっぱり そこにいて きは やっぱり ここにいる だから ぼくはここがすき」

朝、窓を開けて見慣れた風景を見る、そんな当たり前の事を荒井良二さんが絵本にしました。
とても気持ちのいい絵本です。
どの朝も 一日のはじまりの新しい空気が体の中に入ってくるような 気持ちにさせてくれるすばらしい絵です。
山も、町も、建物も、急ぐ人たち、流れる川、雨も、海も、 空も、朝、窓を開けるとそこにある。
それはとても幸せなことなのですね。
当たり前のようにそこにいてくれる窓から見える風景、そのことがどれほど嬉しく、大切なことだったのかを
私たちも震災の後、あらためて気づかされました。
荒井良二さんが震災後の東北を旅しての後、描かれた絵本と聞いています。


津波で失われた風景も少しずつ取り戻され、深い歴史を含んだ新しい故郷としてよみがえることを心から願います。
が、あえて、放射能で汚されてしまった故郷にもう帰れない福島の人たちのことを思います。
故郷を失った上に、外で思う存分遊べない子ども達。
内部被曝を恐れながらの日々。
窓からの風景が180度、苦悩に変った人たちの事を私たちは どう受け止めていけばいいのでしょうか...。
私たち自身にも“これから”を問いかけられていることだと思います。


絵本でちょっとひと息つきましょうか・・・    

「ぼちぼちいこか」   マイク・セイラー 作  ロバート・グロスマン 絵  いまえよしとも 訳  
               1260円  ミニ版 735円  日英二か国語版もあります。1680円

もう30年になるロングセラー絵本です。配本にもよく使わせていただきます。
このかばさん、アメリカ生まれですが、どうやら大阪育ちのようで、大阪弁です。
体重のせいか、何に挑戦しても失敗ばかり。
「あかんかったわ〜」 「どうもこうもあらへん」 「どないしたらええのんやろ」 
深刻さを感じさせないとぼけた表情で、 「ま、ぼちぼちいこか」
子どもたちに読むと年齢にかかわりなく必ず笑いが起こります。
いえ、子どもたちだけでなく、「えらい人気です、この絵本。」とスナックのママさんが教えてくれたことがありました。
「そや。ええこと おもいつくまで ここらでちょっとひとやすみ」 そうしますヮ。

「ぼくを探しに」 「続 ぼくを探しに ビッグ・オーとの出会い」 シェル・シルヴァスタイン   倉橋由美子 訳      各1575円  

抽象化された絵が、読む人それぞれの心により強く共感を呼ぶように思います。
できれば2冊とも 読んでほしいと思う絵本です。
「だめな人と だめでない人のために」と書かれています。
“だめ“は”fit“という英語が使われています。
生きていく上で思い当たる気持ちです。
年令は問わない絵本です。
ブッククラブでは、受験などでちょっとしんどい思いをしてるかな… そんな時に配本に使ったりします。

「何かが足りない  それでぼくは楽しくない 足りない かけら を探しに行く」

足りない かけら を探しながらぼくはころがり続け、たくさんの出会いをくりかえします。
やがてついにぴったりと合うかけらを 見つけますが、それでわかったことは…。

続編「ビッグ・オーとの出会い」では、一人では動けない かけら が坐っています。
誰かがやってきてどこかへ連れていってくれないかと待ちながら。
なかなか自分をわかってくれる誰かには巡り合うことができません。
そんな時に“君とならころがれる”と思うビッグ・オーに出会いますが 断られます。
ビッグ・オーがかけらに言った言葉とは…。
かけらもビッグ・オーもどのように感じとろうと読者の思うままに…です。年令を重ねた後で、わかってくることもあると思います。


 2012.1




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今月の新刊より
                                                                   


佼成出版社


「でんぐりでんぐりでんぐりこ」
長野ヒデ子 作 山口マオ 絵
長野ヒデ子さんの“うたあそびえほん”シリーズです。
ねこさんも、いぬさんも、おすもうさんも、でんぐり でんぐり。
おなべややかんさんも、おばあちゃんもがんばり ました。
でもへびさんは無理だったね。(笑)
でんぐりの歌の楽譜もついています。親子で楽し めそうです。
山口マオさんの絵が楽しい。
(1365円)


こぐま社


「どんぶらどんぶら七福神」
みき つきみ 文 柳原良平 絵
どんぶらどんぶら、七人の福の神様が宝船に乗ってやってきた。
楽しい七福神のかぞえうたです。
それぞれの神様の特徴をとらえたかぞえうたと柳原良平さんの絵がぴったりです。
ひとつ ひときわ えがおの 恵比寿さま〜〜〜
ふたつ ふっくり ほっこり 大黒天〜〜〜
今年は“福”がいっぱい来るといいですね。
(1050円)


ブロンズ新社


「ちくわのわーさん」
岡田よしたか さく
タイトルからして魅かれます。
わーさん、どこかへおでかけのようですが、
どうやら穴のあるものとか、細長いかたちのものが気になるようで、あちこち寄り道ばかり。
スパゲティやマカロニと遊んだり、ドーナツやこいのぼりのまねをしたり、
ついにはまきずしさん にたのんで、服を貸してもらったり。
いや道草し てたらいかんと急いだ先で待っていたのは…。
やっぱりこれだ、これでなくっちゃ〜。
(1029円)


PHP研究所


「5のすきなおひめさま」
こすぎさなえ さく たちもとみちこ え
1から10までの国がありました。
それぞれの国のおうさまやじょうおうさまは国の数字が大好きです。
5の国のおひめさまが
「きにいったおくりものをしてくれたおうじさまとけっ こんする」
というおふれを出しました。
さて5の すきなおひめさまにすてきなおくりものをしたの は、
どの数字の国のおうじさまでしょうか…。
(1260円)


偕成社


「ノミちゃんのすてきなペット」
ルイス・スロボドキン 作   三原 泉 訳
どうぶつが大好きなノミちゃん。
おうちにどうぶつがいたらすてきです。
ママにたのんで、かってもらうことにしました。
ママは「どんなどうぶつがいいか、よくかんがえてね。」
でも ノミちゃんがほしいのは、くまさん、とらさん、ら くだ、ライオンなど大きいどうぶつばかりです。
でも、おとなりにいました〜。
ぼうしに入るくらい ちっちゃくて、ふわふわ、ペットにぴったりです。
(1260円)
 


福音館書店


「おかあさんとわるいキツネ」
イチンノロブ・ガンバートル 文 バーサンスレン・ボロルマー 絵 つだ のりこ 訳
モンゴルのおはなしです。
北のはて、タイガとよばれる森のおくに
人間のあかちゃんをねらう悪いキツネがすんでいました。
トナカイの乳しぼりで忙しいお母さんは、
一人寝かせている赤ちゃんを守ろうといろいろ知恵を働かせますが、
とうとうキツネにあかちゃんをさらわれてしまます。
お母さんは大トナカイに乗って必死にキツネを追いかけます。
自然と人の暮らしが暖かく描かれています。
日本在住のモンゴルの作家による絵本です。
(1470円)


福音館書店


「セコイア」
ジェイソン チン 作  萩原信介 訳
少年が駅のベンチで見つけた“世界でいちばん高い木”セコイアについての本。
読んでいるうちにセコイアの木の驚くべき生態がわかってきます。
杉の仲間セコイアは2000年以上も生きることができます。
ローマ時代に芽生えた木が今も生きているのです。
高さが100メートルも超える木があります。
山火事にも強く、幹のタンニンという成分でカビや 昆虫から自分を守ります。
伐採によって絶滅に瀕し ているセコイアのすばらしい生命力が語られます。
(1365円)



リーブル


「しつもんおしゃべりさん」
さいとうしのぶ
人気のおしゃべりさんシリーズの3作目です。
だまっているようでもほんとはおしゃべりな物たち。
えんぴつやおふろ、むしばやおにぎり、たからくじなどが
ふだん思っていることをゆかいにおしゃべり。
そして最後にしつもんです。どう答える?
(1575円)


偕成社


「シールの星」
岡田 淳 作  ユン・ジョンジュ 絵
ブッククラブの配本にもよく使わせていただく岡田淳さんの「リクエストは星の話」のなかの一つ
「シールの星」が韓国で絵本になり、 日本でも、そのままユン・ジョンジュさんの挿絵で一冊の本になりました。
3年生のクラスでは100点満点をとると先生がシールの星をくれます。
それを野球帽に貼るのがはやりになっているのです。
もちろんもらえない子もいます。
これは実話がもとになっているようです。
ほうびのシールなどには負けない、しなやかで、すてきな子どもたちの友情のお話です。
(1050円)


あすなろ書房


「怪物はささやく」
パトリック・ネス 著  シヴォーン・ダウド 原案 池田真紀子 訳
13歳の少年コナー。
父はアメリカで新しい家庭を持つ。
一緒に暮らす母は死を覚悟しなければならない病に冒されている。
近くに住む祖母とは心が通わない。
母の病気が知られてからはクラスメイトとも距離が空き、学校生活も満たされない日々だ。
そんな時、怪物は現れた。真夜中に。イチイの木の姿をして。
心に大きな闇をかかえる少年に怪物は勝手に物語を語り始める。
夢と現実が交錯する中で、少年が恐れる自分自身の 物語とは...。
原案のシヴォーン・ダウドがガンで亡くなり、物語はパトリック・ネスによって完成。
心の浄化、そして再生を描く物語。 
(1680円)



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