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★ジオジオからのメッセージ
           



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313 号

長かったような気もします。あっという間だったような気もします。
天災、人災、めまぐるしく変化する世界の情勢、 いろんな出来事に翻弄され続けた一年でした。が、残るところあと2カ月となりました。

いつもと変わらない年の瀬を迎えられること、ほんとに幸せなことです。
でもそれがいつどうなるかわからないという 恐さも、充分に思い知らされました。
これからは2011年が大きな節目となって語られることになるのだと思います。
どうかいい方向に進みますように...。
祈るのではなく、私たち自身が決断し、そうしていかなければいけないのだと 思います。
あの時の決断が、時代をいい方向にしてくれたのだと子ども達がいつか思ってくれるように。

子ども達の幸せはサンタクロースの願いです。
そして子ども達の笑顔は大人の私たちを幸せにしてくれます。
11月です。そろそろ準備にかかりましょう。
ジオジオも、サンタさんのお手伝いさせていただければ嬉しく思います。


芸術の秋  なんですね。 

むずかしいことはわかりませんし、語るだけの才能もありませんが、芸術って、やはり楽しいものであってほしいなと 思います。
びっくりしたり、新しい世界が開けたり、思いもしなかった感動に今まで知らなかった自分に出会ったり。
子ども達は、おもしろさ、楽しさにとても敏感です。
芸術の心豊かな世界にできるだけ触れて欲しいと思います。

「ちんろろきしし」  ってなんなのでしょうか?

先日、「もこもこもこ」などの絵本で知られる元永定正さんが88才で亡くなりました。
現代美術家、抽象画家、この方をどう表現していいのかわかりませんが、
ジオジオにとって、また子どもたちにとっては大切な絵本作家の方でした。

元永さんの出されているふしぎな本のタイトルが「ちんろろきしし」(2100円)です。
本の中には意味のないことば が並んでいます。

ぴろめばじらせよきみじれ とんいくしみと ささこす みみみ...

ことばの左ページには奇妙で、でも美しく、そしておもしろく、
それでいて意志や力を感じさせる元永さんの抽象画があり ます。
並べられた意味のない文字とともに魅かれ続け、ページをめくります。

元永さんは、「意味を無く した文字からは意味の代わりに何が生まれるのだろう」と本の最後に書かれています。

「もこもこもこ」 を始め、一緒にたくさんの絵本を作られている詩人の谷川俊太郎さんは、後書きに
「一体全体これは何な んだと問うとき、あなたは意味では割り切ることの出来ないこの世界の豊かさ、不思議さに触れているのです。」
そして
「大人に毒される前の子どもの感性、生命の源に連れて行ってくれる。」
と、この本について語られています。

何ものにもしばられない自由な元永さんの精神は、理屈ではなく感じるものなのだと思います。
私たちの理解を超えたところを変幻自在に、漂い、ひらめき、遊び、表現する。元永さんの絵本に
子ども達が魅かれ、何度も何度も読んで、と持ってくる理由がここにあるような気がします。

元永定正さんの新刊を 2冊 


「おはなししましょう」 谷川俊太郎 ぶん 元永定正 え    1365円

たくさんのカラフルで自由な形をした“ふきだし”で出来た絵本です。
ひとりひとりちがうけれど、ささやいたり、どなりあったり、すれちがったり、きらいとすきがぶつかったり、
でも敵と味方になりたくないからおはなししましょう。
先日の小学校の選書会では、票がたくさん入りました。




「おおきい ちいさい」     元永定正   735円

月刊誌「012えほん」で出ていたものです。
ユーモラスでふしぎな形のお〜おきいものとちい〜さいものがいっぱいでてきます。
おたがい呼びかけたりもします。楽しい繰り返しです。あかちゃんに大人気。


「でも 絵を描くって苦手」 って思っている子どもたちへ   

「コレでなにする?おどろき おえかき」 大月ヒロ子 構成・文      1470円

ほんとに、これでいいの?こんなことしてもあり?そんなお絵描き!がいっぱい。
ふでにペンキをたっぷりつけて パシャ!ポトン!タラ〜リ!。
ボクシングのグローブに絵の具をつけてドス!ボカ!
青い粉を体にぬってキャンバスをごろごろ。絵の具を足でぐぐーぐ。
紙を張って体ごと飛び込んでバリ!ビリ!おもちゃの車に絵の具を積んでウィーンジジジ...。
これ、みんな芸術です。やっている人、有名な芸術家です。芸術っておもしろいでしょ!


「てん」 ピーター・レイノルズ  谷川俊太郎 訳        1365円

お絵描きの時間が終わったのにワシテの画用紙は真っ白。
絵が描けないと言うワシテに先生は、「しるしをつけて。」 ワシテは力いっぱいマーカーを画用紙に押し付けた。
先生は「サインをして。」
次の日、教室に行くとワシテはびっくり。ワシテの“てん“がりっぱな額に入っていた。
ワシテは思った。もっといい”てん“が描けると。ワシテは いろんな“てん“を描き、試し、挑戦するようになる。
大人がそっと背中を押すことの大切さを感じます。


 2011.11




ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、配本に追加する、あるいは配本に入れる、 という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。
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今月の新刊より

                


偕成社


「ダンプのちびトラ」
マージェリー・カイラー 作 ボブ・コーラー 絵 とりやまみゆき 訳
訳が関西弁です。
ことばのリズムやイントネーションも関西弁な らではのおもしろさですが、
読み方にとまどう人も いるかもです。
でもダンプのちびトラくんは元気い っぱい、よく働きます。
車もたくさん出てくるよ。 
(1050円)


ポプラ社


「ひるねのね」
あべ弘士
長く旭山動物園で飼育係をされていたあべ弘士さんの絵本です。
あかちゃんをかこんだゾウさん家族が朝ごはんにでかけます。
ゾロゾロ トコトコ ヨチヨチ ノシノシ。 
先頭のおばさんがなにかをかぎつけました。
木のはっぱです。ムシャム シャ パクパク。
あかちゃんは、おっぱい。チュウ チュウ ゴックン。
おなかがいっぱいになると みんなでひるねのね。いいなあ〜。
(1365円)


すずき出版


「これもむし ぜんぶむし」
内田麟太郎 作 斎藤隆夫 絵
虫は学者の知る虫だけではなくて、いろんなところにいるようです。
たとえば はらのむし にがむし ちゃわんむし、なきむし...ふとんむし むしめがね!
そんなの 知らないと学者はむし。にげるなんて よわむし、
虫のいいはなしとか虫のいどころがわるいとか たしかに、むしがいる。
ぜんぶむし?!
(1260円)


偕成社


「なぞなぞのみせ」
石津ちひろ なぞなぞ  なかざわくみこ え
石津ちひろさんのなぞなぞシリーズ第2弾。なぞなぞが50個。
ヒントは絵のなかにかくれています。
雑貨やさん。 洋服やさん。時計やさん、八百屋さん、本やさん。
お買い物をしながら、なぞなぞも楽しむ感覚です。
スーパーやデパートとは違う商店街の様子がなつ かしく楽しい。
答えは最後に。 
(1050円)


金の星社


「おどるカツオブシ 」
森 絵都 作 竹内通雅 絵
サシミやタタキにゃなれなくたって♪カツオブシには夢がある♪
さいごにさいごに はなさくぶたい♪おどってはなさくゆめぶたい〜♪
 熱々のお好み焼の上で身をくねらせて踊るカツオブシ。
遠い海から旅をして、カツオブシになった魂の ダンスです。
最後は伝説のあおのりふぶき〜!
あ〜おいしそう!唄いたくも踊りたくもなりま す。
直木賞作家の森 絵都さんの絵本です。
(1365円)
 


佼成出版


「うたこさん」
植垣歩子
お料理大好きのうたこさん。食器やお料理の道具たちも、うたこさんが大好きです。
いつもうたこさんの歌声で一日がはじまりますが、
今日はもうすぐお昼だというのにうたこさんがおきてきません。
どうやら風邪をひいたようすです。
そこで 台所のコップやおさら、おわんや土鍋、
みんなで 力を合わせておかゆをつくることに。
それぞれの 道具たちのしぐさや会話が楽しい!
(1365円)


イーストプレス


「ガンジーさん」
長谷川義文
「にんげんはかとりせんこう〜♪♪」というフレーズを繰り返し唄うガンジー石原さんは
作者の長谷川義文さんのお友達のようです。
この絵本にもあるように、いつもごきげんで、みんなに愛されて、
さっぱりわやですわ」といいながらニコニコしていて、
「にんげんはかとりせんこう♪」と唄われると、そんな気にもなって、
幸せをくれる人なんだと思います。
押し入れを開けると、ほらガンジーさんがいるのです。
ないしょですが…。
(1365円)



文溪堂


「サウスポー」
フジュディス・ヴィオースト 作 金原瑞人 訳 はたこうしろう 絵
お互いに気になるのに、意地を張っちゃって...。
かわいい恋の往復書簡です。
どうやらジャネットとリチャードはけんかしてい るようです。
ジャネットはサウスポー。女はチー ムに入れないというリチャード。
それが原因です。
手紙の最後に your former friend (もと友だち) それがいつのまにか your friendに...。
絵が小さな恋にぴったり。原文手紙(英語)が絵の中に。
(1575円)


文溪堂


「めざせ日本一 熱熱!大阪オイデヤス VS 熱湯!北海アニマルズ!」
二宮由紀子 作  あべ弘士 絵
プロ野球の日本シリーズ。日本一はどちらに?
パ・リーグ優勝の 北海アニマルズ 対 セ・リーグ優勝の大阪オイデヤス。
両チーム 3勝ずつで、いよいよ最終戦に突入です。
チームメンバーは個性豊 かな面々。
北海アニマルズはピッチャー、ゴリラ他、ヤマアラシ、 ゾウ、ナマケモノ、双子のモグラなどなど。
対する大阪オイデヤス には、おしぼりとバッテラのバッテリーを始めとし て、
たこやき、ライバル同士の大阪と広島風お好み 焼き、串かつ、はでな大阪のおばちゃん客まで選手 に。
ナンセンスギャグ満載の中、試合が進んでいき ます。
笑いなくしては読めませ〜ん。    
(1365円)


偕成社


「ピース・ビレッジ」
岩瀬成子 作
基地の町に住む小学6年生の楓と中学一年生の紀理。
二人は仲良しだったはずなのに、紀理ちゃんは中学になってから楓と距離をおくようになります。
東京から帰り隣で一人暮らす花絵おばさん。
ベトナム戦争の頃、はやっていたというおばあちゃんとお父さんがやっているスナック・タキ。
さびれていく町並み。
町の人やアメリカ兵、外国の人がふらりと立ち寄り 時を過すピース・ビレ ッジと呼ばれる建物。
基地や戦争に反対するビラを 配り続ける紀理ちゃんのお父さん。
そんな事情を垣間 見ながら二人はゆっくりと大人へと成長していきます。 
(1365円)                                                                   
                 



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