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★ジオジオからのメッセージ
           



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300 号


残暑が厳しかったかと思うと、突然、秋です。心地よい朝夕の風、青い空、炊きたての甘い新米のご飯...。
待ってました〜と暑さに辟易していた体も心も喜んでいます。

ブックランド300号になるんですね。びっくりです。
つたない私たちの文章におつきあいくださっていること、 感謝しています。
開店一ヶ月前のマイナス1号から始まりました。江草のまるっこい手書き文字のブックランド でした。
1985年の春です。なつかしく思い出されます。あれから私たちにも25年の月日が流れました。
年を経た分だけいい文章が書ければいいのですが、自信がないままにです。いつまで続けられるのでしょうか、
でも今しばらく、おつきあいいただければ嬉しく思います。

気温の変化にどうぞお風邪などひかれませんように、お気をつけて。


    戦争を知らない子どもたち      という歌がありました。(古!)

♪ 戦争が終わってぼくらは生まれた ♪ 戦争を知らずに僕らは育った ♪  北山 修 詩 杉田次郎 曲 ジローズ 唄

息子が小学校5年生の時にこの歌を唄っていてびっくりしました。聞くと担任の先生が教えてくれたとか...。
お若い先生と思っていましたが、私と同じ世代?と懇談会の時にお聞きすると、
偶然見つけた歌詞に魅かれ、音楽の 先生に頼んでメロディーをひろっていただいたとお聞きして、
なんだか嬉しかったこと記憶に残っています。

孫のいる私たちがもう戦争を知らない世代になります。
私たち世代にとって戦争とは、ベトナムであったり、パレスティナであったり、ニュースや活字で知る日本以外の国での戦争でした。
親の世代から聞かされる第二次世界大戦の話をどう受け止めてきたのか...
そして、その私たちが戦争というものを どう子ども達、孫達に伝えていくのか...。

なんだか楽しくない、重い話になってすみません。
そうなんですね。こういう話は、「もうええわ、戦争が悪いという事は、ようわかってるし...。」
言うほうも聞くほうもこういう雰囲気になってしまいがちです。(で、ないでしょうか?)

加えて、今の時代はほんとうにいい時代なんだろうか...。
戦争の時代より、若者、子ども達は幸せだという自覚があるのだろうか...。
みんなが苦しかったり、耐え忍んだ時代ではなく、
様々な格差の中で一人で悩んだり、苦しむことが多く、ましてやそこから抜け出せる夢も持てない、
そんな状況に置かれている子ども達、若者達が過去の戦争話どころではないよ...と感じたとしても責められない気がします。
と同時にそういう閉塞感が暴力や戦争を肯定する方向にいくのでは...という恐さも感じます。
伝えていくという事に決して否定的になっているわけではありませんが、
戦争を知らない私達が今、どういうふうに戦争を受け止め、語ればいいのかを考えてみる必要があるように思います。

かもがわ出版から、「戦争を伝えることば」という本が出ています。
青山学院大学が主催した「戦争体験の継承と平和認識」という公開フォーラムでの
品川正治さんと清水真砂子さんの 講演と対談を収録したものです。

「戦争を伝えることば」
税込1575円

ご自身の語りにくい過酷な戦争体験を孫娘にどうやって伝えていくのか、
二度と戦争を起こさないために、国家と いう目ではなく人間としての目で戦争を見、
9条を護っていこうという品川さんの講演。
そして今の若者たちに接し、憤りよりもむかつくという感情の危うさ。
平和を生き延びられなく なった時に彼らが何を期待するのか...。
そういう時代を生きる若者に生きることの喜びを伝えな くては、戦争も語れないのでは...
という清水さんのお話。

戦争を伝える立場にある大人の人に、
「また戦争の話?」と思っている若い人にも読んでほしいな...と思います。
草食系の男子、ルーズな服装、あれでは戦争には行けない(笑)平和を生きのびる一つの文化 ではないか、
そういう清水さんの考え方に意外と方向性があるのでは...と思ったりもします。

★ 清水真砂子さんのエッセイ 「不器用な日々」 まもなく!



芸術の秋!です。


芸術を生み出す力も 理解する力もないのは自覚しているのですが、
でも芸術、アートってなんだか楽しく、心潤い、私たちを元気にしてくれるものだと思います。

一万年前の洞窟の壁画からアンディ・ウォーホルや既成の枠をこえた現代アートまで、
国、時代を 超えてさまざまなアートを紹介し、解説するアート図鑑がでました。
写真をふんだんに使って、テーマごと、制作の手法、アートのスタイル、アーティストについて、など
いろんな角度から説明されています。
はじめて出会うアート、また解説で改めて知るアートの一面、 この秋、ちょっと芸術してみるのもいいかも...です。プレゼントにも...。

「世界のアート図鑑 children’s book of art」
レベッカ・ライオンズ エミリー・シュライナー監修
日本語版監修 青柳正規 松浦直美 翻訳
        3990円

 2010.10




ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、配本に追加する、あるいは配本に入れる、 という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。
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今月の新刊より                                                  


絵本館

「ゆっくりのんびり」
いとうひろし 作
ゆっくり のんびりかめさんと はなちゃんはいつもいっしょです。
おきるのも たべるのも トイレも あるくのも ゆっくりのんびり。
ふたりのたのしみは くびをひっこめて ずーっとうごかないこと。
そのままずーっと。そのままずーっと、ひがくれる。
読んでいるうちにこちらの気持ちもゆーっくりのーんびり。
いいなあ〜。ずっと首をひっこめていたいなあ。
  (1260円)


福音館書店


「ひとつ」
マーク・ハーシュマン 作
バーバラ・ガリソン 絵
谷川俊太郎 訳
“ひとつ“って小さいようで大きいふしぎな数です。
かぞえきれないほど星はあるけど空はただ1つだけ。選手が9人、チームは1つ。
まめが7つぶ、1つのさやに。ロープは2ほん、ぶらんこ1つ。
いろんな1つがあります。 でもさいこうの1は...。
数のおもしろさ、ふしぎさ、楽しい絵本!
(1260円)
                    


ポプラ社


「ルラルさんのたんじょうび」
いとうひろし さく
一人ぐらしのルラルさんシリーズ6冊目です。
料理の上手なルラルさんがケーキを焼きました。
甘いかおりにさそわれて、いつものようににわのみんながやってきました。
今日はルラルさんの誕生日なのです。
みんなでお祝いをすることになりましたが、実はにわのみんなは自分の誕 生日を知りません。そこで...。
誕生日に忘れてはいけないことって何かな? 
(1260円)


講談社


「かあさんあひるのたび」
エリック・バトゥー 作
広松由希子 訳
野原の真ん中に住むかあさんあひると6わのこどもたち。
ある日かあさんあひるが言います。
荷物をまとめて旅に出よう。どこかにもっとすてきな場所があるはず。
旅を続けるうちに子ども達は次々と自分の場所を見つけ独立していきます。
とうとう一人になったかあさんあひる、私の場所はどこだろうと歩き続けます。
かあさんの人生、旅なんですね。
(1575円)


偕成社


「神様の階段」
今森光彦
熱帯の島バリ島の棚田、それはアグン山へと続く神様の階段。
一年を通して気温の高いバリ島の田んぼは田植え や稲刈りの時期がなく、日本とはまたちがった棚田の模様を作り出す。
その美しさ、自然への感謝に満ちた人々の暮らし、収穫や労働の喜びが伝わってきます。
心染められる写真絵本です。
(1470円)
     


講談社


「キンコンカンせんそう」
ジャンニ・ロザーリ 作
ペフ 絵
アーサー・ビナード 訳
長く戦争が続いて終わりが見えない二つの国は、
教会や時計塔、学校などのベルや鐘までも大砲にしてしまいます。
ところがその大砲を撃つと聞こえてきたのは...。
「チポリーノの冒険」などの作品で知られるイタリアの児童文学作家ロザーリの反戦絵本。
(1575円)
          


講談社


「だいじょうぶ3組」
乙武洋匡
ベストセラーになった「五体不満足」の作者乙武洋匡さんが
小学校の教員として過した3年間の体験からうまれた物語。
5年3組の担任としてやってきたのは手と足がな い電動の車椅子に乗った赤尾慎之介先生。
先生には幼なじみの白石という介助員がついている。
先生に出来ること、出来ないこと、普通とは何か、
子ども達と共に赤尾先生も学んでいく。
(1470円)
                   


岩崎書店


「天才のら犬、教授といっしょに哲学する。人間てなに?」
セシル・ロブラン・ジャン・ロブラン 文
リオネル・コクラン 絵
伏見 操 訳
「人間と動物のちがい」について悩む哲学者のもとにやってきた人間の言葉が話せる犬レオ。
二人?の人間についての問答が続く。
紀元前から現代までのさまざまな哲学者の言葉が紹介され、
ユーモラスに人間について考えていきます。
(1365円)
    


評論社


「ほこりまみれの兄弟」
ローズマリー・サトクリフ
乾 侑美子 訳
ローズマリー・サトクリフの若い頃の作品。
16世紀のイギリス。旅から旅への暮らしをする旅芸人たちは“ほこりまみれの足”と 呼ばれて、
普通の暮らしをする人たちからはさげすまれていました。
孤児の少年ヒューは、愛犬アルゴスとともに意地悪なおばさんの家を逃げ出し、
出会った旅芸人の一座に魅せられて一緒に旅をすることになります。
たくさんの事を彼らから学び、やがて自分の人生の選択をせまられる時が...。 
(1785円)


すずき出版


「わたしは、わたし」
ジャクリーン ウッドソン 作
さくまゆみこ 訳
厳しい現実です。
白人の警察官が黒人の少年を撃つのを目撃した 同じ警察官の父さん。
勇気を持って証言したことから家族の命にまで危険が及び、
それまでの生活を捨て、全く違うアイデンティティとして生きていくことになります。
私、トステ ィアは自分でつけた名イーヴィとして。
正しい事を したはずの父さんはうつろな日々を暮らし、家族の 気持ちもばらばらに...。
すべてを失ったかにみえた 生活が、やがて力をみいだし再生の方向に...。
(1470円)



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