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★ジオジオからのメッセージ
           



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297 号


一年が半分過ぎました。えっ!ほんと?! そんな気持ちがします。

毎年、ジオジオのケヤキの下にいるセミ達は7月4日、5日ごろ地上に出て、初鳴きします。
今年はどうでしょうか?元気に来てくれるでしょうか...。
そのうち、大合唱で睡眠不足をぼやくことになるの ですが、今の時期、心待ちにしている自分に気がつきます。


ワールドカップで幕開けした夏!日本も決勝リーグに進出という大活躍です。
それにしてもこのワールドカップへの世界中の熱狂振り、オリンピック以上ではないかという気もしてきます。
ここまで熱中できるサッカーの魅力ってなんなのでしょうか!?ちょっとうらやましくもありますが。
でも、ルールもはっきりわからないまま、けっこう観戦して楽しませてもらっています。
どこが優勝するのかなあ〜。

で、サッカーにちなんだ絵本です。笑わせます!
サッカーの試合の臨場感がそのまま味わえます。
サッカーの好きな子、 昆虫の好きな子には特に楽しんでもらえると思います。
孫もはまっています〜。読むたび、アドリブいろいろ!

「むしサッカー はらっぱカップ」 杵川 希 文  近藤薫美子 絵  1365円

虫のサッカーはらっぱカップ、勝利はミドリスかクロッコか、熱い戦いが始まります。
ミドリスのキャプテンはカマキリのハラビロ。クロッコのキャプテンはクワガタのヒラタ。主審はスズメバチの スパロー。エスコートキッズとの入場があり、いよいよ開始です。
ミドリスのカマドウマ、パカパカのシュートを つので受けたクロッコのクワガタ、ヒラタ。
これは反則のハンドかヘディングか、いきなり笑わせます。たちまち、 イエローカードでPKに...。
ダンゴムシ、ミタラシがまるまってボールにまちがわれたり、カメムシのプーンが 秘密兵器を使ったりでサッカーのおもしろさと昆虫の楽しさがいっぱいつまっています。
なにより、サポーターの 一人一人いや一匹一匹が細かく描かれていて、大歓声が聞こえてきそうです。
解説が関西弁というのも笑えます!

サッカーを中心としたスポーツライターである作者に、
サッカーが大好きで虫の絵本をたくさん描いている近藤薫美子 さんの絵で出来上がったこの一冊。MVPです。
(絵本ではカメムシのプーン選手がMVPです。)


お父さん、お母さんお元気でいてください。

先日、もう10年以上もお付き合いのあるブッククラブのお母さんからメールをいただきました。
後輩にあたる若いご友人が、5才の女の子と1才の男の子を残して病気で亡くなられたと。
そしてその子ども達に何か絵本を贈りたいので、選本して送ってほしいというご依頼でした。
私の子ども、孫の年齢です。
お母さんを亡くした5才の女の子の気持ち、二人のことを気にかけながら逝ったであろうお母さんのお気持ち、
その事を思うと、胸が痛くなり、すぐにお返事ができませんでした。
お母さんのことや死を意識的に避けないほうがいいのか... 関係なく楽しいお話の絵本がいいのか...
いろいろ悩んだあげく、結局お電話して、ご相談しながらの選本になり ました。
はたして5才の女の子がどう受け止めてくれたのか、絵本にできることはあるのだろうか...とずっと気になり続けています。

母親を亡くした子リスの絵本があります。贈り物の中には入れなかったのですが、次回、配本に加えてお届けする ことになっています。
いつか少しでも元気になれる助けになってくれたら...と願うばかりです。

「いつまでもそばにいてね」 エリサ・ラモン 作 ロサ・オスナ 絵 星あキラ 訳 1365円

ママが亡くなり、子リスのロハは深い深い悲しみの中にいました。
もう二度と幸せな日々はかえってこない。
パパが「ママはいつもおまえやわたしといっしょなんだよ。」と言っても、
ロハにわかるのはママが今ここに いないということだけ...。
ママと過ごした場所、ママと見た景色、
ママと過ごした時間を思うたびに涙が流れ ます。
でもある時、ふっとママがそばにいる!と感じる時が訪れます。


幼くして親を亡くしてしまう子ども達は少なからずいるに違いありません。
なんとかその悲しみを乗り越えて生きていってほしいと、周りは願うばかりです。
時間が少しずつ解決していくにしても、子ども達の悲しみやつらさは、おそらく大人の立場からではわかるものではありません。
どうぞ、お父さん、お母さんお元気で...。子ども達にとってはかけがえのない存在です。
わかりきったことですが、 そう祈らずには居られない気持ちになりました。
そして不幸にして、お父さんやお母さんを亡くしてしまった子ども達に一日もはやく笑顔が戻りますように...。
あなた達を愛している大人が、まだまだいっぱいいるのですから。


 2010.7




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今月の新刊より                                                                                                           


講談社

「おっとっと」
木坂 涼 文
高畠 純 絵
毎日のくらしのなかで、思わぬことにあわててしまう、「おっとっと」
犬のとうさんの一日は“おっとっと”の連続。
でもいっしょうけんめいです。
同じ時間、いろんな 動物達も おっとっと!
高畠さんのユーモラスな 絵とテンポのいいリズム感のある文章が楽しい。
(1470円)


BL出版


「いそがしいぞ はしれはしれ」
ベネディクト・ブラスウェイト 作
青山 南 訳
なつかしい蒸気機関車。運転手のダフィは朝早くから準備です。
火室に火を入れ、タンクの水を入れ、石炭も用意します。
客車や 貨車をいっぱいつないで出発です。
汽車の 断面図や駅の俯瞰図もあります。
地図どおり 線路をたどっていけば、牧場があったり、 工事現場があったり、楽しさいっぱいです。 
(1365円)
                        


BL出版


「きいろいかさ」
リュウ・チェスウ 作・絵
シン・ドイル 作曲
ピアノ曲集 CD付  ピアニスト ハン・ボンイエ
古いですが「シェルブールの雨傘」という仏映画のタイトルバッ クの映像を思い出しました。
文字はありません。
高い視点から、一本の黄色い傘の動きを追っていきます。
青い傘に会い、赤い傘に会い、橋をわたり、石畳を歩き...。
絵と音楽で、雨の降る街と、傘の中の子ども達のおしゃべりが思い浮かんできます。
(1890円)


偕成社


「いいことがありました」
もりやまみやこ 作
ひがしあきこ 絵
ともだちとけんかしたねずみの子、
ともだちがでかけたまま、なかなか帰らなくて淋しいくまのおじいさん。
自分の誕生日に娘が帰れなくなったという連絡が入って、
大きなケーキをどうしようかと思っているうさぎのおくさん。
でも毎日の 中には、それがきかっけで楽しいことに出あう ことだってあります。
終わりよければ、すべて よし。
心あたたかくなるお話が3編。
(1260円)


講談社


「ノマはちいさなはつめいか」
ヒョン・ドク 文
チョウ・ミエ 絵
かみや にじ 訳
精巧にできたトミカの乗り物が安価に手に入る現在。
でも手作りで作る自分だけの乗り物の楽しみはまた別の次元なんだなあ〜と
孫たちを見ていて感じます。
1930年代、朝鮮がまだ日本の植民地だった時代に書かれた
ノマという少年を主人公と した童話連作の中の一つに
現在の絵本画家が美し い絵を描きました。
お母さんの知識を借りながら ノマはダンボールを切り抜いて汽車を作っていき ます。
工夫してものを作り出す喜びが伝わります。
(1575円)
                                 


偕成社


「もじもじさんのことば劇場 オノマトぺの巻」
西村敏雄 作
擬音語 擬態語、擬声語、もののようすや音などをあらわした言葉をオノマトペと言います。
こそこそ、すっぽり、ぴったり、 のこのこ、うろうろ、など
日本語には、このオノマトペがたくさんあります。
西村敏雄さんの描く もじもじさんと一緒にいろんなオノマトペを楽しんでください。
“くすくす”笑います。
        
(1470円)
          


理論社


「夜空の訪問者」
斉藤 洋 作
森田みちよ 絵
星座にまつわる斉藤洋ファンタジーです。
ある日、公園でぼくは、いるはずのないオオハクチョウにであう。
言葉が話せるオオハクチョウは星座“ハクチョウ座”にめぐりあうために旅をしていると いう。
意味がわからないぼくに 、ハクチョウは 実際に星座に出会った動物達の話を聞かせてくれる。
シロクマやイルカ、人魚、クジラ...。
神話と またちがった、ちょっととぼけた不思議な物語。
(1365円)
         


佼成出版社


「とどろヶ淵のメッケ」
富安陽子 作
広瀬 弦 絵
とどろヶ淵で一番チビすけの河童、メッケ。
河童にはめずらしく 目がよく見え、探し物が得意なことからメッケと名前がついた。
でもチビすけのため、今年も年に一度の河童の大相撲大会につれ ていってもらうことができない。
一人留守番していたメッケは 滝の水が落ちていないことに気がつきます。
河童に とっては大切な水。
その異変を確かめようと、メッ ケは初めてとどろケ淵を出ていきます。
仲間を救う ためにメッケたちが活躍する冒険物語。
(1575円)
              


福音館書店


「ひぐれのお客」
安房直子 作
MICAO 画
たくさんの作品を残され7年前に亡くなられた安房直子さん。
福音館の”こどもの館““母の友“に掲載された作品を集めた 童話集です。
死の世界へ導く白いオウムの話、
おばあさんの針さ しに金の針を刺し、毎夜靴を縫うためにやってくるねずみ、
初雪の降る日にうさぎにさらわれそうになった女の子の話など6編。
一人でいる子どもや大人にふっと不思議で怪奇な世界がしのびよります。
エッセイ「絵本と子どもと私」も収録。
秋に続編も予定。    
(1470円)          


講談社


「草の上で愛を」
陣崎草子
小説デビュー作。装丁の絵も作家の手によるものです。
5年生の終わりに転校してきたチイちゃんは、
いわゆるクラスの中では浮いている存在だった。
そのチイちゃんから誘われた世界は 競馬。
絵が好きな私も、次第に騎手と馬の世界に 入っていく。
ちがう中学に進み、やがて家庭の 事情で東京に引越していったチイちゃん。
お互い 影響しあった一生忘れられない多感な時期の
友情と いうものを心地よく、描いた作品です。
(1365円)



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