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★ジオジオからのメッセージ
           



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294 号


4月、新しいスタートの月です。
子ども達がいなくなってから、さしてスタートの区切りもないのですが、それでも 舞う4月は気持ちがまっさらになるようで
心嬉しくなります。

ブッククラブの皆様からも中学へ、試練を乗り越えての高校、大学へ、また新しく社会人としての出発の
嬉しい お知らせをいただいています。
ほんとうにおめでとうございます。
保育園、幼稚園へのご入園、小学校へのご入学、初めての集団生活。しばらくはご両親も子どもたちも不安と嬉しさ の混じった気持ちの毎日だと思います。
大丈夫、大丈夫! 楽しい毎日になりますようお祈りしています。


たくさんの人々 に歌われてきたボブ・ディランの名曲 “ for ever young “ が「はじまりの日」という絵本に なりました。
1974年、ボブ・ディランが息子のことを思いながら作った曲です。
あふれる我が子への思いが 伝わってきます。

 “for ever young” は “毎日が きみの はじまりの日” と訳されています。





「はじまりの日」
ボブ・ディラン 作
ポール・ロジャーズ 絵
アーサー・ビナード 訳
1680円

    

  きみが 手をのばせば しあわせに とどきますように
  きみのゆめが いつか ほんとうに なりますように
  まわりの 人びとと たすけあって いけますように
  星空へ のぼる はしごを 見つけますように
  forever young, forever young, may you stay forever young
  やくそくを まもって うそを きらいますように
  このひろい 世界が きみの目に 光りますように
  背を まっすぐのばして いつでも 勇気をもてますように
  forever young, forever young, may you stay forever young
  きみの手が ずっと はたらきつづけますように
  きみの足が とおくまで 走っていけますように
  流されることなく 流れを つくりますように
  きみの 心のうたが みんなに ひびきますように
  forever young, forever young, may you stay forever young




ポール・ロジャースさんの絵がとても楽しめます。ウッディ・ガスリーをはじめいろんなミュージシャン達が登場しています。
ニューヨークのライブハウスが描かれていたり、アルバムの絵が使われていたり、
その時代の音楽を愛する人にはきっと嬉しい一冊になると思います。
う〜ん、おじいちゃん、おばあちゃん世代になるのでしょうか(笑)
絵の解説がありますから若い方にもおすすめです!。


幼い子どもへの虐待のニュースほどつらいものはありません。
母だけが責められるべきものではないことを重々 に わかりながらも、やはり 「なぜ、そんなむごいことが...」という思いがつのります。
虐待を受ける子ども達の 苦しみ悲しみは言うに及ばずですが、
虐待を繰り返す毎日はどんなにか孤独で苦しい闇の中だったにちがいありま せん。

子どもが自分を親として選んで生まれてくれたこと、この出会いをきっと喜んでいた日々 もあっただろうに、
引き返すことはできなかったのか...。
どうしてそういう状況に追い込まれてしまったのか...。
子どもを死に追い やった自分とどう折り合いをつけて生きていくというのか...。

子どもも自分も一回しかない人生なのに。

「戸村飯店青春100連発」「図書館の神様」「幸福な食卓」などブッククラブの配本にもよく使わせてもらっている 瀬尾まいこさんの新刊です。
“虐待“がテーマですが、またちがった視点から描かれていて考えさせられました。
家族、大人と子ども、親子などの枠を超えてしまったところでの暴力、虐待。それはたぶん病的なものなのでしょうけれど、
それを受ける中学2年生の少年のとまどい。
大人の暴力を受けいれながら、なんとか家族を崩壊させまいとする少年の心情がせつなく綴られます。
優しさでつつもうとしているのは何なのか...。



「僕の明日を照らして」  瀬尾まいこ  1470円

二度目の父が出来て、
僕は夜、仕事を持つ母から強いられていたたった一人で夜を過ごすという恐怖から解放された。
しかし、その父、優ちゃんは時々切れて僕を殴る。
普段は優しいのに何かをきっかけに空気が変る。それでも僕は優ちゃんを失いたくない。
孤独な夜が来ることを恐れて母にも内緒で、
いつ暴力が始まるかもしれないというぎりぎりのところで生活を共にする。
義父自身にもコントロールできないその状態をなんとかしようと
二人は実の母とよりも濃い時間を共有していく。
やがてその事が母に知られることになるのだが...。


理不尽な暴力、人としてこれほど屈辱的なのもはないと思うのだけれど、
思いやり、優しさ、愛、届かなくても、届いても、与え、そして求め続けるのが人なのだろうか...。
少年の揺れ続ける心が深く、哀しい。




 2010.4




ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、配本に追加する、あるいは配本に入れる、 という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。
不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。またブッククラブ以外の方のご注文もお受けします。
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今月の新刊より                                  


福音館書店

「わにわにのおおけが」
小風さち ぶん
山口マオ 絵
不気味なんだけれど(笑)、このわにわには子ども達に大人気です。
「わにわにのおふろ」からシリーズ3冊目です。
わにわには かみとのりとハサミできって、おって、はって なにやら作っています。
きってのところで指を きって血がでてきました。
指に包帯を巻いてま たまた工作。何ができたのかな。なるほど...。
(840円)


絵本館

「はしれはしれ」
きむらよしお
躍動感とスピード感のある絵がたまらなくいいです。
アフリカの平原。地平線から太陽が昇る。
目をさましたライオンとラクダ。
おなかのすいたライオンはラクダをつかまえようと追いかける。
おどろいたラクダはにげる。はしるライオン!はしるラクダ!
はしれ、はしれ!! 
(1260円)
   


岩崎書店


「ひみつだから!」
ジョン・バーミンガム ぶん・え
福本友美子 訳
毎夜、毎夜いったいネコってどこへいくのでしょうか。
おめかしして出かけるネコのマルコムにマリー・エレインは「いっしょにつれていって」とたのみます。
マリー・エレインはマルコムに言われてパーティにでる格好をし、
小さくなって一緒にでかけることに...。
ひみつのおでかけ!
(1680円)


岩崎書店

「ちゅうしゃなんかこわくない」
穂高順也 作
長谷川義史 絵
注射は痛い、注射はこわい、注射なんてだいっきらい。
痛くない注射ってないのかなあ〜。
気持ちはみんな同じですね。
注射の痛くない国の注射って...?
ちょうちょとてんとうむしがもってきた小さな小さな注射。
あれ?ちくっとしたけど、ほんとに 痛くない...。
みんなにこにこです。
(1365円)


BL出版

「ワンガリの平和の木」アフリカでほんとうにあったおはなし
ジャネット・ウィンター 作
福本友美子 訳
2004年にノーベル平和賞を受賞したケニヤ生まれの女性ワンガリ・マータイの伝記絵本です。
ケニヤの自然のなかで育ち、やがて大きくなってアメリカに留学し、
再びケニヤに 戻ったワンガリの目に映った故郷の姿は、
大量の木の伐採によって荒れ果てすっかり変っていました。
ワンガリはなんとか緑を取り戻そうと、
先ず、家にあっ た木からとった9本の苗を植えることから始め、
やがてその運動はケニヤ国中にひろがります。      
(1470円)


福音館書店

「白鳥のトランペット」
E・B・ホワイト 作
松永ふみ子 訳
エドワード・フラシーノ 画
「ちびっこスチュアート」や「シャーロットのおくりもの」などの作家E・Bホワイトの待望の復刊です。
トランペット白鳥の子どもルイは声がでない。
とうさん、かあさんの白鳥はこれでは年頃になっても愛をささやくこともできないと 悩む。
そこで思いついたこととは...。
美しい声が出せなくても、ルイの前向きな人生(鳥生)、そのチャレンジ精神の楽しい事!
人間の言葉を覚え、トランペットを吹き、そしてとうとう恋も...。
(683円)


理論社

「遠まわりして遊びに行こう」
花形みつる 作
失恋して引きこもっていた大学生の新太郎。
家からの仕送りが減るという母からの電話でバイトを探すことに。
“スタッフ募集”でやってきた「遊び塾」は
実は優等生として反抗もせずに大学へ来た新太郎にとってはとんでもないところだった。
行き当たりばったりの塾の経営者の正宗さん。
暴れん坊で思うようには動くはずもない塾に来る 子ども達。
そこでその悪がき達とふれあっていく うちに新太郎の心にめばえてきたものは...。   
(1575円)


筑摩書房

「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」
万城目 学 作
小学一年生のかのこちゃんの家には年老いた玄三郎という犬がいる。
いつからかやってきた外国語(!)を話せる優雅な猫 マドレーヌ夫人は
玄三郎と夫婦としてかのこちゃんの家に住みついた。
猫の世界やかのこちゃんの日常の姿が生き生きと描かれる。
老いた夫を見送り、その後の生き方を決めるマドレーヌ夫人の見事さ、
かのこちゃんと親友すずちゃんの別れに一役買うマドレーヌ夫人の粋なこと!
読後感のとてもいい物語でした。オススメです。 
(903円)


BL出版

「絵本画家の日記・長 新太 + 講演会DVD」
長新太さんが亡くなられて今年の6月で5年になります。
今なお子ども達の心をひきつけてやまない長新太さんのたくさんの絵本たち。
そんな長新太さんがユーモラスな絵と文章で綴った日記 
「絵本画家の日記」「絵本画家の日記2」が一冊になりました。
不思議でひょうひょうとしていて、それでいて真面目で、正直で
そんな長新太さんの世界にどっぷりとつかると、なんだか元気になるのですね。
癌の手術のあとでの最後の日記。
「〜病気は好きではないが、フシギなことに好きなところもある。自分が好きになる。人を好きになる。〜」
 講演会のDVD付です。
(2940円)



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