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★ジオジオからのメッセージ
           



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293 号


たくさんのドラマを残して4年に一度の冬季オリンピックも終わりました。人間技とは思えない演技にただただ驚く ばかりでした。
それにしても北京オリンピックの前の四川大地震、そして今回のハイチの地震。なんとか救済の道が 世界のオリンピックへの関心から開いていかないだろうか...と思ったりします。(チリにもまた巨大地震が...)

さあ、3月!春です。ご卒園、ご卒業、そして4月の新しい出発へといい春になりますように...


先月のブックランドでもお知らせしましたが、理論社から大長編シリーズの復刻版が限定(!?)出版されました。
ジオジオが開店した頃に 私たちを児童文学の世界に魅き込んでくれた作品ばかりで、嬉しい復刊です。
大長編!ちょっと心構えがいるようですが、読み出したら止まりません。醍醐味をぜひ味わってください。



「さらばおやじどの」 上野 瞭 作 田島征三 絵 酒寄進一 解説  654P 3990円

上野 瞭さんの時代物です。城下町を素っ裸で走り抜けた新吾は、番所頭の父の裁きによって牢に送られることになった。そこで行われている牢番頭の恐怖政治を知り、無実の罪で囚われている老人からある村の焼き討ち、虐殺事件の真相を知ることになる。
父と息子の愛の葛藤。制度の中で壊されていく人間性。新吾の成長と共に現代社会にも 充分通用する社会の闇を描きます。            


「ピラミッド帽子よさようなら」  乙骨淑子 作  長谷川集平 絵  最首 悟 解説  384P 2940円

乙骨淑子さんの遺作であり絶筆となった作品です。補足されて出版されましたが、今回は未刊のままに。
中学2年生の森川洋平は、団地の向かいの棟の無人のはずの404号室に灯りがついていることに気づく。ピラミッドパワーに興味を持ち作ったピラミッド帽子をかぶった時だけ灯りが見えるのだ。そこはもう一つの世界への入り口。光と影、生と死、現実と背中合わせの地の世界での冒険が始まる。       


「昔、そこに森があった」  飯野栄彦 作  太田大八 絵  神宮輝夫 解説  576P 3780円

非常勤講師として赴任が決まった高校にはある秘密があった。学校の門の手前にある森をくぐりぬけると生徒は猿に先生は様々な動物に変身するのだ。思いもかけずブタに変身した英語教師のぼくは 猿の生徒達との間でとまどいながらも本音の授業を繰り広げる。この現象がおこる秘密は大古の時代にさかのぼる...。  
★教え子の方が教師になると必ずこの本をプレゼントされている先生がいらっしゃいました。


「東京石器人戦争」  さねとうあきら 作  長谷川集平 絵  野上 暁 解説   336P 2520円

都会化が進んでいく町のなかで、頑固なじいさんが守り続けている天神の森。囲っている鉄条網をくぐりぬけ遊んでいた広志はそこに原始の森が出現し、石器人が居ることを発見する。いつしか一緒に石オノや石のヤリで獲物を取って焼いて食べたりと交流がはじまったが、やがてその存在がまわりに知られてしまう...。
奇想天外ではあるが、痛烈な現代への、また個々の人間へのメッセージ。ラストがすごい!   


「家族」 吉田とし 作  鈴木義治 絵  野上 暁 解説  416P 2940円

親子三代にわたっての家族の崩壊と再生の物語。高校生杏子の目から描かれる。富士山の山麓に引越してきた杏子たち6人の家族。一見、普通の家族に見えても心にはそれぞれ孤独な思いを持ち、亀裂を感じながら危うい日々を送っている。
家族とは何なのか...世代、時代、社会の変容のなかでどうやって自己を持ち続け生き延びていったらいいのか...。子ども達はそこから、また未来へと旅立つのだ。    


「海のシルクロード鄭和の大航海記」  庄野英二 作  大古尅己 絵  小宮山量平 解説  232P 2100円

コロンブスやマゼランよりもっと前に帆船によって大航海を成し遂げた中国の鄭和。1400年代、中国の明朝の時代、西洋に向かいいろいろな国と交易をおこなった実在の人物です。なんとそれは7回にもおよび、南シナ海、インド洋、そして紅海まで。 鄭和について、様々な想像力を働かせて描いた壮大な海の大冒険物語。


「我利馬の船出」  灰谷健次郎 作  太田大八 絵  小宮山量平 解説  320P 2520円

どん底の暮らしの中で出合った2冊の本「コン・ティキ号の冒険」「実験漂流記」。少年は生まれ変わるために我利馬と名乗り、船に乗って遠い冒険の旅に出ることを夢見る。その夢をおおらかに受け止める一人の浮浪者おっさんとの出会い。やがてヨットは完成し大海原に出航する。航海の果てにたどりついたのは...。
「兎の眼」や「太陽の子」とはまた違ったもう一つの灰谷健次郎さんの文学の世界。       


ご希望の方には配本に入れますのでお知らせ下さい。


 2010.3




ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、配本に追加する、あるいは配本に入れる、 という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。
不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。またブッククラブ以外の方のご注文もお受けします。
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今月の新刊より             


くもん出版

「うれしくてうれしくて」
かさい まり さく
うれしいときって体がむずむず。なんだかうたいたい、おどりたい、まわりたい、はしりたい、わらいたい。
動物たちの表情にこちらまで嬉しくなります。春がくるだけでこんな感じかも。
(840円)


すずき出版

「じゃんけん ぽん」
せなけいこ 作・絵
人気のせなけいこさんの絵本です。
子ども達の大好きなじゃんけん。まずはおひさまとくものじゃんけんです。
勝ったくもは雪をふらせます。次は雪だるまと子ども達。じゃんけんがめぐりめぐって...。
(1260円)


偕成社


「クリストファーのしあわせないちにち」
バレリー・ゴルバチョフ 作
三原 泉 訳
学校でヤギの先生に数をかぞえることを習ったうさぎのクリストファー。
数えることが楽しくてしかたありません。おうちにあるものを数えてしまうと、今度は外に出て次々と出会うものを数えていきます。
知識を得たクリストファーの喜びが伝わってきます。幸せな一日の終わりはベッドでママのキス一つ...。
(1470円)


主婦の友社

「きみが いま」
アリスン・マギー ぶん
ピーター・レイノルズ え
なかがわちひろ やく
「ちいさなあなたへ」のコンビがおくる二度と戻らない時間を過ごしている幼い子どもたちへ、そしてそれを見守るかつて子ども だった大人の人たちへのメッセージ。
先のことなんて心配しない。あしたのために急ぐこともしない。毎日、たくさんのことに夢中の日々。朝の光、黄色いカップ、みずたまり...ダンボールばこ。大切にしてあげたい“今”のきみ...。
  (1365円)


佼成出版社

「まくらのせんにん  そこのあなたの巻」
かがくいひろし 作
かがくいひろしさんの遺作となりました。まくらのせんにんシリーズも2冊目で終りです。残念です。
まくらのせんにんとかけぶとんのかけさん、しきぶとんのしきさんの3人がさんぽの途中で見たのは、鼻が穴にはまって身動きできないぞうさん。
しばらく行くときりんさんの首も、うさぎさんの耳も穴に。
こうなったら“そこのあなた”にたのむしか手がないと。
そこのあなたってだれ?って話。やっぱり大笑い!です。      
(1365円)


教育画劇

「富士山にのぼる」
石川直樹 作
七大陸の最高峰すべてに登頂をはたした作者にとって富士山は“はじまりの山“だと言います。そして何度登っても新しい発見 があり、新しい世界に出会うことができると。
遠くから見る富士山。一歩一歩登っていく富士山。富士山から 見る景色。テントで過ごす富士山の夜。
写真家でもある作者と共に富士山の発見を楽しめる写真絵本です。
(1365円)


理論社

「あんだら先生とジャンジャラ探偵団」
田中啓文 作
父親が祖父のうどん屋を継ぐということでいやいや大阪に引越して来た小学五年生のめぐ。
転校手続きにと行った小学校で出会ったのはとんでもないおてんばのお好み焼き屋の娘、千夏。
「あんだら〜!」と怒鳴っている酒臭いおっさんはなんと廃校寸前のめぐが転校することになっている星くず小学校の校長先生だった。
コテコテの大阪の下町でくりひろげられるミステリーとは...。   
(1680円)


岩波書店

「ピーターと象と魔術師」
ケイト・ディミカロ 作
長友恵子 訳
孤児のピーターは占い師から死んだと言われていた妹が生きていると聞かされる。そして象が妹の居る場所に連れて行ってくれる と。
そんなことがあるはずがない...。
でもその夜、オペラ座で魔術師が出したのはユリの花ではなく象だった。町で次々とふしぎなことが起こり始める。
ピーターの願いだけではなく、人々の気持ちにも奇跡が...。
心あたたかくなるファンタジーです。
(1785円)


小学館

「はみだしインディアンのホントにホントの物語」
シャーマン・アレクシー作
エレン・フォーニー絵 
さくまゆみこ訳
北米先住民(インディアン)スポケーン族の保留地で生まれ育ったオレ。
差別や貧しさの中でも仲間意識の強い保留地を出て、 価値観が全く違う白人エリート校に通う決心をする。
新しい高校では奇異な目で見られ、保留地では裏切り者として扱われる。
その中でいつしかオレは人種などとは別のところで自分の居場所を発見し、友達を得ていく。
本音で語られる北米インディアンの保留地の様子はアメリカの一面。自伝的要素が強い物語。
(1575円)


さ・え・ら・書房

「ウィッティントン」
アラン・アームストロング作
S・D・シンドラー 絵
もりうちすみこ訳
猫のウィッティントンは仕切屋カモの女将の口ぞえである農場の納屋に住みつくことになった。
遠い先祖が実在の豪商ディック・ ウィッティントンに仕えたことからその成功の物語を納屋で語って聞かせる。
心優しい農場主バーニーが住まわせる納屋のはみ出し者の動物達。
そして親を亡くした孫たちの再生と成長が、ディック・ウィッティントンの海をかけめぐる大冒険物語を軸に展開していく。
ファンタジーの要素も加わって楽しい!
(1785円)                  



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