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★ジオジオからのメッセージ
           



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251 号

やかましかったクマゼミの声がツクツクボウシの声に替わると朝晩はもう秋。
エアコンよりも自然の風が心地よい季節です。運動会、発表会、遠足...子どもたちには楽しみな行事が目白押しです。

「ゲド戦記」の作者、アーシュラ・K・ル=グウィンさんが、HPにジブリ版”ゲド戦記”の一部に違和感があると書いたそうです。 オヤジも封切当日に観て、違和感を感じたと前号で書いたのですが、それが何かを考えていました。 そして、遅ればせながら読んでいた

ル=グウィンさんの最新エッセイ「ファンタジーと言葉」(青木由起子・訳、2,520円(5月刊)

の中に次のような一節を見つけました。

想像力は、生の根底にある暗黒物質を変貌させることができます。多くのエッセイや自伝を読んでいて、 わたしが足りないと感じ出すもの、どうしても欲しいと思うものはこの変貌なのです。
わたしたちが共有している、なじみ深い苦しみを認識するだけでは足りないのです。 わたしは、これまでに一度も見たことのないものを認識したいのです。 そのヴィジョンが恐ろしい姿で、炎に ----変身をもたらす想像力の火----に 包まれながら自分に飛びかかってくるのを見たいのです。 わたしは本物のがみたいのです。

一節だけでル=グウィンさんのファンタジー、あるいはファンタジーの作法を語るつもりは毛頭ありませんが、「ゲド戦記」がどのように書かれたのかの一端を知ることはできると思います。
ル=グウィンさんが想像力を駆使し、書き上げたファンタジー「ゲド戦記」は、読者の想像力にも圧倒的な力で働きかけているのではないかと思います。
オヤジがジブリの「ゲド戦記」に感じた違和感は、想像力に働きかけてくる力強さが不足していた点だろうと思います。
ル=グゥインさんのこのエッセイ集は、"作者がかろやかに語る"とオビには書いてありますが、 軽やかには読みにくいものでした。
しかしファンタジーとは何かを考える上では非常に大切なことが書いてあると思います。
ル=グウィン、「ゲド戦記」のファン必読の一冊だと思います。



「アフガニスタン 山の学校の子どもたち」(1,890円)
ジオジオが最も信頼し、尊敬するカメラマンの一人、長倉洋海さんの写真集が出版されました。

アフガニスタン北部、パンシール渓谷の山間に学校があります。
地元の人たちの手で作られた石積みの学校です。 周辺10の集落から168人の子どもたちが通っています。
3000m近い高地で自然環境が厳しいのはもとより、 長く続いた戦争のために子供たちの生活・教育環境も劣悪としか言いようがないのですが、 未来を、希望を語り学ぶ子どもたちの顔は真剣さと喜びにあふれています。
また、この学校を支えようという地元の大人たちもいい顔をしています。
巻末には、この学校を支援する会の情報も出ています。



ブックランド紙上で紹介した本をご希望の方は、配本に追加する、あるいは配本に入れる、という形でご注文くだされば、翌月、翌々月にはお送りできます。 不明の点は、TEL、FAX、Eメールでお問い合わせください。



 えぐさもとはる   2006.9




今月の新刊より


すずき出版

「ひつじぱん」
あきやまただし 作・絵
ひつじのぱんやさん、「こねこね ばんばん」と生地を作って、窯で焼きます。
「さあ、きょうはどんなパン?」大きなパンはだれのかな。小さなコロコロパンはだれのかな。
シンプルでユーモラスなイラスト、リズムのよい言葉のくり返し、小さな子どもたちから楽しめます。
(1,2才〜 1,050円)


ポプラ社
「だあれだ」
まつおかたつひで 作
壁の向こうからのぞいているのは...。「ん?みてるの だあれだ?」ページをめくるとタネ明し。
ネズミ、ネコ、ウサギ、カブトムシ、カミキリムシ、カタツムリ...子どもたちにもおなじみの動物や昆虫たちが次々に登場します。
イラストは自然をテーマにした科学絵本を数多く手がけた松岡達英さん。特に昆虫は迫力満点。
(2才〜 1,155円)


あすなろ書房

「野はらの音楽家」
ドン・フリーマン 作
みはらいずみ 訳
カマキリのマヌエロはオーケストラの演奏を聴いて、自分も楽器を弾きたいと、フルート、トランペット、ハープに挑戦しますが、 うまくいきません。あきらめようとしていた時、クモのウェブスターが協力してくれて、すてきな楽器ができました。
今まではばかにしていた鳴く虫たちも加わって大合奏に。秋にぴったりの絵本です。
(5,6才〜 1,470円)


光村教育図書

「ハンダのびっくりプレゼント」
アイリーン・ブラウン 作
福本友美子 訳
ハンダはケニヤのルオ族の女の子。ある日、友だちのアケヨにフルーツをプレゼントしようと、 どっさりかごに入れて、頭に乗せて歩いていくと...。
木の上からサルが、草むらからダチョウが首をのばして、フルーツを盗ってもハンダは気がつきません。
ケニアの自然を背景に、色鮮やかなフルーツと動物たちが次々に登場します。最後のドンデン返しが、読者の緊張をときほぐしてくれます。
(3,4才〜 1,470円)


福音館書店

「ピリカ、おかあさんへの旅」
越智典子 作
沢田としき 絵
北の海はたくさんのサケが集まります。ピリカも仲間と共に大きく育ちました。
ある日、ピリカは故郷の川が呼ぶ声を耳にします。ピリカが母親になるための長い旅が始まります。 目指すのは自分が生まれた場所です。
生物学科出身の作者ならではのストーリーと、ダイナミックなイラストで描かれた科学ストーリー絵本。
自然界の壮大なドラマを大迫力の大型絵本で。
(小学校低学年〜 1,785円)



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