グランド・キャニオン国立公園1日目(12/23/04)

 出発は朝3時半
 当然辺りは真っ暗。
 最初にその時間に出ようとトムが言ったとき、思わず耳を疑ったけど、結局その時間に・・・。
 ドライブ10時間で、無事グランド・キャニオン到着。
 とりあえず、一番手近な展望台「マーサーポイント」から、グランド・キャニオンを見る。
 でも感想は

「あーなるほどね。絵はがきで見たまんま〜。」

という情けないものだった(笑)
 スケールが大きすぎて、まったく実感がわかない。

 見た人から、「あれはすごいよ。」とか「ホントにすばらしいよ。」とか聞いていたので、すごいんだろうなーと期待していたけど、実際見ている時には、さほど感動しなかった・・・。
 展望台は、切り立った崖の上にある。
 足下からすこーんと真下が見えるので、谷が相当深いんだなあと分かる。
 高所恐怖症のトムは、かなりへっぴり腰に。
 これは、西の果て「ハーミッツ・レスト」の売店の中。

 この日はめちゃめちゃ寒く、あまりの寒さに鼻水が止まらなくなり、その鼻水さえ凍りそうなほどだった。
 途中の展望ポイントで止まりながら西の一番奥まで行ったけど、とうとう我慢できなくなって、ここでトムは帽子と手袋を、私も帽子を買ってしまった。

 寒いとは聞いていたけど、納得・・・と言う感じ。もっともその寒さもこの日だけで、私の帽子は結局使われず終いだったけど。
 夕日に映えるグランド・キャニオン。ピマ・ポイントから。


 あまりの寒さと強風に、長時間観賞する余裕もなく、写真さえ撮ったら早々に退却。
 この日泊まった、「El Tovar」ホテル。
 アメリカ屈指の歴史的高級リゾートホテル(by 地球の歩き方)だそうで、宿泊費がこのあたりで一番高いにもかかわらず常に予約満杯。

 ここの予約が取れたのは、非常にラッキーというか、おそらくTさんが予約をキャンセルした隙間に入れたのだろうと思われる(笑)
 二階からホテルのロビーを見下ろしたところ。
 ちょうどクリスマスの時期で、大きなクリスマスツリーと共に、ロビー全体にクリスマスの飾り付けがされていた。

 大きな暖炉や重厚な感じのつくりなど、さすが歴史を感じさせる高級ホテル。
 飲み放題なコーヒーなどもポットで用意されていて、サービスも満点。

 部屋が狭いとか、バスルームが古いとか、階段踏んだらきしむとか、そう言うことも含めて「伝統あるホテル」。






 2日目(12/24/04)

 翌朝。当然朝日を見に行く。

 グランド・キャニオンは、朝日・夕日の頃が一番美しく見えるとのこと。これを見逃す手はない。見るのはもちろん、マーサーポイント。

 日の出7:35(山岳部時間)で、7:00頃に行くと、すでに大勢の日の出待ちの人々。

 待つことしばし。
 確かに、朝日がサッとさして、徐々に谷間が赤く染まっていく様子は見事。

 それにしても、一応シーズンオフだというのに、相当人がいる。カブリヨ岬に鯨を見に来る人より、全然多い(笑)。さすが世界的な観光地。

 そして、まさかとは思っていたけど、やっぱり日本人率が高かった。ツアーのバッジが、燦然と胸に輝いていたな〜。
 他には、中国、インドからのツアー客など。

 もうみんな、写真を撮るのに忙しい。良いポイントは、交替で写真を写しあう。



 観光用のロバのフンとエサが、道をミドリに彩っていた。ロバは雪でも平気なんだなぁ・・
→コロブ・スタジオ。本屋さん。


 この日は、3時間ぐらいトレイルをうろうろする予定だったんだけど、道が雪で凍っているため、ま、気持ちだけねって感じで歩いてみる。
←ブライト・エンジェル・トレイルをてくてく降りていく。


左側も切り立っているけど、右側も切り立っている。手すりなんてない。その上道が凍っていて、うっかりすると滑る。
 高所恐怖症のトムの怒声が、何回谷間に響いたことか・・・。

 しょうがないので、30分ほど歩いて引き返す。

 
 →これはウォッチ・タワー。グランド・キャニオンの東の果て「デザート・ビュー・ポイント」にある。
 1階がお土産物やさんになっていて、最上階まで登れる。
 25¢必要とガイドにあったけど、ただで登れた。クリスマス・イブだから特別?

 コロラド川の上流のためと、このポイントまでの道(約30キロ)がやや下りになっているため、谷間が浅く見えて、彼方の荒野と併せて、それはそれで乙な景色。

この日も夕日を堪能いたしました。
 
→ブライト・エンジェル・ロッジ。

 この日泊まったサンダーバードロッジは、愛想のない、社員寮みたいな建物だったけど、部屋は広くて綺麗だった。

 チェックインはなぜか隣のブライト・エンジェル・ロッジで。


シーズンオフだというのに、普通に人がいたグランド・キャニオン。
実際、各ビュー・ポイントの駐車場は、常に8割以上車で埋まっていた。
これで夏場だとどれぐらい人が集まるのかと、かなり恐い。

そういえば、夏場はあまりにも車が渋滞するので、そろそろ車での立ち入りが禁止になるとか。
納得・・・。


そうそう。朝日を見ようと車に乗って、驚いたこと
ペットボトルの水。何本も乗せていたのが、見事に全部凍っていた。
みかんは冷凍みかんに。梨は冷凍梨に。
機械の液晶はゆがんでしまうし。
まさか車の中の物まで凍るとは思わなかったなあ・・。
恐るべし気温−6°。