ベンネット式顔面の摩擦法






 
   摩擦の要領 
両手掌を摩擦して手を柔らかくし、
顔面に手が密着するように当て、
あまりひどく押さえないでゆっくりと摩擦する、
なるべく掌面前部で摩擦する。
 
    
 

顎の下、のど首、耳の前後、首筋等の摩擦

指の方を上に向け図の方向に掌で撫で上げる。

・「喉仏」の下の方から指先が首の後ろに回るように

・「喉仏」の上の方から顎下を経て耳の前後に指が行くようにします

・耳の前後は「のど」の方から撫で上げて指の間に耳が挟まるようにする

以上左右各50回

・顔を仰向けるようにそり親指で顎と「喉仏」との間を強く押す(50回)

 

頬の摩擦

顎下に手を当て頬骨の上まで左右別々に刷り上げて50回以上

 

鼻の両側の摩擦

手のひらの小指の側で撫で上げる(左右50回)

 

前額、眉毛の中間の摩擦

手のひらで図の方向に摩擦

 

目の運動

@目を7,8回強く閉じて後大きく開け始め右の遠方を見る、次に左の遠方、斜めに右 の上、左の下、斜めに右の下、左の上。目をできるだけ開いて左右上下を見る。見回 すように目玉を回転させる。5,6回繰り返す。

A両手の示指と中指の指先を「まぶた」の上から眼球と眼窩の上骨の間に突き込み目玉 を5回押す、、次に「下まぶた」と目玉と目の周りの下骨の間を五回押す。次に目を 閉じ指で眼球の上を十回静かに押し、まぶたの上を図の方向に20回くらいなでる。

 

こめかみの叩打

左右の手首でこめかみを叩く50〜100回次に両手首でこめかみから耳の上、耳の後ろを数十回強くもむ。拳で後頭部の「ぼんのくぼ」を30ほど叩く。

 

耳の運動

耳ををつかんで引っ張る。上中下三回位耳輪を持ち替え20回位ずつ上横に引っ張る。次に耳の穴実示指を入れて叩くように鼓膜を振動させる。

 

唇の運動

両手の小指を清め口の両角に入れてゆっくり左右に引っ張る2,30回。

                   1999.8.3実際的看護の秘訣より
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