第3話
ささやかな逆襲

 「スギ薬局」に向かったぼくはあるものを探した。   そうそれは「ファブリーズ」だ。    ぼくは目的のものを見つけ、購入した。   ちなみにぼくが買ったタイプは無香タイプだ。   そして家に帰り早速試した・・・。   効果抜群  かと思いきや、こびりついたようなワッキー関係に臭いには  一度では効かないようだ。   ぼくはまず台所周辺から攻めた。   そして次に玄関、洗面所、お風呂を片っ端からファブリーズでべたべたにした。   だが、まだ足りなかった。   そしてある日ぼくにチャンスがやってきた。   彼がいなーい、そしてぼくがいる。   ぼくは決死の覚悟で彼の部屋に潜入した。   もちろん鼻をつまんで。   ここでも一気にファブリーズを解き放った。   多少、電気系統のものがあるが気にしないことにしてベタベタにした。   気のせいか臭いも多少消えたような感じがした。   そしてほんのり平和な日々が訪れた。
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