第11話
端麗
ジョージはイバーソンに乗って街を走り回ったがそろそろ店が心配になり戻ることにした。
ジョージは時計を見て以外と時間が経っていたことに気づいた。
そしてイバーソンの意外な楽しさに満足していると店についた。
店は出かける前と変わりはなかった、どうやら無事だったらしい
店の中に入るとメアリーが待っていた、メアリーは頬を膨らませて怒っている
口元にはパンくずが付いているではないか
ジョージはメアリーがパンを食べていたことを察したが、店番をしてくれていた事に感謝し、
追加でメロンパンを2つあげた
メアリーは大喜びでメロンパンを受け取り帰ろうとした、そのとき。
店の前に漆黒のスーツを着て、サングラスをかけた男たちが並んでいた。
ジョージは「いらっしゃい、いろいろありますよ」と対応した。
男たちの先頭の男は「そこのキリンをもらおうか」と答えると同時に
ポケットからスニッカーズを取り出した
ジョージはイバーソンを見た
イバーソンは目をそらした
ジョージは男の出したスニッカーズに興味をそそられながらも「そこのキリンはパンじゃない」と叫んだ
スーツの男たちは予想外の出来事なのか一瞬たじろいだがあせらずにスニッカーズをもう一本出した
そのスニッカーズが効いたのかジョージは黙ってスニッカーズを2本受け取った
そしてそのスニッカーズでイバーソンの鼻を叩いた
鼻は赤く腫れて大きくなったが、それだけだった
そして男たちはイバーソンを取り囲み、担ぎあげるとそのまま店を出て行ってしまった。
メアリーを見ると何かを知っているようでニヤニヤしてメロンパンを食べている。
ジョージはどういうことかメアリーに聞こうとしたとき、通りの向こうでパコーンという爆発音がした
ジョージは店を飛び出し現場を見た!
すると、向こうからイバーソンがゆっくり歩いてくるではないか!
どうやら先ほどのイバーソンの赤かった鼻が大きくなり爆発したようだ。
ジョージはイバーソンに「走っていこー」と声を掛けた
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