第9話
ペットボトル大作戦

 しかしここまで来た以上、簡単に引き下がるわけには行かなかった。  ぼくは堂々と胸を張ってペットボトルを捨てた。  とりあえず、一つずつキャップを外し、ビニールをはがして!  守衛さんに睨まれながらぼくの作業は続行された。  半分程度終了した時点でスーパーの箱がいっぱいになってしまったので、  べつの箱があるところに移った。  そしてそこで残りのペットボトルを捨てた。  完了!感無量だ!  ただし30分も無駄な時間を費やしてしまった。  そして、部屋に戻りぼくは考えた。  今後はあらかじめ蓋をとって洗って潰しておこうと思い。  潰して袋に入れておいた。  しかし、おっさんはそのことに味を占めたのか。  置いておけば捨ててもらえると思ったようで、ゴミを並べだした。  日に日に貯まるゴミを見るたびにイライラが募る。  そして、いい機会が来た  部屋のチェックをするという管理者からの連絡があった。  ぼくはこのタイミングに便乗して掃除をすることにした。  まずはゴミを片付けようと思いまとめたみた。  おっさんに捨てさせようと思い部屋を開けたが留守だった。  分かりやすいように、ぼくはおっさんの机の上にゴミを置いておいた。  そして台所はきれいになり、おっさんの笑顔が引きつって見えた。
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