第8話
ペットボトル大作戦

 袋から臭いはもれてはいるが、おっさんには問題なかろう!  さすがにおっさんは気づいたらしく、ゴミを捨てたようだった。  しかしまた次の日から生ゴミが増えていく。  ぼくは、定期的に生ゴミをおっさんのゴミ袋に入れることにした。  ただ、それでも台所は狭くなっていく気がする。  そうだ、ペットボトルのゴミが増えていくのだ。  これは厄介なものだった。  普通に燃えるゴミのように捨てることが出来なくて、  捨て方が決まっているらしいのだ。  らしいと言うのは、ぼくも捨て方を知らないのだ。  いつも自分の分はコンビニなどにちょくちょく捨てていたのだが。  おっさんが台所に並べ始めたあたりから床が狭くなってきた。  ぼくもどこまで増えるのかと見物していた。  そして今では、台所はペットボトルの住家となってしまった。  ぼくの部屋は台所を通過しないと外に出られないため、仕方なく片付けようと思った。  しかしこの量を一気にコンビニに捨てるのもちょっとと思い、袋に詰めて大型スーパーに向かった。  一つ目のスーパーではペットボトル用のゴミ箱はなく、さらに20分かけて2つ目のスーパーへと向かった。  そこにはあった!ペットボトル用のゴミ箱が!  ただし、キャップを外し、ビニールを外し、洗って潰せと書いてあった。  ぼくはそのまま、大きなゴミ袋4袋分も持って来た為、頭を抱えてしまったのだ
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