第3話
夜もびんびん

 会社に出かけて仕事をしている間はおっさんの気配はなかった。  少しほっとして、朝の睡眠不足をカバーするために居眠りしてみた。  いい感じだ、家にいるときより静かだ!  そんな感じで仕事を終え、帰宅する  ラッキー、おっさんはまだ帰ってきていない。  その隙に夕食を済ませてテレビを見ていたぼくはひと時の安らぎを得た  予想通りその安息も長くは続かなかった。  おっさんが帰ってきた。  例のごとくニコニコしながら挨拶してきた、ぼくは朝の寝不足の仇と思いながら  負けないぐらいニコニコしておっさんに挨拶した。  余計にストレスが溜まった・・・。  そしておっさんはお風呂にお湯を貯めだした。  おっさんは同時におおきな体を動かして夕食の準備に取り掛かった。  大きな体でTシャツ&パンツと言う姿で料理するおっさんの姿は無気味である。  ぼくは気持ち悪くなって部屋に戻った。  気を取り直して風呂に入ることにした。  だが、まだおっさんがお湯を張っている途中であるようだ。  一瞬迷ったが、気を利かせておっさんが風呂から出てくるのを待つことにした。  しかし、おっさんはまだ料理中で風呂のお湯もまだ入れている。  ぼくは騒音に耐えながら待った。
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