第2話
長い朝
まだ一日はこれからである。
そして、不意に静寂が訪れる。
その静寂がぼくを再び眠りにつかせる・・・。
しばらくすると再び台所で戦争が勃発する。
おっさんが流しに向かって食器を投下している。
流しもたまったものではないだろう!
どうやら先ほどの静寂はおっさんが朝食を食べていたようだ、
そして今、彼は食事の後片付けに取り掛かっている。
すぐに片付けをするのは良いとは思うが、こんな時間にそんなに激しくしなくてもよいではないだろうか?
そして今の時間は7時前、ちょうど6時くらいだろう。
昨日も寝るのが遅くなってしまい、8時ぐらいまでは寝るつもりだったのだが・・・。
どうやら起きろということなのだろうか?
とりあえず起きようかと思ったころ、おっさんは玄関をドカドカ開けて出かけていった。
のんびりする気もしないのでぼくも準備をして出かけたのだった。
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