○機能性胃腸症(non-ulcer dyspepsia NUD、functional dyspepsia
- 上腹部の不定愁訴がありながら、その原因を器質的、生化学的に同定できない病態.
- 日本人成人の26%が3ヶ月に1回は経験すると言うありふれた症状.ストレスのかかる時期に多くなる.
- 定義的には同症状が4週以上続く時で、内服のないこと.他疾患のないことなど.
- 上部内視鏡検査では60%弱で異常を認めない.
- 症状は悪心・嘔吐、胸焼け、食思不振、上腹部・前胸部不快感.
- 治療.先ずケースバイケースであるが、
消化管運動不全型 |
消化不良治療に準じる |
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逆流症型 |
逆流性食道炎治療に準じる |
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腹痛型 |
潰瘍治療に準じる |
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*デリケートな問題の事が多く、情報交換を綿密にする.特に脂肪食、嗜好、薬剤、体重減少、他疾患注意する.
○プール熱
- 夏季に発生するアデノウイルスによる感染症で、咽頭結膜熱とも言う.幼児、学童に好発し感染性が強い.
- 特にプール利用後に感染することもあり、この名前が付いている.潜伏期5〜7日.
- 突然の高熱、風邪症状と共に、結膜充血、眼痛、眼脂、流涙等の眼症状をともないます.
- 治療は対症療法.熱と結膜症状は5日くらい続きます.
- 第4類感染症である.但し、学校保険法では第2種感染症なので主症状改善後2日は出校できません.
- 結果的に1週間近くは休ませることになります.