[概要]
- 胃に棲む細菌．アンモニアを産生して胃の酸性環境に対応している．4-5μ、有鞭毛．
- 感染経路は経口感染で、衛生環境と関連がある．5歳くらいまでに感染が成立している．
- 本邦では感染者6000万人と推定されている．
- 胃がんとは萎縮性胃炎、腸上皮化生性胃炎からの発がん連鎖に関与．マルトリンパ腫の原因となる．胃潰瘍に関しては不十分ではあるが除菌の対象疾患になっている．
- 胃外病変としては、特発性血小板減少性紫斑症、学童期の鉄欠乏性貧血と関連がある．
[診断法]
- 存在診断には、顕微鏡確認、組織培養、尿素呼気試験、血清IgG抗体検査等（便･唾液）がある．
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[除菌]
- 基本：PPI倍量、クラリスロマイシン400mg、アモキシシリン1500mgの者併用療法
- 耐性：PPI、アモキシシリン、メトロニダゾール1200mg
- 更に：PPI、メトロニダゾール、テトラサイクリン2000mg
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