| アセチルコリン |
C7H16O2N.運動神経の神経筋接合部、副交感神経末端(迷走神経)、神経節の節前・節後繊維間のシナプスにおける神経伝達物質であり、中枢神経系でも伝達物質として働いている.アセチルコリンは、コリンとアセチルCoA
を基質として、細胞質中に存在するコリン-O-アセチルトランスフェラーゼによって合成され、シナプス小胞に取り込まれて貯蔵される.神経の興奮し活動電位が神経終末に達するとアセチルコリンはシナプス間隙に放出され、シナプス後膜の受容体に作用するばかりでなく、神経終末部の膜に存在する前シナプス性ACh
受容体に作用してACh の遊離を抑制する.シナプス間隙中のアセチルコリンは、アセチルコリンエステラーゼによって速やかに分解される.アセチルコリンを分泌する神経をコリン作動性神経といい、副交感神経・迷走神経が相当する.
*自律神経系を機能的に分類し、末梢部でアドレナリンを産生するアドレナリン作動系とアセチルコリンを産生するコリン作動系の2つに分類する.解剖的には、アドレナリン作動性が交感神経系統、コリン作動性が副交感神経・迷走神経となる. |
アセチルコリンの受容体にはニコチン性受容体とムスカリン性受容体の二種類がある.ニコチン性受容体はニコチンを少量投与したときと似た反応を示す.ムスカリン性受容体は毒キノコのアルカロイドであるムスカリンを少量投与した時と似た反応を示す.
・ニコチン性受容体は筋肉型(Nm)と神経型(Nn)がある.Nm受容体遮断薬は末梢性筋弛緩剤としての作用がある.Nn受容体遮断薬は自律神経遮断薬・血圧低下としての効果がある.
・ムスカリン性受容体には数種類の受容体がある) |