[脳内アミン]
神経と神経の間には1/10000ミリ 程度の隙間があり、その隙間に神経伝達物質という物質が放出されることによって情報伝達が行われ、その神経伝達物質は数十種類存在するといわれている.
・アセチルコリン:
アセチルコリン C7H16O2N.運動神経の神経筋接合部、副交感神経末端(迷走神経)、神経節の節前・節後繊維間のシナプスにおける神経伝達物質であり、中枢神経系でも伝達物質として働いている.アセチルコリンは、コリンとアセチルCoA を基質として、細胞質中に存在するコリン-O-アセチルトランスフェラーゼによって合成され、シナプス小胞に取り込まれて貯蔵される.神経の興奮し活動電位が神経終末に達するとアセチルコリンはシナプス間隙に放出され、シナプス後膜の受容体に作用するばかりでなく、神経終末部の膜に存在する前シナプス性ACh 受容体に作用してACh の遊離を抑制する.シナプス間隙中のアセチルコリンは、アセチルコリンエステラーゼによって速やかに分解される.アセチルコリンを分泌する神経をコリン作動性神経といい、副交感神経・迷走神経が相当する.
*自律神経系を機能的に分類し、末梢部でアドレナリンを産生するアドレナリン作動系とアセチルコリンを産生するコリン作動系の2つに分類する.解剖的には、アドレナリン作動性が交感神経系統、コリン作動性が副交感神経・迷走神経となる.
アセチルコリンの受容体にはニコチン性受容体ムスカリン性受容体の二種類がある.ニコチン性受容体はニコチンを少量投与したときと似た反応を示す.ムスカリン性受容体は毒キノコのアルカロイドであるムスカリンを少量投与した時と似た反応を示す.
ニコチン性受容体筋肉型(Nm)神経型(Nn)がある.Nm受容体遮断薬は末梢性筋弛緩剤としての作用がある.Nn受容体遮断薬は自律神経遮断薬・血圧低下としての効果がある.
・ムスカリン性受容体には数種類の受容体がある)
・欠乏
・病態  アルツハイマー型認知症
・ドパミン・ノルアドリナリン系:
ドパミン 体内ではアミノ酸のフェニールアラニンから快感物質チロシンが生成され、チロシン⇒Lドーパ、Lドーパ⇒ドーパミンとなる.Lドーパは血液脳関門を通過する. ・快感(A10)、覚醒、興奮
・欠乏 パ−キンソン病に、前頭葉および即頭葉投射の神経の異常は、攻撃性性格、統合失調症や多動症となる. ・無表情(仮面様)から注意欠損まで多彩
・病態  ・ ADHD (注意欠陥・多動性障害)
・ Tic (Gilles de la Tourette 症候群) ノルアドレナリンも関係する
・ 吃音 Stammering
・ パーキンソン病
 
ノルアドレナリン 基本的に脳を覚醒、活性化する物資である.視床下部を原点とする自律神経のうち交感神経で作用する.不安症やパニック発作や恐怖症に関係するといわれている.交感神経の伝達物質のため心臓の拍動を増加させ、呼吸数増加、消化、排泄、発汗抑制作用を有する. ノルアドレナリンが脳内に少なくなると睡眠障害が生じる.また、 うつ病になると眠りについてすぐレム睡眠が起こる. ・ドパミンンを抑制、意志
・欠乏  記憶力の減退(脳の海馬:アセチロコリン系神経が集中)  
・病態     
・セロトニン系:
セロトニン  体内は、肝臓でトリプトファンになり、 トリプトファン⇒セロトニンとなる. セロトニンは更に5−HIAAと松果体で睡眠物質メラトニンが生成される. セロトニンの生成には、ビタミンB1、B6なども必要でり、神経の働きを正常にするにはカルシウムやマグネシウムも必要である.
・特徴 ・ 脳幹の縫線核から脳の広い範囲に結合している.
・ セロトニン神経は一定の頻度でインパルスを出し続ける.
・ 覚醒時にはセロトニンの分泌が脳全体におこり、脳の覚醒状態を保つ.
・元気の度合い、気分の高揚として現れる.
・前頭葉の機能低下で悪化
・欠乏 ・ すぐキレル
・ 摂食障害
・ 過食
・ 拒食
・ パニック障害
・ うつ症状
・ 睡眠障害(眠れない)
・ 寝覚めがはっきりしない
誘因
・ あまり歩かない
・ 硬いものを食べない
・ ストレスだらけで息を詰めて仕事をする
・ 昼夜逆転で太陽の陽をあびない
・ ゲーム漬けの生活をする
・ 閉じこもって生活をする
・病態 ・ Down 症候群
・ Depression (うつ病)