新型コロナウイルス感染症の治療:
・軽症:80%・中等症:20%、内1.6-2%が致命的になっています
・診療の手引き 第8版 ⇒ https://www.mhlw.go.jp/content/000936655.pdf
症状:いわゆる風邪症状ですが、現状では37.5℃以上の発熱があれば先ず疑われます。
●疲労感●倦怠感 ●関節痛 ●筋肉痛●咳 ●喀痰 ●息切れ ●嗅覚障害 ●味覚障害
●動悸 ●胸痛 ●下痢 ●腹痛 ●筋力低下●集中力低下 ●不眠 ●睡眠障害●頭痛 ●抑うつ
*重症度判断の客観的なデータに、パルスオキシメーターが必須です。
酸素飽和度 | 症状 | 診療のポイント | 感染性 | |
軽症 | 96%以上 | 呼吸困難無し | 風邪の対症療法 | 10日以降、まれ |
中等症Ⅰ | 96~93% | 呼吸困難有り | 肺炎所見あり ・抗ウイルス薬 ・ステロイド薬 ・抗凝固薬 の使用開始 |
10日以降、まれ |
中等症Ⅱ | 93%以下 | 酸素が必要 | 〃 | 10日以降、まれ |
重症 | 要人工呼吸器 | 〃 時にECMO必要 |
15~60日? |
新型コロナウイルス感染症の自宅療養:
自覚症状の経過観察が一番重要です。症状記録には、スマホアプリによる「My HER-SYS」登録が便利です。
使用には管轄保健所発行のIDが必要です!
症状は千差万別です。悪化した場合は、東京都HPに載っている判断事項を参考にしてください。
栃木県では、こちらに連絡してください。
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栃木県管轄保健所:
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新型コロナウイルス感染症の自宅療養解除基準:
・発症日から10日が経過していること
・薬剤を服薬していない状態で、症状が軽快していること
・症状が軽快してから、72時間以上経過していること
療養解除は、上記の3つの条件をすべて満たしていることが必要になります。
療養終了近くになり発熱等の症状が出て、解熱剤等を服薬した場合は療養延長になる可能性があります。
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新型コロナウイルス検査の経過について:参考
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2021/2/18:国立感染症研究所発 https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/10174-covid19-37.html 軽症・中等症において、感染性のあるウイルス粒子の分離報告は10日目以降では稀であり、これらの症例において、症状が消失してからも長期的にウイルスRNAが検出される例からの二次感染を認める報告は現時点では見つからなかった。また、退院後のPCR再陽性例における感染性や、再陽性例からの二次感染を認める報告も現時点では見つからなかった。こうしたことから、軽症・中等症においては、現行の退院基準(発症日から10日間経過かつ症状軽快後72時間経過)を満たした症例では、退院前のPCR検査の結果によらずこれらの症例からの二次感染のリスクは低いと考えられる。 一方で、重症者(人工呼吸器またはECMOによる治療を必要とした者)は発症15日程度までは一部の症例で感染性のあるウイルス排泄が長引く可能性が示唆されており、重度免疫不全者(造血幹細胞移植後の患者など)では、それ以降も感染性のあるウイルス排泄が長引く可能性が示唆されている。また、変異株に関しては感染性に関しての情報が乏しい。これらの症例については、国内外における更なるエビデンスの蓄積が必要である。 |