●特級畑詳細(上):今や衛星写真で畑の区画も判ってしまう!
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●概要略図

キンメリジャン土壌・シャルドネ

極寒の冬
*ローマのガリア支配時にはブドウの栽培がおこなわれており、中世のシャブリにおけるブドウ栽培とワイン造りは、トゥール出身の修道僧サン・マルタンのオーセール修道院とシトー派のポンティニー修道院(カトリック)の活動によって発展したといわれています.その後、シャブリ村はシトー派修道士が脈々とワインをつく続け今がある.
シャブリ地区
パリから東南へ170kmのところ(現在はA6高速道路で).シャンパニューやロワール地方の方が近いけれど、ブルゴーニュに分類されている.この地は大昔は海であったそうで、下記の貝殻が大量に埋没されている.キンメリジャン呼ばれる石灰岩質の土質であるが(牡蠣や貝殻の化石がゴロゴロと転がっている、真っ白な石灰質の畑)、これによりシャルドネワインに独特のミネラルが与える.北緯48度付近にあるので、ブドウの完熟が難しい.これを技術でカヴバーしなければならない.ここには、グランクリュ、プルミエクリュの特別畑がある.
シャブリは、1978年シャブリ特有の下記の4つの格付けがなされた.格上から、Chablis Grands Crus(シャブリ・グラン・クリュ−特級−)・・・・・・5.0%
Chablis Premieres Crus (シャブリ・プルミエ・クリュ−1級−)・・31.0%
Chablis (シャブリ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59.5%Petit Chablis (プティ・シャブリ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.5%
[味わい]
・辛口--酸っぱい、硬質な硬い引き締まっている、火打石香り
・海の香り
「醸造」
・樽を使うか否かで全く違うワインになる.樽熟成派ドーヴィサ、ラヴノー、
 ステンレス派ルイ・ミシェル.シャブリは、特級.1級を先ず飲むこと.
*
下線は自分の好きな畑
グラン・クリュ 特級畑は7つあるが、地図のように一塊となっている.北西から順に
ブーグロ:最も西の畑で斜面が急.14.7ha.
レ・プルーズ:グランクリュの最上部の畑.11.7ha.
ヴォーデジール:16.9ha.南に面しているという.
グルヌイユ:9.4ha.斜面の裾野にある.
ヴァルミュール:13.2ha.斜面の裾野にある.
レ・クロ:24.8haで最大の畑で一番有名.斜面の裾野.
レ・ブランショ:12.2ha.一番東側の畑.
である.レ・プルーズとヴォーデジールの間の畑がムトンヌと名乗る事がある.オーク樽を使う醸造家が多い.ドゥーヴィサとラヴィノーが有名であるが、酸と樽香と果実実が安定するまで最低5年はかかる.グランクリュは成熟させてから飲むべきであろう.呼称は「シャブリ・グランクリュ+畑名+生産者名」.生産者にこだわる必要がある.
プルミエ・クリュ 一級畑は22ヶ所(28?)あり、この地区の1/4強を占めている.特急畑の近辺とその対面の畑が優良であるといわれている.
フル・ショーム:特急畑の北西に隣接.
モンテ・ドゥ・トネール特急畑の南東に隣接
モンドミリュー:
更に東側.
ヴァイヨン
シャブリ中心地の南西側.南東に斜面がある.
モンマン:
シャブリ中心地の南側.特級畑より高地にある.
ヴォークパン:極東.
呼称は「シャブリ・プルミエクリュ+畑名+生産者名」となる.
シャブリ 格付け以外の畑.ステンレス発酵が多くなる.味はピンからキリまで有る.多くを知らないが生魚に合うのは、ルイ・ジャドのものなら推せる★☆+
プチ・シャブリ かつてはシャブリ地区の範囲外の地区.今はシャブリ地区に昇格しているが生産量は少ない.
[我が家のデイリーワイン]
・クロズリー・デ・アリズィエ・シャブリ・プルミェクリュ(モンマンorヴァイヨン)
[最近飲んだシャブリ]
・ドーヴィサ/プティシャブリ2006--ライト感覚(2012)◎
・ジャンポール・ドロワン/グルヌイユ2000--見事な果実味・樽熟成(2012)☆


('H24/2/20記)
コルトンはとても広い ムルソー村の畑