Ladoix・Serrigny村/Aloxe Corton村/Pernard-Vergelesses村 |
この地区の特級ワインは赤のコルトン(白も少量作られる)と白のコルトン・シャルルマーニュ.この特級ワインの命名はかなり難解です.特級畑はコルトンの丘の周囲に有るだけですが、この赤ワインには、いくつも産地名(クリマ名)がつきます.単なるコルトンの他、語尾にマレショード、クロ・デュ・ロワ、ブレッサンド、プージェ・・・.コルトン・シャルルマーニュにしても、異なる地区の特級畑のワインは同名を名乗れるということもあり、これを解明してみない事には、先へは進めないという心境になります.正式には、ル・コルトンと言う名の畑Jで赤ワインが作られるとコルトンとし、白ならコルトン・シャルルマーニュと言う名がつけれるのと言うが、現在ではこの地区で特級畑の赤はコルトン、白はコルトン・シャルルマーニュと名乗ることが出来るとのことである.
ラドワ・セリニ村:3村を統合した呼び方で、ラドワ、セリニ、ビュイソンの3集落からなっています.特級畑として、
@ル・ロニエ・エ・コルトン
Aレ・ヴェルジュンヌ
Bレ・グランド・ロリエールがあり、赤ならコルトン、白ならコルトン・シャルルマーニュと名乗れる.更に1級の、
Cオー・エ・バス・ムーロット
Dムートット
も同様に名乗ることができる.全体で、コルトンを名乗れる作付け面積は22ha.ブドウ栽培家は20数軒と言う.
ペルナン・ヴェルジュレス村:特級畑はIコルトン・シャルルマーニュ17haである.又コルトンを名乗れる作付面積は17ha.小作のブドウ栽培家が多い.
アロース・コルトン村:コルトンの丘の南・東にかけて16の特級畑がある.赤はJル・コルトンKコルトンが中心でLブレサンドMクロ・デュ・ロワNルナルドも
評価が高く、多くはクリマの名前がつけられる.コルトンを名乗れる畑は120haにもなる.ここはネゴシアンが多く存在する.
有名ネゴシアン
ルイ・ラトゥール
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コルトン・シャルルマーニュ白/自家畑
コルトン・グランセ赤/
他モンラッシュ3種 |
コルトン・シャルルマーニュの立役者.この畑は以前はアリゴテ種がメインに植えられていたが、フィロキセラ流行時に、アメリカ産台木にシャルドネを接木することでブドウ栽培を回復させたのである.従ってコルトン・シャルルマーニュはルイ・ラトゥールの代名詞でもある. |
印象に残ったワイン
ルイ・ラトゥール/コルトン・シャルルマーニュ97 |
Beaune市 |
ボーヌは既に市政地区であるが、ブドウ畑はコート・ドール・丘陵の裾野にあり450ha(内321haが1級)。この地区に特級の畑はなく、1級止まりの赤ワインを作っているのであるが、醸造されているワインは特級にもなる.これには理由があります.それは、この村に有名なオスピス(慈善病院)があって、これをオスピス・ド・ボーヌ(創設1443年)と呼んでおりますが、ブルゴーニュ各所のブドウ畑(特級畑・一級畑)を寄進されているのです。25種類の赤ワイン・9種類の白ワインが寄進されており、1851年よりここに寄進されるワインのオークションにかけられ、その収益でオスピスの事業費は贖われるのです(総額10億弱)。毎年11月の第3日曜日から3日間オークションが開かれます(色々なイヴェントがあり栄光の3日間といわれている).ワイン自体もオスピスの寄付と捕らえられるので高価ではありますが、品質管理が行き届いて高品質である上、独特のワインラベルにはブドウ畑の寄進者名・醸造元とその住所・商売取得者名・ワインの選択者として依頼者名が表示されるので、名誉やスノッブな心を揺さぶられるものでありますね.
有名ネゴシアン
ルイ・ジャド |
シャブリ
ムルソー |
ブルゴーニュでは一番信頼できるネゴシアン.取り扱うワインの種類も豊富である.自分の好みも手伝って白ワインには目を見張るものがある. |
ジョセフ・ドルーアン |
ボンヌ・マール
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ブルゴーニュの赤を飲むなら間違いが少ないだろう.中でもボンヌ・ムマールは安価で良質である. |
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