プラグコード交換



 プラグを交換して、追い越し加速などの鋭さが増し、やっと普通のバイクらしい乗り味になって
きました。ただ、どうもアイドリングが不安定になった気がします。回せば伸びるのですが、停車
中などは針がふらつきます。アイドルスクリューの調整にも鈍感な気がします。高回転で調子が
悪くないので、プラグ交換時に接触不良でも起こしたのでしょうか。よくよく押込んだのですが。
どうせならケーブルも交換しようと思いました。9Rの時プラグコードを交換したら体感変化が
大きかったからですが、以前見たVTRのイグニッションコイルとケーブルの接続部がカワサキと
違ったので一体構造だと少しケアする必要がありそうなのでオークションでイグニッションコイル
を入手し、手元で構造を確認するところからはじめました。

入手した中古のイグニッションコイル。ケーブルの取り付け部が一体なのか別体なのかを
炎天下ではなく涼しい室内で解析し、さらにコンディションがよいものなら
丸ごと交換しようと考えてゲットしました。

左が1次コイルの抵抗値。0.7Ω。基準は0.4〜0.8Ωなので問題なし。
右は2次コイルの抵抗値。約13kΩ。基準は12k〜14kΩなのでこれも問題なし。
両方のコイルともこのくらいの値でした。

問題のケーブルの接続部。カバーを抜くと接着剤みたいなのはあるが一体ではなさそう。

ケーブルをくるくる回すと抜けてくれた。これならジョイントなどなくても
社外のケーブルが使えそうです。

ちなみに取り寄せたコイルについていた純正のプラグコードの抵抗値を測定。
このテスターの0Ω調整の仕方が取説読んでも不明なので、テスター自体の抵抗が
0.6Ωだったから0.1Ωくらいか?コードに抵抗は入れていない設定のようだ。


おおよそ純正のプラグコードの長さを測ると45cmくらい。ということは1mは欲しい。
さらにジョイントなど使わないで接続するのはコード径はφ7が望ましい。
あとは値段・・・。候補はキジマとNGKレーシングケーブル。バイク用品店に行って見ると
キジマもNGKレーシングケーブルも両方あったが、NGKのほうは1mものはなかった。
2つ買うのも・・・。ということで消去法でキジマに決定。カラーバリエーションも豊富だが、
ノーマルライクなルックスを目指しているので黒を選択。昔R1−Zに使っていた
クリアも健在だった。

左が純正。右がキジマ。径はほぼ同じ。芯線も同じにみえる。絶縁性とか耐候性とかの
向上に期待というレベル。


1mの抵抗を測定してみると0.6Ω。テスター自体が0.6Ωなので結構低い値。
さらに半分にするのでもっと低い値になるはず。

ちなみに、ノーマルコードの差込深さは、艶の違いからみて
コイル側17mm、キャップ側30mmくらいか。

純正のプラグコードは長さ約435mm。1回くらいは端を詰めてリフレッシュするかも
しれないのでカット代を残して460mmくらいでカットします。

普通にはさみでカットします。

2本作成て終りです。

念のためケーブル径を測定です。ノギスがないのでメジャーです。
左がノーマル。φ7くらい。右がキジマ。これもφ7くらい。感覚ではキジマのほうが
細く感じました。

アウターチューブも水拭きしてきれいにします。

プラグコードに方向性はないでしょうが、オーディオ用は文字列の方向に
出力→入力をあわせたりします。どちらでもいいので今回もその慣例にならいます。

シリコン特有のムキムキ感でアウターチューブに通しにくいかと思ったら
予想よりは楽でした。これで室内でできる準備は完了です。


いよいよ屋外作業です。午前中にもかかわらず猛烈な暑さです。まずはリアの
イグニッションコイルにアプローチです。

テールカウルのボルトをすべて外して上方へずらすとコイルが見えました。

こちらはフロント。左ラジエター付近にありますが、カウルを全部外さないと
作業は楽ではなさそうです。炎天下の中、一人作業なのでカウルをすべて外すのは怯みます!
カウルを外さなくてもできそうなプラグコードのみの交換へ変更です。
あまりの暑さで早く作業を終わらせようと雑な作業の結果、気がつくとカウルとステーを
こすりまくり、傷の大量生産です!あせると良いことないです・・・。
コイルのコンディションを調べたかったのですが、1次接続のコネクターを
外すのが困難で断念です。

フロントのプラグコードはオイルクーラーの裏を通っているよう。

前後ともプラグキャップを外してからのほうが作業が楽そうです。これもまわすだけで
簡単に外れました。接触部はなにで汚れを取ればよいか分からなかったので
5−56を吹いておきました。

これもついでなのでプラグキャップの抵抗を測ります。コードには抵抗がなかったので
キャップに入っているはずです。左がフロント。5kΩ。右がリア。4.8kΩ。
基準値は約5kオームなのでよさそうです。

フロント側にキジマのプラグコードをねじ込みます。差込深さもノーマルを
測定していたのですが、面倒なので回らなくなるまでねじ込みました。なんとなく
感触でもう進まないというところでやめます。およそ、ノーマル差込深さで
目処をつけたところとおなじなので良いでしょう。

ノーマルでは接着剤が塗られていましたが、ないのでタイラップで緊縛しておきます。

先端にプラグキャップをねじ込みます。こちらの作業のほうがスペースがないので
やりにくいです。まぁ9Rよりは楽な感じです。

こちらはリア。同様にねじ込みます。イグニッションコイルには製造年月日らしき打刻が。
98年製でしょうか。取り寄せたオークションのコイルには97とありました。
まだいまついているコイルのほうがいいかなぁ?測定していないのでなんとも。

リアのコードの取り回しもひと苦労です。こちらも完了。カウル類を戻して終了です。
 炎天下の作業はやる気をそぎます。カウルも傷だらけですが、始動確認したところ、チョークを
引いての回転数が、以前の感覚に戻りました。すぐにチョークを戻しても粘って回転が安定して
落ちません。完全に調子が戻ったようです!プラグコードの交換による性能差というよりは、
交換作業による接触の復調でしょうか。プラグ交換時もしっかり作業したので、原因は不明です。
9Rのときもコードを交換してかなりフィーリングが良くなったので、今回も期待です。また
試走は後日ですが、アイドリングの再調整を含めて確認したいと思います。
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