燃料計動作確認



 取り付けてみたものの思いっきり表示誤差のある燃料計。満タン側が不正確なら使えるが、逆に
エンプティのほうがまるで使い物にならないレベル。正確に表示できれば最高だけどせめて表示と
タンク残量の関係を把握できればもう少し使えるものになるかもしれません・・・。

空のタンクに取り付けたのにこの表示・・・。

センサーバーを少し曲げたら目盛りが下がってきたので上の絵のようにタンク形状と軌跡が
干渉していると予想します。絵にしてみると良く分かりますが満タン時とエンプティ時の
表示は背反条件です。もちろんなるべくエンプティよりを正確にしたいですが。

ほとんど直線にしたセンサーバー。付け根の角度も少し広げてなるべく奥まで届くように修正。

付け根角度と本体のストッパーも思いっきり曲げて可動範囲を広げた。
取り寄せ時85Ωだった下限値がちょうど100Ωを示した。


一度タンクにセンサーを取り付け、修正後干渉がないか確認。組み付け時の抵抗は100Ω。
干渉はないと判断。このときの目盛りは2目盛りだった。すでに100Ωなので
目盛りはこれより下がらない。2目盛り0Ωがこの燃料計の表示らしい。
残り何リットルで2目盛り=E表示になるのか確認が必要。すなわちそこがリザーブ。

スタンドで満タンにしてきて、空になるまで抜いてみた。

全部は抜けないと思うが、14.5リットル。結構給油口いっぱいだったが・・・。
タンク容量は16リットル。あと1リットル以上入るのだろうか・・・。
ここから1リットルずつタンクに戻していきます。その時の表示目盛りを記録します。
以下結果です。

タンク内15リットル時。

タンク内7リットル時。

タンク内14リットル時。

タンク内6リットル時。

タンク内13リットル時。

タンク内5リットル時。

タンク内12リットル時。

タンク内4リットル時。

タンク内11リットル時。

タンク内3リットル時。

タンク内10リットル時。

タンク内2リットル時。

タンク内9リットル時。

タンク内1リットル時。

タンク内8リットル時。

タンク内0リットル時。
7リットルでエンプティ表示とは少しリザーブ容量としてはリッチですが、ガス欠を食らった
トラウマや山間部でのこと、クルマや9Rの時の感覚に慣れるとVTRの警告灯3.5リットルは
航続距離50kmないので怖い・・・。点灯したら状況によらず給油が最優先になります。いや、
状況によっては手遅れとなりかねません。
今回の7リットルリザーブは、航続距離70km弱。長距離走る乗り物としては妥当でしょうか。
満タンがもう少し多ければ違和感なくなるんですが。

目盛りと残量の関係はこんな感じです。
多少の誤差はあるでしょうが実際に空から補充していっての表示なので停車状態なら
こんな感じになるのだと思います。


折角校正したので専用のマスクを作ってみます。

透明シールを探したのですがホムセンではそういうものは見当たりませんでした。
唯一あった、らしいものが転写シール。裏の台紙のせいで貼る位置が見えないと思うので
微調整は利かないと思います。そもそも小さな液晶画面の目盛りに合わせた縮尺に
再現できているか不安です。ダメもとで作って見ました。

液晶画面に貼ってみます。

裏から水分を染み込ませます。

すると台紙が滑ってはがれます。デカールの要領です。

貼れましたが、文字は小さいです。見えません。

51113 転写シール はがきサイズ ノーカット インクジェット専用

バックライトオンです。見事に上部がずれて光が漏れています!写真では見難いですが
その代りレッドゾーンのマークと文字は正面からみるとまずまずのマッチです。
この程度でメーター調整はやめて、実用上の試験に移ります。
不具合が多そうだったらもとの警告灯に戻します!

実走してみます。なるべく平地で校正したのですがエンジンをかけて乗車すると、
満タン7目盛りのはずが6目盛り。まさか作業ミスによりガソリンが漏れている?と思い
給油口を開けてみましたが減少したようには見えません。まぁ少なめに表示されるのであれば
条件が悪いほうに出ているので良しとします。

その後約100km走行したので目盛りを見てみます。

100km走行で残量8リットルを指しています。加減速でふらふらします。
減速すると今まで指さなかった1目盛りも指します。でもそれが何リットルかわかりません。
15リッター入っていてスタート。残量8リッターなので7リットルで100km走行です。
燃費14くらい。少し良すぎの感じ。正確なのか?

さらにそこから20km近く走って帰宅。目盛りは2。たまに3。まぁ2でしょう。
ということは2になりかけなので残量7リットル。今給油すれば8〜9リットル入るはず。
それで誤差を確認します。ずれたデカールの隙間からバックライトが漏れていましたが。
油性ペンでペイントし目立たなくなりました。シンナーですぐ取れるのでまた重ね塗りします。
もう一度校正版を作成する場合は文字を大きくします。
ここで重大なミス。電源をウィンカーポジションからとったのですが、ウィンカーをだすと、
ポジションは消えてしまうのでメーターが落ちます。本当の常備灯から電源を取り直します。
この後、目盛りが2つ分下にシフトしました
 せっかく校正したのに、また目盛りが2目盛り分下に下がりました。目盛りはゼロまで量れる
ようになりましたが、満タンが10目盛り中、5目盛りです。またマスクも作り直しました。

上が旧作。満タンで7目盛りだったが、下2目盛り以降は動かなかった。

これが最終版。おおよそゼロ目盛りで入れると残量はこのくらいです。
数値は若干アンハッピー側に振りました。ゼロになって70kmは走れるはずです。
これなら山間部から市街までたどり着ける可能性はあります。高速道路でも
昨今のスタンド減で、無スタンド区間100km以上があるらしいです。
これは厳しい・・・。
にしても、空っぽのタンクに15リットル給油するとこぼれました。16リットルも
給油するのは無理だと思います。自分のセルフの給油技量ではいつも14.5が限度です。

今回分ったのですが、結果、後期型の燃料センサーはうまく動作しません。
というのもタンク内のパイプとフロートが干渉し、ある程度以降は液面に
追従できません。リッチなリザーブがあると思えばいいですが。前期型の警告灯点灯タイミングは
燃費の悪さも手伝って、休日の山間部ツーリングなどではすでに手遅れにもなりかねないので。

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