フォークオイル交換



 せっかくフロントタイヤもなく、ジャッキアップ中でフロント周りが軽装なのでフォークオイルを
交換してみることにしました。ただサービスマニュアルがないので油量、油面高さがわかっても、
それがスプリング含むのか、フォークが縮んだ状態か伸びた状態かわからないので、今回は上面から
抽出、等量補充の考えで行きます。
 さらに問題です。指定フォークオイルすら不明です。減衰力の調整はどうも片方だけのようなので
純正が無難です。ホンダに問い合わせて回答をもらいました。
 以下、なかなかネットにも転がっていないVTRのフォーク関連の情報です。記録しておきます。
 推奨オイル:ホンダウルトラクッションオイル10号
 オイルレベル:130mm
 オイル量:448±2.5cc。
 今回の交換方法では銘柄と番手だけがほしい情報です。

今回の道具。純正フォークオイル、注射器、チューブ、廃油受け。


とりあえずハンドルクランプボルトを緩めてみます。手探りで作業開始です。

さすがに硬い。ホームセンターで見つけたステンレスパイプ。これがラチェットに
専用設計かと見紛うばかりのフィッティング。楽チンです。

トッププラグを緩めます。こちらはそれほど硬くないのですが、アジャスタの突起のため
ボックスレンチが使えず、回し難い!!!。

もしやと思ったら手で回る!接地していないので荷重が抜けているためでしょうか。

スルスルっと回せました。

抜けた。良かった。チューブを差し込めそうな切り欠きがありました。引っ張ると
ある程度まで簡単に持ち上がります。この重さはアウターチューブの重さ?
なかなか動きはスムーズでした。これならチューブ用にスキも多めにとれそうです。
そうそう、9Rのときの失敗談より。

接地状態では両方同時に抜かないこと!車体が急に前下がりになり、
フロントフェンダーに傷をつけたり、トッププラグをねじ込むのに車体のほうを
持ち上げなければならないので大変な労力を要する事態になります!



こんな破目に・・・。

たぶんこのフォークオイルだと思うけど・・・。10号。


【ホンダ オイル】ウルトラ CO SAE-10W

本日の主役。注射器とチューブ。クルマのATFに添加剤を入れるために
用意したような・・・?5年振りくらいに使用。ATFとフォークオイル。ほとんど同じと思うから
問題なし。昔のホンダは専用フォークオイルの設定がなく、クルマ用のATFだったと聞いた気が?


フォークオイルなのである程度油量には気をつけたい。抜いた分等量補充するために
一度新品のオイルを吸って吐き出します。これで注射器、チューブの内面外面にオイルを
馴染ませ、初回とそれ以降の残油による差を減らします。これで目盛りだけみて
あわせることができます。

プラグを開口部の肩に乗せて引っ掛けます。開口部が良く見えます。そこにチューブを
差し込んで行きます。止まるところまで押し込みます。


ピストンを引きます。意外に力が要ります。プルプル震えながら引くとオイルが
上がってきました。黒い!粘度はありそうですが・・・。かなり黒い暗緑色?


牛乳パックに受けます。なんか鉄粉もあります。で、448ccのうちどれくらい
吸い上げられるか?
結果、RLとも190cc弱しか抜くことができませんでした。半分も交換できませんでした。

用意したフォークオイルは1Lだからもう1回この方法でRL交換する分は残ります。

また抜いて新品を入れて純度をあげる方法も考えましたがピストンが硬いので萎えました。

1年後くらいに残りを使って換えてみます。


新品オイルを吸います。きれいです。
にしてもこの匂い、子供の頃のラジコンのダンパーオイルと同じです。

新品を注入です!まるで輸血です!抜いた分だけ入れたつもりですが
チューブ内の残油の量がやはりコントロールしきれません。若干左右差出ると思います。

メガネは面倒なので手で回したらほとんど回りきりました。


本締めです。


ハンドルクランパボルトも忘れずに本締めです。
 量の問題とは別にして、今回もうひとつやりたかったのがインナーチューブを90度回して、
負荷のかかる面を変えてやること。ところがブレーキ側のフォーク割り締めボルトがちょうど
バンジョーボルトとラップしていて回せません。フルードも手元にないので今回は断念です。
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