クーラント交換



 9Rに続いてVTRにも簡易水温計を装着してみることにしました。9Rの時はラジエター表面
でした。今回ネット上で探していると同じアイディアを考える人がいるようで、同じように汎用
デジタル温度計を水温計に転用している方が、フィッティング用のテーパーねじを取り付けた状態で
売っていました。それでVTRにも簡易水温計を装着しようと思ったのですが、そのためには標準の
水温計がどこから温度を取っているか調べるとサーモスタットのところにセンサーがあります。
 ということは、センサーを抜くとクーラントが漏れるので、ついでにクーラントの交換をまずは
やってみることにしました。

極力マニュアル通りに進めてみます。まずはカウルを外します。
ボルト類、ウィンカー、ヘッドライト、ポジションランプなどのコネクターを外し、
ミラーを外すとごっそり外れます。

丸裸になりました。丸ヘッドライトでも装着すればネイキッドになりそうです。

当然ですがエンジンが冷えた状態で作業を行います。
ラジエターキャップを外します。

右ラジエター下部のホースバンドを緩めます。

盛大にクーラントが抜けます。確かにクーラントが熱いとやけどします。
ホースの弾力もまだ大丈夫そうでした。


続いてリザーバータンクとの接続ホースを抜きます。

抜け性をよくするためにキャップを外します。

ホースを下に下げるとリザーバータンク内のクーラントが抜けてきます。
初めのうちはまったく出てきませんでした・・・。そしてチョロチョロと
抜け始めました・・・。おかしい?

フロントバンク下部のドレンボルトを緩めてエンジン内のクーラントを抜きます。


小便小僧の立ちションです。

気になるリザーバータンクの抜けの悪さ。中をのぞいてみると何やら黒い物体が?
錆?タンク内に水を入れてみてもホースから出てこない。やっぱり詰まってる。
体に悪いかも、と思いながらホースをくわえて吹き込んでみると、なんか手応えが?
相当詰まってる。また水を入れて見ると、黒い物体が漂い始めた。それも2つ。
よくよく見ると、なんか羽らしきものが・・・。虫です!なんで!?
阿鼻叫喚で水を注ぎ続けて何とか虫を流しだしました。

出てきた立派な虫。ハチ?グロい・・・。もう1匹は出てこなかったけどタンク内には
もういない。ホースから出て行ったかも。でもそのもう1匹は頭がなかったような・・・。
頭がエンジン内をさまよっているかも!

虫がいなくなったのでホースから勢いよく水が抜けてきます。ここが詰まっていたということは
ラジエターキャップが開閉したときにうまく圧力を逃がしたり、リザーブタンクから
吸えたりしていたか疑問です・・・。

気持ち悪いので水を入れなおしてエンジンを回し、フラッシングしました。

通常ならそのまま新しいクーラントを注入すればよいのですが、今回はサーモスタットに
ついている水温計のセンサー、サーミスタを外して、汎用温度計を取り付けます。
なのでクーラントが空のうちに交換作業を行います。

ノーマルのサーミスタを外して新しいサーミスタを取り付けます。

今回はラジエターキャップも新しくします。

最近ホームセンターで見かける希釈済みクーラント。エチレングリコールだし、50%希釈なので
一応、スペック的にはVTRにも合いますが。防錆剤がバイクのラジエターに合うか心配です。
ブランドとしてはクルマ業界のクーラントシェアの大部分を占める老舗ブランドでした。

そろそろとクーラントを注入します。

エンジンを始動しては液量をチェックして行きます。エコピュアをリレースイッチ経由にしたので
ソーラー補充電が効いているようです。かなり放置していましたが鋭い始動音でした。


液量を確認しながら、変わらなくなったら終了です。あとはカウルを戻して完成です。
4リットル用意したけど使用量はリザーバー合わせて3リットルくらいでした。
冷却能力を高めるなら、無理に高い社外ラジエターに交換しなくても
高性能なクーラントに交換し、冷却能力を高める方法もあります。
発想の転換、クレバーな方法です。
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