マスターシリンダーOH!

 フロントのキャリパーを交換しようと思ったが、マスターシリンダーを別体にしようか悩んだすえ、干渉等
嫌なのでノーマルで行くことに。ただしキャリパーを4ポッドから6ポッドへ換えるのでピストン径同じ?と
思ったため念のためB3(6ポッド)のマスターシリンダーを中古で購入。でもその前にシリンダーをOH!
入手したマスターシリンダー

B3のマスター

ブーツも今より新しい
念のために入手した6ポッドB3のマスター
ブーツなどを見ると破れなどはないのでそれほど経年劣化
はない模様。それでもあまりばらす部位じゃないので
手元にあるうちにOHしてリフレッシュ!
ピストンを準備

デイトナ製
カワサキの純正はニッシン製らしい
ニッシン製ならデイトナにリペア用のピストンがある
純正部品よりもセットで気軽に入手できるのでチョイス
5/8インチ。クラッチ用もある

 ニッシン:NISSIN マスターシリンダーリペアキット
まずは分解

ブーツは柔らかい


ポンっと抜ける


ピストンはスナップリングでとまっている


スナップリングプライヤは必要


作業性は悪い・・・


ピストンが抜けてくる
ブーツは非常に柔らかいゴム製。ペンチ等でつまむと結構
伸びてくる。強く引っ張るとポンッと引き抜ける
奥をのぞくとピストンはスナップリングという首輪で
抜け止めされているのが見える。開放部位に使われている
Eリングとかならペンチとマイナスドライバーなんかで
強引にやれるが作業スペース的、傷などつけたくない等から
スナップリングプライヤは必須。ホームセンターで入手
案の定作業スペースがない!視認性も悪く購入したプライヤの
形状と相まって作業的には限界領域
何度かトライしているうちにやっと外すことが出来た
リングを外すと中からピストンがスプリングで押されてくる
今回は空だったけどフルードが残っていると本体や周囲は
大変なことになりそう・・・
新品に交換

シールのエッジが丸くなっている
ピストンも局所に当たりがある



上が旧。スプリングが短い!


中はシャイン。使えそうだ


逆の手順で組み付け


ブーツの根元を押し込む


ブーツを先端のくびれにはめる


完了
抜けたピストンを見ると当然錆などはないがシールのエッジが
新品より丸くなっている。ピストンにも片当たりの光がある
新しそうな中古ゲットしたB3のピストンでこれだから
今車載のピストンはもっと磨耗しているはず
実際に新品と比べるとスプリングは短くなっていた。出てきた
部品のアッシー状態を覚えておく。シリンダー内部は綺麗
同じ順序でスプリング、シールなどを組み、マスターに挿入
スナップリングは組むときの方が楽だった
次に新品のブーツを組み付ける。マイナスドライバーなどで
根元を押し込む。ブーツ先端をピストンのくびれに引っ掛ける
のはやや面倒。つまよう枝2本使って両側に引っ張り伸ばすと
楽にはまった。これでリプレイス完了
押してみるとかなり手応えが出た。残っていたフルードも
無くなって潤滑が減ったためとも考えられるが好感触
クラッチは・・・

散々なクラッチ側・・・


届かない!
クラッチ側をみるとこちらはブレーキ側よりもひどい状態
なんとか交換したいが、プライヤーが入らない!
鋳物の形状が違うのか泣く泣く断念・・・
ブーツのみ交換で完了
レバー取り付け

脱脂してよく拭う


なぜかヤマハ製


グリースアップ


レバー類完了
せっかくなのでレバーもグリスアップを行う
今まではモリブデングリスを塗っていたけどすぐにカラカラに
なってしまうので今回は機械グリスを。いつか買った記憶が
あったので家捜しするとR1−Z整備用に購入していたヤマハの
グリスを発見。これをピンとブッシュ部に塗りこむ
熱的にも厳しくないはずなのでグリースの方がいいはず
ブレーキ・クラッチともグリスアップ完了。やっぱり操作が軽い
屋内作業はゆっくり出来るからいいな
OH終わって
 マスターシリンダーの分解は滅多にやらない作業だけど、キャリパー交換を機に出来たのは良かった
レバーもギシギシからヘコヘコに。これで今までよりは間違いなく操作が軽くなるはず!クラッチのOHも
やりたかったが次回の機に
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