キャリパー交換!

 プアなフロントを強化しようと画策していたが予算を十分ためる前に、異常な取り回しの重さからどうも
引きづりがあると判明。動き出すまではギアでも入っているのかと思うほど。動き出してもガス〜っていう
擦れる音はやっぱり引きづり。純正中古を活用して安くリフレッシュすることに。リアは同じキャリパーを
使うことにしてフロントは6ポッドに換装することに。
用意した中古キャリパー

ZRX400−2用キャリパー

ZZR400用キャリパー
B2のフロントキャリパー締め付けピッチは62mmで最近の
OEM6ポッドは90mmでサポートを使わないと装着できない
流用という手ではZRX400−2用がポン付けできる
ただし400用なので絶対的制動力は今とあまり変わらないという
リアはカワサキ中型車以降によく使われているやつと同じ
中古で探すと極上品&パッド付きのZZR400用があった
9RB2は前後とも400クラスが転用されているということです
フルードとホースを除去

リアには相変わらず不純物が・・・


フロントは綺麗


レバー以降は注射器で引く


リアホースを除去


バンジョーを外す


フロントホース系
まずは簡単なリアから行ってみる。中古で納車時リアのフルードを
交換したとき、ブレーキペダルが固くて、強く踏んだら海苔の
佃煮のような不純物がいっぱい出てきたのには参った・・・
今回はそれほどではなかったが朱色の不純物が少し見えた
今回はキャリパーごと変えるので不純物とおさらばできる
フロントはやや褐色がかっていたが綺麗だった
フロントはある程度レバーで抜いた後は注射器でキャリパー側から
強制的に引き抜いた。それでもホースを外す際はフルードだらけ
大量の水で洗い流す。フロントのバンジョーはアルマイト処理
されていた。純正で?前オーナーがバンジョーだけ換えたのか?
すこし緩かった。意外に液漏れしないものなのか?
リアはホースをすぐに外せる。フロントは2股部分をハンドル下の
インナーカウルを外し、2股部分のボルトを抜いて先にフリーに
してから上にズルっと引き抜くと丸ごと抜けてくる
リアキャリパー取り付け

左が旧。右が中古入手品


カラカラに錆びたピン


残量のあった旧パッドは移植

入手したキャリパーにはほぼ未使用の赤パッドが付属していた
今のキャリパーにも捨てるにはもったいない残量のパッドがある
そこでパッドは移植することに
パッドピンを抜くが相変わらずカラカラ。ピンの先端形状が違った
車齢の古い9Rはピン頭が丸。ZZR400用は6角で回しやすく
つまみやすい。細かいマイナーチェンジはあるようだ
これでパッドの移植は完了
ホース交換&キャリパーマウント

安いメッシュホース



バイク用ではなく家電用・・・


ホース準備完了


マスターを取り付ける


トルクレンチで締め付ける


注射器で注入


フロントキャリパーに注入


マスターに沸いてきた


リアも締め付ける


これは使わないか
これまた安く入手。いまどきB型のホースは処分対象か?
メッシュホースの保護用にスパイラルチューブを同時に買っておけば
よかったが忘れていた。作業は中断したくなかったので近くの
ホームセンターで家電用の配線結束用のスパイラルを購入
耐油性とか気になるが・・・、とりあえず巻いておく
まずはマスターシリンダーを取り付ける。ホースが2本になったため
ホースに負担がかからないように取り回すとメーターに干渉
締め付る方向にストッパーが無かったためホースに負担がかかる形で
取り付いてしまったが、まぁ妥協してしまった
バンジョー類の締め付けトルクはマニュアルでは25N・mだが
安物のトルクレンチの設定はかなりアバウト。一応指定値で締るが
ピキピキ音がしてもトルクレンチはカクンとこない。割ると困るので
少なめに設定して締め付ける。古いキャリパーのバンジョーもこんな
締め具合だったからこれくらいにしておく
フルードはマスター側から注入すると入りにくそうなので注射器で
キャリパー側から注入することに。結構手応えがある。少しづつ注入
していくとマスター内にフルードが溢れてきた。一応ホース内に充填
された模様。経路は2系統なのでもう片方のキャリパー側からも注入
してみる。やはりエア抜きが楽だ。ほとんどエアーは出てこなかった
それでも油圧レシオが変わったにしてもレバーがフカフカする
これはあとでしっかりエア抜きが必要。少し走ってエアを溜めてから
エア抜きした方が効率良いかもしれない
リアもトルクレンチで締め付ける。フロントにはノーマルのホースの
セパレーターマウントブラケット?あるが今回は不要ということにして
少しでも軽量化しよう
エア抜きついでにピストン洗浄

現状のピストン位置


ペダルを押すとせり出てきた


歯ブラシで洗浄


少しはましになった?


こちらはフロント側


作動性にムラが・・・


あまり変わらないか

フルードが満たされたのでピストンも動くようになった
この際だからピストンも洗浄しておく。表面は残念ながら中古なので
錆びや当たりが見られる。あまりキャリパーを外すことはないので
いい機会。中性洗剤と不要になった歯ブラシで磨く。錆び取りは
あまり出来なかったが、パッドかすは随分落ちた
リアに続きフロントも行う。レバーを引いてピストンを出すが
やはり中古、というかピストンの数が多いため作動性にバラツキが
あるためか、一番動きやすいところだけ押し出されてきた
リアと同様に歯ブラシで洗浄する。以前4ポッドを洗浄したときは
もう少し均等にピストンが動いてくれたが・・・
洗浄が終わっても依然として動きが悪かったピストンは固い!
中古で放置されていたから馴染みがなくなったのかもと勝手に期待
きっと走行してブレーキ使っているうちにましになるかも
洗浄して気付いたが今回中古のパッドをそのまま使ったのでピストンが
少し出た状態だった。ということはピストンを全体的に押し返せる
ということ。ピストン押してキャリパー内のフルードをマスターまで
押し返せればエアがあれば抜けるのでは?と思って押してみた!
加減が難しく、マスターからフルードが噴出して塗装面が大惨事に・・
怪我の巧妙か、少しレバーの手応えが強くなった。エアが一緒に出た
お陰かも。でも次に見たら塗装はげてたら嫌だな・・・
換装終了

フロント換装終了


リア換装終了



4ポッド 2450g


6ポッド 2200g
なんとかブレーキシステムは中古流用といっても使用年数から考えて
以前よりは格段に刷新された
まずは確実に引きづりは無くなった。取り回しが軽い!前は動かそうと
するとフロントフォークがフルストロークすることもあった・・・
物理的にも4ポッドよりもなぜか6ポッドの方が250g位軽い
制動力は基本的にブランド・クラスを変えていないのでほぼ同じだが
格段にタッチがいい!いままでのデジタル的な効き具合はやはり
ピストンの作動性が悪かったのか。特にフロントはストロークが増え
慣れるには時間がかかりそうだけど、効き始めてから奥のコントロール
がレバーに比例している感覚はなるほどっていう感じ
フロント用の新品パッドも準備しているからこっちも楽しみ
ブレーキの鳴き止めやブレーキ周りのグリスアップにはシリコングリスが重宝します。
通常の万能グリースなどは論外でしょう・・・。



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