ザ・センチネル 陰謀の星条旗

原題:The Sentinel
製作年:2006
監督:クラーク・ジョンソン
脚本:ジョージ・ノルフィ
キャスト:マイケル・ダグラス,キーファー・サザーランド,エヴァ・ロンゴリア,キム・ベイシンガー

          
内容: その昔レーガン大統領を身を挺して守ったという伝説のシークレットサービス、ピート・ギャリソン(マイケル)は、今はファーストレディの警護部のリーダー。しかし彼はなんとファーストレディのサラ(キム)と不倫をしていたのだ。人目を避けて会っていた2人だが、そこへシークレットサービスの1人が殺されたと情報が入る。その事件を担当したのはやり手の調査員デビッド・ブレキンリッジ(キーファー)、そこにピートの教え子ジル・マリン(エヴァ)が彼とコンビを組む為に配属された。ピートの勧めでデビットの部下になったジルだったが、二人は顔を合わせるなり大ゲンカする。どうやらデビットがピートを相当恨んでいるようだった。その後、ピートが昔使っていた情報屋からシークレットサービスに内通者がいると言う情報を掴んだ組織は、威信を掛けて全員を嘘発見器に掛けてスパイを探し出そうとする。そんなピートの所へサラと密会している写真が送りつけられてきた。動揺したピートは嘘発見器にひっかかり、敵の罠にもはまってしまう。デビットがピートを容疑者として聴取するがピートはハメられたとしか答えられない。すべての証拠がピートを容疑者としていたからだ。逮捕される直前、ピートは脱走をしてしまう。追われながらも真犯人を見つけ出そうと奔走するピートにそれを追うデビット(ついついジャックと書きそうになる・・・)。敏腕シークレットサービス同士の戦いである。果たして真犯人は誰なのか。

感想:マイケル・ダグラスの出ている映画って、結構安心して見られるんですよね。彼の存在感のなせる業か、重厚でとても丁寧な作品というイメージがあります。この作品もそのイメージにたがわず、とても丁寧に作られたアクション映画だと思います。ストーリー的にはそう目新しいものではなく「逃亡者」系の話で、結末もすぐわかっちゃいます。しかし1つ残念というか不可解なのは、原作の最大の焦点「****が黒幕!!」というのがまったくない!いいんだろうか原作者、別モノすぎるのですが・・・。まあ忠実にシークレット・サービスを描いた作品という事でOKなのでしょうねー。
久々の映画のキーファーの役は、まーったくクセのないエリートシークレットサービスの捜査官です。昔はこういう役をキーファーがすると、マトモそうに見えるけど実は後でなんかあるんじゃないかと思うのですが(今回も思わなかった訳ではないですが)、これだけ売れてくるといい役をもらったわね、と素直に見られます。24のジャックと姿形がかぶりますが、スーツ姿がかっこいい!!!見るからに仕立てのいいスーツですよ。なおかつ、マイケル・ダグラスと肩を並べても存在感が同等。今まで数々の大物俳優と共演してきただけの事はありますね。この映画の為に本格的なシークレット・サービスの訓練を受けたという事です。銃の扱いはうまそうに見えたのですが、どうやら本物の銃での訓練はしていなかったそう。コツをつかんだキーファーはかなり上達したという事です。一番うまかったのはエヴァだそうです。シークレットサービスでもトップクラスの腕前だとか!私が一番かっこよかったと思うシーンは、最後あたりで階段で敵をやっつける時に、階段に足を掛けて銃を構える姿!かっこよすぎで思わずニマニマしてしまいました。
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