behind the red door

原題:behind the red door
製作年:2002
監督:Matia Karrell
脚本:Matia Karrell
キャスト:キーファー・サザーランド,カイラ・セグウィック,ストッカード・チャーニング

          
内容: 写真家のナタリ−は、ある日友人から、ナタリーの兄ロイの仕事を手伝ってくれるよう依頼される。 ファッション雑誌のデザイナーをやっているロイと久々に再会したナタリーだったが、わがままで強引な兄に拒否感を持ってしまう。しかし、ロイが病気でとても深刻である事が分かり、ナタリーは兄の看病をする事にしたのだった。それと同時にナタリーは幼少の頃の辛い記憶と向き合う決心もした。それは母親が何者かに殺された過去だった。暴力を振るう父の犯行ではないかと疑うが、なんの証拠もない。エミリーは自分の記憶を思い出しながら、過去を調べてゆく事にした。一方、必死の看病にも関わらずロイの病状は悪化の一途を辿っていた。エミリーは仕事をやめ、兄と過ごす時間/その姿をできるだけ沢山ファインダーに収めてゆく。たった2人の兄妹は次第に心を開き、その残された時間をできるだけ一緒に過ごして行くようになった。そんなある日、ロイはエミリーにもう薬は飲まないと打ち明けた・・・。

感想: 現在「24」というドラマシリーズでハードで男臭くかっこいい姿を見せているキーファーですが、この作品はゲイで余命幾ばくもない儚げな役。雰囲気も見事に「24」とは違っています。「24」でずーっとジャック・バウアーをやっていてほしいという気持ちもありますが、やはりキーファーのいろんな役をもっとみたいなぁ、と改めて思ってしまいました。まず、私はインテリキーファーがすごく好きのですが、これはツボに来ました!上等のスーツを乱れなく着こなし、タバコを持つ手が上向いている。話し方もゲイっぽくしていて、高級オーラでまくり!しかし、いままでの作品をよく考えるとありそうでなかったのではないでしょうか?最初はぎくしゃくしている妹との関係も、だんだん解けてゆくにつれ、表情もしぐさも気取らなくなってゆく。こちらまでやさしい気持ちになってしまいました。だんだん弱っていって、消えてしまいそうな雰囲気も余裕で演じてます。今までのナイーブないろんな映画のいろんな役を思い出してしまう。そんな作品でした。
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