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![]() 感想:最初私がこれを見た時は、気分的にずいぶん落ち込んでいまして「よし、キーファーを見て元気を出そう!」と思ってたのに、見終わったらもっと落ち込んでしまった、という作品です(笑) 。これ、落ち込んでる時や滅入っている時は、絶対見ては行けません、 本当に落ち込みますよ。だからと言って悪い作品ではないんです。若者の進む道の違いが生んだ、悩みや挫折、そしてその先にある切ない結末が、とっても繊細に描かれていました。映画というよりブロードウェイの芝居で取り上げられそうな話です。実際、学生時代から付き合っているカップルが学校を卒業して、価値観が変わってしまい終わってしまうって話はありますよね。文化の違いとかあっても、アメリカの子も日本の子も結局同じ様な世の中を渡ってるんだなぁって痛感します。 それにしても、こんなに気が弱く投げやりなキーファーもまためずらしいのではないでしょうか。場面的にははしゃいでる場面もあり、ベブとのやり取りで幸福そうな場面もあるんですが、全部通して何か不安で何か落ち着かなくてすごく淋しそうな雰囲気がバンバン伝わって来るのです。存在が儚げで目を離したら消えてしまうのではないかと思ってしまう。でもそれは、存在感が薄いと言うのとは違い、映画の中のキーファーはすごくオーラを感じます。これだけ雰囲気で芝居の出来る役者ってそうそういませんよ!どの場面のどの姿もとても印象的で、そのままいいスナップ写真になるぐらい、キーファーを堪能できる作品でした。ただ暗い・・・ |