フォーン・ブース

原題:Phone Booth
製作年:2002
監督:ジョエル・シューマカー
脚本:ラリー・コーエン
キャスト:コリン・ファレル,フォレスト・ウィティカー,キーファー・サザーランド,ケイティ・ホームズ,ラダ・ミッチェル

内容:パブリシストをしているスチュ(コリン・ファレル)は、携帯電話であちこちのクライアントに情報を流し、契約を取り付けていた。しかし彼は、いつも同じ電話ボックス(フォーンブース)を使用していた。結婚指輪をはずし女優志望の女性パメラに連絡を取っていたのだ。食事に誘うがあっけなく断られ、出ようとした時、突然電話ボックスの電話が鳴り、スチュは思わず取ってしまった。電話の男はスチュのまったく知らない男だったが、スチュの私生活を知り尽くしていた。そしてその電話の男言った「電話ボックスから出るな。もし電話を切ったら、お前を殺す」。

感想:私はコリン・ファレルという俳優をはじめてこの映画で見たのですが、非常に演技のうまい俳優さんですね。あの出演人数で80分というのは結構長い時間だと思いますが、これを客を飽きさせずにでずっぱりで引っ張ってゆけたのは、彼の演技力のおかげだと思います。見ていて思ったのは、コリン・ファレルの演技ってどことなくキーファーに似ているような気がしました。電話の相手に悟られないように顔だけで一生懸命演技する所なんて特に、もしキーファーがこのスチュの役をしたとしてもこんな演技するだろうな、と何度も思ってしまったほどです。人数的にもロケーション的にも、低予算映画ですが,つくりは非常にしっかりしていて品質がいいです。逆に短時間でバッと撮ってしまったほうが緊張感があっていいものができるのかもしれません。
 キーファーの声は本当に癒してくれました。脅されていたのはスチュですが、まるで自分に言われているような気分でした。「言うんだ!」と命令されると無条件に従ってしまいたくなります。声の演技だけではありますが、この男はすごく頭の切れる男だというのも十分に伝わってきました。というかキーファーの声はインテリっぽいんですよね!最後にちょこっとだけ顔を出しますが、久々にインテリキーファーが見られてにんまりしてしまいましたよ。
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