フランキー・ザ・フライ

原題:Last Days of Frankie the fly
製作年:1996
監督:Peter Markle
脚本:Dayton Callie
キャスト:デニス・ホッパー,キーファー・サザーランド,ダリル・ハンナ

内容:若いマフィアのボスサル(という名前です)にパシリの様に使われるフランキー(デニス)は、みんなにフライ(ハエ)と呼ばれる毎日。どんなに屈辱的な扱いを受けても献身的に尽くすフランキーだったが、サルの元でポルノ映画を作らされているジョーイ(キーファー)の所のポルノ女優マーガレットに恋をしてしまった。「まともな女優になりたい」と言う彼女の夢を実現させようと、フランキーはジョーイに彼女を主役にした映画の脚本を書きたいという話を持ちかける。ジョーイは、サルからの資金を少しづつちょろまかした金で馬券を買って来てくれる事を条件にOKする。しかし、その話がサルの耳に入ってしまった。フランキーはサルに、裏切った制裁として、マーガレットを麻薬漬けにし、ジョーイの片目をえぐり取る様を目の前で見せつけられ、忠誠を誓わされた。彼女の将来をめちゃくちゃにした事に今まで抑えていたサルへの怒りが爆発(と言っても暴れるわけではない)。フランキーは脚本の中でサルが殺されるというシーンを考え、その場面を撮影する為にサルを誘い出す計画をたてる。

感想:デニス・ホッパー、キーファー・サザーランド再び共演。デニス・ホッパー演じるフランキーは、歳ながら純粋な人柄で、恋もまじめでひたすらやさしい男です。こういう人柄だから人に漬け込まれやすいし、なかなか幸運を掴みにくいんでしょうね。一方キーファー演じるジョーイは、落ちに落ちたニューヨーク大卒の映画監督。サルに対しての不満をフランキーにはぶちまけるが、マフィア達にはビクビクする日々。落ち着きがなくいつもソワソワしている(この演技がなかなかいいんですよ)というまったく今までに見た事のない役でした。この頃の作品を見ると自分の役の幅を広げようとしてか、いろいろな変わった役をやっています。この頃の作品の役が果たして良かったのかどうかは別として、これ以後の役者としての演技力に大きく影響したのは確かなような気がします。(この役が「気まぐれな狂気」「ダークシティ」に通じていると思うのです)

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