内容:1989年、サンフランシスコ。FBI捜査官のジョン・バックナーは、1960年代反政府運動のリーダーだったヒューイ・ウォーカーというヒッピーの男を護送する任務につく。生真面目で融通が利かず、エリートを鼻にかけるバックナーに、ヒューイは落ち着かない。しかし、弁で人々を引き付けて来たヒューイの事、ウソを並べ立てバックナーを罠にハめ、まんまと逃走してしまう。 犯人に仕立て上げられたバックナーは、牢屋の中で地元警察のハイタワー保安官から暴行を受けた。捜査官と分かった後、ハイタワーはバックナーにヒューイを取り逃がしたミスを黙っている代わりに、暴行の事を忘れるようにと要請するが、生真面目なバックナーは取り合わない。近々議員に出馬するハイタワーは、バックナーをヒューイもろとも殺してしまう事にする。ヒューイを再び見つけた現場で、ハイタワーはバックナー殺害を実行するが、バックナーの機転で2人は何とか逃げ延びる事が出来た。 |
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![]() 感想:「90年代に入った今、あの輝かしい60年代はますます遠のく」というヒューイのセリフがこの映画のテーマでしょう。 軽いタッチで描かれているのですが、実は結構奥の深い内容だったりします(あんまり詳しく書くと見たときつまらなくなるので書きませんが)。ヒューイ役のデニス・ホッパーの、前半はベラベラよく動く口におどけた調子がとっても面白い、そして後半は父親のようにジョンを包み込むような暖かい眼差しがとても印象的です。それにしてもデニス・ホッパーってもっと渋い感じの俳優だと思っていたのに・・・面白すぎる。 キーファーについてですが、この作品は特に彼の魅力が満載です。多分一番いろんな彼を見ることができる映画ではないでしょうか。前半はクールでエリートなFBI捜査官、酔っ払い、後半は熱血アクションとなっていて、ヒューイとの掛け合いは絶妙でおもしろいです。ジョン・バックナーという人間は実は素直で真っ直ぐな青年です。かわいいキーファーを見たいなら、この作品がお勧めです。 |