Cowboy Up

原題:Cowboy Up
製作年:2002
監督:Xavier Koller
脚本:James Redford
キャスト:キーファー・サザーランド,マーカス・ソーマス,ダリル・ハンナ

    
内容: エル(マーカス)はプロブルライダー(雄牛に乗るロデオ)である。ある試合でエルは雄牛から落ち、頭を打ち動けなくなった所を牛に襲われ瀕死の重症を負ってしまった。なんとか命を繋ぎ、エルは母親に「もうおれはブルライダーはやめる」と告げた。しかしエルには2度ブルライディングのチャンピオンに輝いた父親(出て行っている)の面影が捨てきれないでいた。エルの兄ハンク(キーファー)は、昔ブルライダーだったが、今はライダーの育成やブルライディング用の牛を育てたりしているカウボーイである。ある日、ハンクは山で見つけた立派な雄牛(ザパタ)を、ロデオで活躍させようと思いついく。それから6か月後、体が元通りになったエルは、ハンクがザパタをロデオデビューさせるロデオ会場に着いて行った。周囲が「ロデオに出るのか?」とエルに声をかけるが、ドクターストップが掛かっているので出ないとエルは答えた。しかし見ているうちに我慢できず、エルはブルライディングに出場してしまう。ピエロ役(クラウン)をしていたハンクは、それを見て愕然とするが、エルの見事な乗りっぷりに関心した。それからエルはロデオ大会に出場するようになり、ハンクもまたザパタを誰も乗りこなせないブルに成長させて行った。そんな中、いつも会場で一緒になるロデオクイーンのシェラにハンクがほのかに心を寄せている事をエルは知った。しかしシェラの関心はハンクではなくエルの方にあった。一次の休息で町に戻ったエルだったが、、ロデオに参加している最中、まったく連絡がつかなかった彼女のコリーンとはケンカしてしまい、家でのパーティではハンクにケンカを売ってしまい、そして酒場ではケンカしてそこでまた頭を打って倒れてしまった。病院を出たエルは、またドクターストップが掛かったにも関わらずハンクを振り切ってロデオへ参加しに行ってしまった。会場でエルは再会したシェルとつい関係を持ってしまう。そしてそれを、同じ会場にザパタを出場させる為に来ていたハンスは見てしまった。その事をどうしても許せなかったハンク。それが原因でクラウンの仕事に身が入らず、ハンクはピエロを辞めさせられてしまった。決別してした2人は、ライダーと牛主(って言うのかな?)として別々にロデオ競技会に参加。順調に勝ち進んだ2人は無敵のブルライダーと、無敵のブルのオーナーとして、プロロデオファイナル、ラスベガス大会に出場する事になった。そして順調に勝ち進んだエルが最後にトライする牛は、なんとザパタだった。

感想:久々に、久々に、久々に・・・・・長いんですけど、久々にこんな素敵なキーファーが見られ、久々にノックアウト状態!でした。話もいいんですけど、とにかくキーファー!愛してますー!!!と叫びたくなるぐらい(^^;)。優しくて優しくて、ピュアで真っ直ぐで。派手な女の人に惚れちゃう所とか、それを弟に取られて泣いている所とか、しっかりはしてるんですが純粋すぎて心配になってしまいます。キャラ的には「クレイジームーン」ですね!そして、普通のカウボーイ(つまり農場ボーイ)と言う役にぴったりハマっている辺りもさすがです。乗馬もやっぱりとても上手ですよ、そして夏のカウボーイ姿がとてもさわやかで、お似合いです(やっぱり足長いし・・・)。久々に(また言っているわ)ミーハーにキーファーを見てしまいました。なんでしょうね、こういう素朴な役をやると、本当にキラキラ輝いている。これは若い頃だけの輝きなんだろうな、と思っていたのですが、今だ健在でした!
 お話の方は1言で言えば家族愛でしょうか(兄弟愛かな??)。出て行った父親の面影を追うエルと 、いい思い出がなく父親を否定するハンク。ぶつかり合いながら、傷つけあいながら、分かり合ってゆきます。広い農場でのびのびと暮らしてきた兄弟の素朴さがとても気持ちいいです。私はカナダでブルライディングを生で見ましたが、馬と違って牛は振り落とした後突きに向かってきますからライダーは降りたらすぐ逃げて行きます。そしてその間にピエロの格好(派手にして)をしたカウボーイが牛の目を引き付けて自分の方に向かって来さすんですね。体には綿を入れて、時々お客さんを飽きさせないように軽く牛に突かせたりしてました。ライダーもスタッフも命がけなスポーツです。あー、またロデオ見に行きたくなってしまったわ!
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