キーファー・サザーランドのベイ・ボーイ

原題:Bay Boy
製作年:1984
監督:ダニエル・ペトリ
脚本:ダニエル・ペトリ
キャスト:キーファー・サザーランド,リブ・ウルマン,マシュー・キャリエール,ピーター・スペンス

          
By Brendan
内容:カナダの炭坑の町に生まれ育ったドナルド・キャンベル(キーファー)は16才の高校生。学校の成績は優秀、失業した父親や家計を支える母親(リブ)の手伝い、病気の兄ジョー(ピーター)の世話などをこなす、繊細でやさしい少年だった。そんなドナルドを周囲の人は司祭向きだと言うし、信仰に熱心な母親もそれを望んでいる。そんな周囲の期待を知りつつも、女の子への興味深々で特に隣のコールドウェル家の美人姉妹の妹サクソンに甘い恋心を抱いているドナルドは、禁欲にならなければならない司祭に身を捧げる事へ抵抗を感じ悩んでいた。そんなある日、友達の家に行ったドナルドは、その向かいの家のシルバー夫妻が殺される現場を目撃した。犯人はコールドウェル氏だったのだ。すぐに警察に通報するが、犯人の事を言えないドナルドは、その日からコールドウェルの目に見えない恐怖に怯え、悩まされて行く。

感想:17歳!かわいい!美少年!
映画初主演ながら、カナダの映画賞に主演男優賞でノミネート。でもそれも納得できます。すばらしい演技です。思春期の揺れ動く微妙な心情を表情1つでよく表現してたし、コールドウェルに怯える様子もすごく自然でよかったです。この頃からもう、セリフに頼らないしぐさや表情での演技がうまいです。きっとこれは持って生まれた天性でしょう。優等生だからある周囲の期待、でも年頃の男の子らしく、女の子の事で頭がいっぱいな自分の本心と真っ直ぐ向き合って、自分で道を決めて行くドナルドは、すごく偉いですよね。
それにしても、ドナルドいろんな意味で狙われすぎ。まぁ、こんな美少年なんだから仕方がないですよね。スナップ写真で見るより映画で動いている方のが美少年ぶりの輝きが違う。いろいろ危うしな場面はありましたが、一番ハラハラしたのはやはり神父様とのベッドシーン(ん?なんか誤解を生みそうなニュアンス)ですね。最初からあやしいぞ?とは思っていましたが・・・。「うわぁ!どうなってしまうの!?」って固唾を飲んで見ておりました。
そして一番かわいかったのはサムソンとのお別れのキスでしょう。本当は一番好きな子なのに結局何もできなかったって所が、いろんな事があってもこの映画がピュアで爽やかな青春映画に仕上がった要因だと思います。

ドナルドのパパとママも素敵でした。3人いた兄弟で健やかに育ったのはドナルド1人、すごくドナルドの事を大切にして、だからといって過剰にベタベタしないで本人の意思を尊重する、親の暖かさがいいですね。最後のキスシーンは映画中のキスシーンの中で一番素敵でした。

ドナルドのお兄さんのジョー役をやったピーター・スペンスですが、「クレイジー・ムーン」ではブルックスの弟役やってますね。「クレイジームーン」を見てた時、この兄弟らしき人はブルックスのお兄さんなんだな、って思ってたら弟じゃないですか!どう見てもキーファーの方が弟にしか見えなかったのですが、こっちでは違和感無く見てられました。いくらなんでも同じ役者同士が役上で年が逆転するなんて(ま、ある程度年齢が行ってしまえば区別つかないんですが)・・・一体ピーター・スペンスって何歳なんでしょうね?
キーファーメインページへ   出演作品へ